●ZZTop
若いお客様より「長い髭のロッカーは誰ですか?」のご質問をいただきます。
「長い髭?」
長い髭がトレードマークと言えばZZトップしかいないよね。
この「ZZ」は、「ジ」の口をして「ズイー」と発音するんです。
そう「ズイー・ズイー・トップ」。
良くできましたね!
このZZトップは、僕も大好きなバンドの一つで、デビューは1969年。
結成以来40数年、2年間の休養期間がありましたが、解散することなく頑張っているおじさん達なんです。
ZZ Topは、1969年にアメリカ合衆国テキサス州で結成され40年以上メンバーチェンジが一度もないスリーピース・ロック・バンド。
ビリー・ギボンズは、2011年に「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第32位にランク・インしています。
バンド結成当初はブルースに根ざしたサウンドで、黒人のブルースマン達(マディ・ウォーターズ等)と一緒にツアーで地方巡業をしていたそうです。
1973年に発表した3rdアルバム「Tres Hombres(Billboard 200で8位)」がゴールド・ディスクを獲得しましたが、絶え間ないツアーとレコーディングの連続にバンドは疲弊し1977年から2年間の活動停止となります。
この2年間の活動停止期間に、ビリーとダスティの髭が伸び、現在トレードマークになっているルックスになったとか・・・・。
ZZTop は何故かアメリカのトラック運転手達に特に好まれ、1983年発表の「Eliminator」1985年発表の「Afterburner」等は、レコードよりもテープの方が売れたそうです。
1990年には、マイケル・J・フォックス主演の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」のエンディングテーマに「Doubleback」を提供。
湾岸戦争の際には、戦勝祈願コンサートを実施したとか。
2012年、9年振りに発表された新作アルバム「La Futura」は、「Greatest Hits」以来20年振りに全米トップ10(6位)入りを記録。
2004年にはロックの殿堂入りし、授賞式でのプレゼンターはキース・リチャーズが務めています。
● 「Best of ZZ Top」
1977年に発表されたZZ Top初のベスト盤。
選曲は、1970年発表の1stアルバム「ZZ Top's First Album」から1976年発表の5thアルバム「Tejas」からされています。
独特で官能的なハード・ブギ・サウンドが聴ける超ご機嫌なBest盤。
"Tush"も "La Grange"も最高です!!
●Fandango! (ファンタンゴ)
1975年発表の4thアルバム。
Billboard 200で10位を記録し、1975年にゴールドディスクに認定。
シングルカットされた「タッシュ」はBillboard Hot 100で20位を記録しバンドにとって初の全米トップ40シングルとなりました。
また、UKで初のアルバムチャート入りを果たしています。
冒頭のA面3曲はライヴ音源、残りB面6曲はスタジオ録音という変則的な内容です。
音楽評論家のデイヴ・ホワイトはAbout.comにおいて本作を「ライヴ・バンドとしての高い技量を披露している」と評しています。
●「Eliminator」
1983年発表の9枚目のアルバム。
このアルバムが発表された頃、MTVが始った頃で、音楽チャンネルの中心的な存在となりました。
その結果、このアルバムはビルボード全米アルバム・チャートで9位を全英では3位を記録。
そのほかの国では、ニュージーランドとオランダで4位を記録。
シングルカットされた「Gimme All Your Loving/邦題:ギミ・オール・ユア・ラヴィン」が 2位、「
アンダー・プレッシャー」が18位、 「シャープ・ドレスト・マン」が8位、「TVディナーズ」が38位、「レッグス」が8位を記録。
販売枚数1000万枚を超える記録的な大ヒットアルバムになりました。
「ローリング・ストーン」誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では396位にランク・イン。
また、同誌が選出した「80年代のベスト・アルバム100」では39位にランク・インしています。
全編ZZトップ・ブギと言えるゴキゲンなロックン・ロールで本当にかっこいい曲ばかりです。
2004年に、彼等はロックの殿堂入りを果たしました。
現在では、もう相当な年だと思うけど、一度のメンバーチェンジも無く解散も無く、頑固にブギ・サウンドを貫いてきたZZトップに乾杯!!
● 「Afterburner/邦題:アフターバーナー」
1985年発表の9枚目のアルバム。
USAビルボード・アルバムチャートで4位を記録。
UKアルバムチャートでは、2位を記録。
ニュージーランドのアルバムチャートでは、3週連続で1位を獲得しています。
シングルカットされた「スリーピング・バッグ」がUSAで8位、UKで27位を記録。
「ステージス」がUSAで21位、UKで43位を記録。
珍しいバラード調の「ラフ・ボーイ」が、USAで22位、UKで23位を記録。
「ヴェルクロ・フライ」がUSAで35位、UKで54位を記録。
やっぱり、ZZTopは、かっこいいぞ~!!