サザン・ロックは知っているよね。
サザン・ロック/Southern Rockは、カントリーやブギー(ブギウギ)、ブルース、R&Bなど、アメリカ南部の泥臭い音楽を前面に押し出したロック。
Allman Brothers Band、Atlanta Rhythm Section、Marshall Tucker Band、Wet Willie、Band、Dixie Dregs、Sea Level、BlackOak Arkansas・・・・等のバンドが有名ですよね。
Lynyrd Skynyrdは,1964年の夏にフロリダ州ジャクソンビルで、ロニー・ヴァン・ザント、ゲイリー・ロッシントン、ボブ・バーンズ、アレン・コリンズ、ラリー・ヤンストロムの5名により結成。
10年にわたる下積み生活が続きますが、アル・クーパーに見出され、1973年にMCAレコードから1stアルバム「Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd/邦題:レーナード・スキナード」を発表。
1974年に2ndアルバム「Second Helping/邦題:セカンド・ヘルピング」を発表。
このアルバムからシングル・カットされた「Sweet Home Alabama」がUSAビルボード・シングルチャートで8位を記録する大ヒットに。
この「Sweet Home Alabama」は、ニール・ヤングの「サザン・マン」へのアンサーソングとして有名ですよね!!
同年には1stアルバムから「Free Bird」が2枚目のシングル盤として発表され、これまた大ヒットに!!
こうして、LIVEでは多数の観客を動員できる人気バンドとなり、Allman Brothers Band、Atlanta Rhythm Section等と並ぶサザン・ロックの旗手となり、1976年に南部で行われたLIVEでは、あのSantanaが前座を務めたそうです。
しかし・・・・、しかしながら人生絶頂期は長く続くものでは無いんですね。
1977年10月20日、ツアーの移動で乗っていた飛行機がミズーリ州マッカム近郊で燃料切れにより墜落。
この飛行機事故により、ロニー・ヴァン・ザント、スティーヴ・ゲインズ、バックコーラスのメンバーだったキャシー・ゲインズら主要メンバーが死亡。
バンドは解散してしまいました。
LYNYRD SKYNYRDは、この事故が起こる前、1977年 1月に来日。
中野サンプラザでLIVEをやっています。
このLIVEに僕は行っているんですよ!!
もう・・・、メンバー全員がステージ上で●●●●を吸っていてね・・・・、でも、でも・・・、「Free Bird」が最高で・・・・。
このブログ書きながら・・・・、若干・・・涙・・・。
で、LYNYRD SKYNYRDは、2006年にはロックの殿堂入りを果たしています。
また、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第95位に入っています。
余談ですが、この痛ましい飛行機事故後、ロニー・ヴァン・ザントの弟ドニー・ヴァン・ザントは「38 Special」を結成し、3枚連続のプラチナ・ディスクを獲得。
「38 Special」は、好きなバンドなので、また機会を見つけてご紹介しますね!
1987年、ロニーのもう一人の弟であるジョニー・ヴァン・ザントは、ゲイリー・ロッシントン、ビリー・パウエル等とともに「LYNYRD SKYNYRD」を再結成しています。
当店所有のLYNYRD SKYNYRDのアナログ・レコードをご紹介しますね。
●「Pronounced'leh-Nerd'skin-'nerd」
1973年発表の1stアルバム。
彼らを見出したアル・クーパーが、プロデュースを担当。
「Simple Man」やギター少年が涙する2枚目のシングル「Free Bird」など、名曲揃い。
1974年12月にはRIAAによってゴールドディスクに認定。
1975年にはBillboard 200で最高27位を記録。
1987年7月にはダブル・プラチナに認定。
シングル・カットされた「Free Bird」は、1975年にBillboard Hot 100で最高19位を記録しています。
ローリング・ストーン誌が2003年に選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では401位。
また、同誌が選出した「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」に於いて39位にランクインしています。
このアルバムに収録されている「Free Bird」、「シンプル・マン」は最高です。
●「Second Helping」
1974年発表の2ndアルバム。
プロデュースは、前作同様アル・クーパー。
このアルバムからシングル・カットされた「Sweet Home Alabama」が、Billboard Hot 100で最高8位という大ヒットに。
アルバムもBillboard 200で12位を記録。
1974年9月にはRIAAによってゴールドディスクに認定。
1987年7月にはダブル・プラチナの認定。
Lynyrd Skynyrdの代表曲「Sweet Home Alabama」は、アメリカ南部の黒人に対する人種差別をテーマにしたニール・ヤングの「サザン・マン」へのアンサーソングであり、アラバマ州の非公式な州歌としても有名。
また、1994年公開『フォレスト・ガンプ/一期一会』、997年公開『コン・エアー』、2002年公開『8 Mile』、2010年公開『怪盗グルーの月泥棒 3D』等、多くの映画サウンドトラックとして使用されています。
「Sweet Home Alabama」は、ローリング・ストーン誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・ソング500」で407位にランク・イン。
また、ultimateclassicrock.comが選出した「トップ100クラシック・ロック・ソングス」では14位にランク・インしています。
●「LIVE/One More from the Road」
1976年発表の初の2枚組LIVE盤。
音源は、1976年7月にアトランタで行なわれたLIVEを収録。
絶頂期を迎える直前のLIVEだけに、勢いは最高です。
「I Ain't The One 」「Saturday Night Special 」 「Simple Man」「Sweet Home Alabama」 「Free Bird 」と涙々の曲ばかり。
ギター好き・ギター少年には、必携のアルバムだと思います。
USA.Billboard 200では9位を記録し、自身2作目の全米トップ10アルバムに。
UKアルバムチャートでは17位を位記録し、初の全英トップ20入りを果たした。
音楽評論家連中にはとても評価が高く、ジョン・ミルワードは1976年11月4日付のローリング・ストーン誌のレビューにおいて、「クロスロード」のカヴァーを「南部のブルース・ロックと鋭利なブリティッシュ・ロックという、レーナード・スキナードの音楽的影響を巧みに封入している」、アルバム全体に関して「極上のギター・ロックを提示している」と評しています。
また、『ギター・ワールド』誌の編集者Ted Drozdowskiは、「ザ・フーの『ライヴ・アット・リーズ』、オールマン・ブラザーズ・バンドの『フィルモア・イースト・ライヴ』、ジミ・ヘンドリックスの『バンド・オブ・ジプシーズ』、レッド・ツェッペリンの『永遠の詩 (狂熱のライヴ)』と並んで神殿入りに値する、最も偉大なロック・コンサート・アルバムの一つ」と評しています
Michael GallucciはUltimate Classic Rockの企画「Top 10 Lynyrd Skynyrd Songs」において、本作の「フリー・バード」を「もし時間があれば、『ワン・モア・フロム・ザ・ロード』に収録された秀逸な14分のライブ・テイクが、スタジオ・ヴァージョンの代用品となり得る」と評しています。
このアルバムを聞くと、1977年の中野サンプラザの公演を思い出します。
●「Street Survivors」
1977年発表の5thアルバム。
このジャケットを見てください。
炎に包まれたメンバー。
このアルバムが発表された3日後に悲劇の飛行機事故が・・・。
そして主要メンバーの3人を失ってしまうんです。
実質上オリジナルLynyrd Skynyrdのラスト・アルバムになってしまいました。
悔やまれるのは、エド・キングの代わりにメンバーとなったばかりのスティーブ・ゲインズの死です。
彼は稀有な才能を持ったギタリストでもあるし、このアルバムにも曲を数曲提供しており、これからという時だったのに・・・突然の悲劇と終焉が・・・。
とても悔やまれます。
本当に悲しくなってしまう人生ですよね。
シングルカットされた「What's Your Name」や映画「ブロウ」で使用された「That's smell」など、南部的な要素を色濃く打ち出した傑作ロックナンバー多数収録。
トリプルギターの素晴らしさと、ロニーの力強いヴォーカルが聞けます。
本国アメリカでは、飛行機事故でなくなった二人の顔が炎に包まれているのが不吉だという理由でジャケットが差し替えられたと聞いてます。
●「SKynyrd's First & ・・・Last」
1978年発表の6枚目のアルバム。
彼らのデビュー以前に録音された文字通りのファーストアルバムであり、事故により解散を余儀なくされた事実上のラストアルバムでもあります。
デビュー以前の曲なので、全体的に荒削りだと思いますが、南部魂入魂の曲ばかりです。