Leon Russellが、2016年11月13日ナッシュビルの自宅にて亡くなりました。
享年74歳。
合掌!
10代の頃からキーボーディストとして音楽活動。
14歳の若さでロニー・ホーキンズのバック等、多くのプロミュージシャンのプロジェクトに参加。
先日ご紹介しましたレッキング・クルーのメンバーとしてジェリー・リー・ルイスの「This Diamond Ring」、フィル・スペクターのプロデュース作品「Wall Of Sound」のレコーディングに参加しています。
また、意外や意外・・・、Venturesの「十番街の殺人」にサックスで、またVenturesがカバーした「朝日のあたる家」にオルガンで参加しています。
1971年、ジョージ・ハリスンの呼びかけに応じてバングラデシュ・コンサートに出演。
ピアノ、ボーカル、ベースを担当し、エリック・クラプトン、リンゴ・スター、ボブ・ディランらと共演。
この時、レオン・ラッセルが披露したゴスペル風バージョン「Jumpin' Jack Flash」からコースターのヒット曲「Yong Blood」、そして「Jumpin' Jack Flash」に戻るエネルギー溢れるバージョンは最高の評価を受けました。(LIVE盤で聴けますよ!)
ジョー・コッカーとのツアーも有名。
その後、ソロになり数々の名曲を世に出します。
1970年代に米・南部ロックの泥臭さを前面に押し出した音楽性で後世のミュージシャンに多大な影響を及ぼした功績は大きい。
クラプトンも影響を受けたし、エルトン・ジョンは、自分のアイドルとしてレオン・ラッセルの名前を挙げていました。
しかし、日本では彼のあくの強い歌い方・声はあまり受け入れられなかったようで、彼の作品のカバー曲の方が売れてしまいましたね。
2011年に、ロックの殿堂のサイドマン部門に選出。
授賞式では、かねてから親交があるエルトン・ジョンがプレゼンターを務め、ジョン・メイヤーとのセッションも披露しています。
本当にお疲れ様でした。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
Leon Russellの作品をカヴァーした名曲の数々。
・「A Song For You」
後悔、自責の念、不滅の愛を歌ったとても美しい曲。
これまでに、多数の日本人アーティストをはじめ、100人以上のアーティストにレコーディングしているそうです。
特に有名なのは、レイ・チャールズ、シェール、ドニー・ハサウェイ、ホイットニー・ヒューストン、シンプリー・レッド、カーペンターズ、シャーリー・ホーン、タック&パティ、カーメン・マクレー、マイケル・バブルによるカバー・バージョン。
日本ではアン・ルイスや鈴木雅之、綾戸智恵、森山良子、小林明子、大黒摩季ら多数。
・「This Masquerade」
1976年、ジャズ・ギタリストでボーカリストのジョージ・ベンソンが、代表作となったアルバム『ブリージン (Breezin')』に収録。
ジョージ・ベンソン版は、USA「Billboard Hot 100」で10位、Hot Soul Singles で3位を記録。
「キャッシュボックス」誌のトップ100では、12位を記録。
カナダでは、RPMのポップ・シングル・チャートとアダルト・コンテンポラリー・チャートで8位を記録。
ジョージ・ベンソンは、1977年の第19回グラミー賞で最優秀レコード賞を受賞。
当店のリクエストでは、Carpentersが圧倒的。
・ 「Superstar」
デラニー&ボニーが1969年に発表した楽曲。
オリジナル・ヴァージョンの正式タイトルは"Groupie (Superstar)"だが、1970年に"Superstar"と改名。
1971年にはCarpentersカーペンターズによるカバーが世界的にヒットし、USA「Billboard Hot 100」で2位を記録。
その他、ベット・ミドラー、アレサ・フランクリン、シェール、ヘレン・レディ、シャーリー・バッシー、ソニック・ユース多くのアーティストに歌い継がれています。
当店所有のアナログレコード紹介
●「Carney」
1972年発表。
ソロとして3作目で、レオン・ラッセルの最大のヒット・アルバム。
独特のしわがれ声でピアノを弾きながら、どさ回りのサーカス一座の哀歓を歌っています。
名曲「Tight Rope」、「This Masquerade」を収録。
「Tight Rope」は、USAシングル・チャート「Billboard Hot 100」で最高11位、『キャッシュボックス』誌の「Top 100」で最高10位を記録。
カナダでは、チャートの5位を記録。
麻薬に溺れて死んでしまった元ガールフレンドの葬式に行く様を描いた、胸が張り裂けるようなバラード「ミー・アンド・ベイビー・ジェイン」も個人的に好き。
この曲は、ホセ・フェリシアーノ、ニーナ・シモンらがカバーしています。
●「Leon Live」
1973年発表。
「Jumpin' Jack Flash」~「Yong Blood」~「Jumpin' Jack Flash」は、もう最高!!
圧巻です!
1971年のバングラデシュ・コンサートが頭に浮かんできます。
●「Will O' the Wisp Import/邦題:鬼火」
1975年発表のソロ第6作。
代表曲の「ブルーバード」「レディ・ブルー」も収録されてますしね。
このアルバムからは、ヘレン・レディによる "Bluebird" のカヴァー・ヒットが生まれている。
●「Best Of Leon Russell - A Song For You」
「A Song For You」、「This Masquerade」、「Superstar」を始め、名曲揃いのBestアルバム。