Beatlesを世に出したジョージ・マーティンとブライアン・エプスタイン。
この最強コンビがBeatlesに続いて世に出したのが、やはりリヴァプール出身のジェリー&ザ・ペースメイカーズ。
このコンビは、誰が見ても天下無敵ですよね!
この二人のコンビにより、ジェリー&ザ・ペースメイカーズは1963年のデビューシングル「恋のテクニック」から3作連続でUKチャート1位を獲得してしまうのですから・・・・。
ジェリー&ザ・ペースメイカーズは、ジェリー・マースデン(ボーカル、ギター)を中心にジェリーの兄のフレディ・マースデン(ドラムス)やレス・チャドウィック(ベース)らが加わり、地元のリヴァプールを拠点にバンド活動を行う。
その後、ビートルズやザ・サーチャーズ等と同時期にキャバーン・クラブや西ドイツのハンブルクのクラブで実力を磨き、Beatles同様大人気のバンドに・・・。
特にジェリー・マースデンの明るい笑顔と田端義夫(バタやん)風のギターを高く構えて弾くスタイルがとても評判が良かった(?)そうですよ・・・・・・。
それで、ブライアン・エプスタインがBeatlesに続いてマネージメント契約を交わし、ジョージ・マーティンがプロデューサーを担当したそうです。
1963年のデビューシングル「恋のテクニック」は、4月11日付けから3周連続で全英チャート1位となります。
この曲は、最初ビートルズ用に作られたそうですが、Beatlesが拒んだために彼らに回ってきたとか・・・・・。
その後5月にBeatlesの「From Me To You」に抜かれてしまいますが、2ndシングル「I Like It」で「From Me To You」を抜き、再び1位に上がるなど、ヒット・チャートでBeatlesと競い合う状態が続きました。
3rdシングル「You’ll Never Walk Alone/邦題:淋しくはないはず」も10月31日付けから4週連続で1位を獲得。
この曲は、元々はミュージカル「回転木馬」用に作られたようですが、この曲が地元のサッカークラブ「リヴァプールFC」の愛唱歌となり、そこから世界中のサッカーファンに知られるようになったとか・・・・。
そして、Beatlesの勢いに乗ってアメリカに進出。
「恋のテクニック」がアメリカで再発売され、ビルボードのシングルチャートで9位まで上昇。
アメリカでも大ヒットし、順風万帆にいくように見えましたが・・・・。
1964年「I'm The One」がUKチャート2位に留まり、これ以降1位になることはなくなると、バンドの勢いは弱まり、1966年10月にグループは解散してしまいます。
解散後、ジェリーは子供向け番組などの出演やザ・クラウドというバンドをくんだりしていました。
1989年にシェフィールドのヒルズボロ・スタジアムで発生した群集事故(ヒルズボロの悲劇)の際には被災者支援のために「マージー河のフェリーボート」を再レコーディングして発表。
これが、UKチャートで3週連続1位を獲得しました。。
●Gerry and the Pacemakersの代表曲
・1963年3月 How Do You Do It? / 恋のテクニック UK: 1位 / USA:9位
・1963年5月 I Like It It's Happened To Me UK:1位 / USA:17位
・1963年10月 You'll Never Walk Alone It's Alright UK:1位
・1964年1月 I'm The One You've Got What I Like UK:2位
・1964年4月 Don't Let the Sun Catch You Crying UK:6位 / USA:4位
・1964年12月 Ferry Cross the Mersey / マージー河のフェリーボート UK:8位
※1989年に再発し UK:1位