2019年
7月
15日
月
ゲール語で「ギリーの谷」の意味を持ちスコットランドで最も古い蒸留所の一つであるグレンギリー蒸留所の創業は、1797年。
「グレンギリー」は、バーボン樽とシェリー樽を組み合わせて熟成。
バランスの良いコクのある味わいを生み出している古ハイランドスタイルのモルト。
余談ですが、「オーパ!」や「ベトナム戦記」等の代表作を持つ作家・開高健が銀座で好んで飲んでいたというシングルモルト。
また、漫画家わたせせいぞう著「北のライオン」でも登場人物のお気に入りの酒だそうです。
「グレンギリー12年 ファウンダーズリザーブ」は、同蒸留所が200年以上という長い間、伝統的な素晴らしいハイランド・シングル・モルトをつくり続けてきたことを記念して発表されました。
バーボンとシェリーの原酒をノンチルフィルタリングでブレンドした暖かい琥珀色の液体は、フレッシュな柑橘の香りの後に甘いバニラのフレーバーが押し寄せてきます。
シングル: 1,100円
2019年
7月
15日
月
ウイリアム グラント社が所有するスペイサイドの3つの蒸溜所から選ばれた27種類のモルト原酒がブレンドされバーボン樽で熟成した「モンキーショルダー」。
「SFWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)2013」で最高賞(ダブルゴールド)を受賞。
これは、ブレンデッド(バッティング)モルトとして初めてのことです。
ブレンデッド(バッティング)モルトとは、複数の蒸留所のシングルモルト・ウイスキーを大桶に入れて混ぜ合わせ瓶詰したモルトのことを言います。
≪3つの蒸溜所≫とは、
①販売量世界No.1のグレンフィデツク蒸留所
②現在でもフロアー・モルティング (床式製麦/文字通り床の上で大麦を発芽させる)している
バルヴェニー蒸留所
③幻のモルトとして有名な(オフィシャル・ボトラーズ共に発売されていない)キニンヴィー蒸溜所
それぞれ世界的に有名な蒸留所から集められたモルトをバッティングした「モンキーショルダー」。
絶対に美味いに決まってますよね!
クセがなくマイルドで優しい口あたり。
ほんのりと蜂蜜やバニラを思わせるような甘い香り。
口の中に広がるほのかな甘さとその後のスパイシーさ。
とてもノンエイジとは思えないクオリティの高さです。
「モンキーショルダー」 : シングル 900円
◆名前の由来:
フロアモルティングが盛んに行われていた頃、木製のシャベルを使い手作業で行っていた作業員の肩が痛くなる職業病の事を「モンキーショルダー」と呼び敬意を払いました
◆ 受賞歴:
・IWSC2015 トロフィー/ゴールドメダル
・SWSC2013 ダブルゴールドメダル
・ISC2013 ゴールドメダル
2019年
7月
15日
月
エドダラワー蒸留所で造られたヘヴィーピートタイプのシングルモルト。
ラフロイグ同様フェノール値は約50ppmでとてもピーティな味わい。
それもそのはず、元ラフロイグ蒸留所のイアン・ヘンダーソンがエドラダワー蒸留所のマネージャーを務めているからなのです。
「バレッヒェン」とは蒸留所の名前で1810年から1927年までエドラダワーと同じピトロッホリー村で操業していましたが、2002年にエドラダワーがその権利を獲得。
試行錯誤して出来た「バレッヒェン」は、バーボン樽70%、シェリー樽30%のブレンドの非常にピートの強い10年熟成品。
「バレッヒェン10年」は、とてもピーティな味わいに仕上がっていますので、個性豊かなラフロイグ等が大好きな方には是非一度お試しいただきたい逸品です。
加水すると、クリーミーな甘味とハチミツ、潮風の風味。
後味は、甘いスモークと磯の風味、潮辛さが残ります。
シングル: 1,300円
2019年
7月
15日
月
ゲール語で「「エドレッドの小川」を意味するエドラダワー蒸留所の創業は、1825年。
昔の古い建物を残した敷地は、夏目漱石も訪れたという有名な観光地。
スコットランド内で一番小さな蒸留所として有名で、一説ではたった3人で生産しているとか・・・。
現在でもその生産高は約10万リットルとグレンフィディックの1/100程度。
今でも家族的な小規模生産のようです。
「12年カレドニア」は、定番商品として発表。
最低42ヵ月はオロロソ・シェリー樽での仕上げ熟成を行った、深みのある風味が特徴。
シェリー樽由来の芳醇な香り、ミルキーでクリーミーな味わい。
どれをとっても愛される要素を十二分に持っています。
希少価値が高い少量生産なので、一度は飲んでほしい逸品!
因みにラベルデザインはスコットランド国旗、商品名のカレドニアは、スコットランドのシンガーソングライター“Dougie Maclean”の曲「カレドニア」に由来だそうです。
シングル: 1,200円
2019年
7月
08日
月
「天声人語」は毎日読んでいますが、コミック本をテーマにした記事は記憶にありません。
今年2019年6月1日付けの天声人語。
今年の手塚治虫文化賞(新生賞)を受賞した山田参助(著)「あれよ星屑」が紹介。
「中国大陸で死線をくぐり抜けた兵士2人が、東京の闇市で再会する。天地が入れ替わったかのような世間の急変に戸惑う元軍曹と一等兵。焼け跡の空気感を濃く伝える」と記載。
“焼け跡闇市”と聞いたら野坂が大好きな小生としては、読むしかないですよね!
急いで有隣堂にTEL。
しかし売り切れ!
そこで、アマゾンで調べてみたが全て売り切れ状態。
予約して全7巻が手元に来たのが約2週間後でした。
毎晩、就寝前に読む。
面白い。
作者の山田参助氏は、1972年生まれ。
当然、戦争を知らない世代ですが、「幼少期から松谷みよ子などの児童文学を通じて戦中戦後の様子に興味を持ち、その後、同時代を描いた映画や、野坂昭如や田中小実昌らの小説で戦後のイメージを膨らませていった」そうです。
「戦争を生き延びてしまった男」の元に豪放磊落な軍隊時代の部下が訪れるところから始まる。
加害者でもあり被害者でもある男二人の視点から描かれる世界~敗戦直後の焼け野原となった東京で暮らす慰安婦、パンパンガール、戦争で家族と引き離された浮浪児、命からがら日本へ戻った引揚者、出撃前に敗戦を迎えた元特攻隊・・・・、戦争に翻弄されながらも明るく、時に虚しく、それでも人は生きているという現実が描かれています。
Hな描写(とても明るく描いています!)も多いけど、“戦争を生き延びてしまった男の人生に対するケジメ”を真面目に描いた戦争作品であり、中沢啓治の「はだしのゲン」や水木しげるの「総員玉砕せよ!」に匹敵するコミック本だと思います。
お薦めコミック本です。
2019年
7月
04日
木
野村証券社webマガジン「閑中忙あり」とは、「人生100年時代」を粋でお洒落にするための情報を発信の場だそうです。
「粋」で「お洒落」かどうかわかりませんが、ご一読いただければ幸いです。
どんな人間でも人生は一度だけ。
皆さん、お互いに悔いのない人生を送りましょうね。
◆野村証券webマガジン「閑中忙あり」
https://www.nomura.co.jp/wp/kcba/iv002/
2019年
7月
01日
月
「グレンキンチー12年」は、UD社(ユナイテッド・ディスティラーズ)提唱のクラシック・モルト・シリーズのローランドを代表する銘酒。
1837年創業のグレンキンチー蒸留所は、ローランド地方に現存する数少ない蒸留所の一つ。
スコットランドの首都エジンバラからわずか20マイル(約32km)の所に位置した大麦畑に囲まれたのどかな風景の中にあり、生み出されるウイスキーは「エジンバラモルト」と呼ばれます。
グレンキンチー蒸留所では年間250万リットルものウイスキーが生産されており、その原酒ほとんどが「ジョニーウォーカー」、「ヘイグ」、「ディンプル」などのブレンデッドウイスキーのキーモルトとして使用。
シングルモルトとしてボトリングされるのはそのわずか10%と、希少なモルトです。
「グレンキンチー 12年」は、良質な大麦由来のやわらかな風味、スイートかつクリーミーな飲み口が特徴。
庭に咲き乱れる花々の優しい香りに満ちており、とても上品な印象です。
グレンフィデックやグレンモーレンジ等がお好きな方にオススメ!
2019年
7月
01日
月
スペイサイド地区の内陸で山深いトミントール村にある「トミントール蒸留所」の創業は、1964年。
ウイスキーの長い歴史から見ると新星ですが、この蒸留所で造られる原酒(トミントール)は、日本でも人気高いブレンデットウイスキー「ホワイト&マッカイ」のキーモルトとして有名。
本来のスペイサイド・モルトの特長は、華やかな香りと、ほのかな甘味ですが、今回ご紹介する「オールド・バランテュラン10年」は、本来のスペイサイド・モルトの特長とは正反対の異端児的モルト。
何故異端児かと言うと、とても個性的でヘビーピートのスペイサイドモルトなのです。
土屋守「シングルモルトウイスキー大全」によると、麦芽のフェノール値はアードベッグやラフロイグを上回る88ppmとかなりのヘビーピート。
しかし、アイラ・モルトのように塩気やヨード香が無く、りんごやパイナップルの様なフルーティな甘みや香りのバランスが良いため、予想したほどピート感はありません。
スペイサイドでありながらも強いピートからのスモーキーさが堪能できるので、アイラ・モルト好きにはもってこいのヘビーモルト。
個性派シングルモルトやアイラ・モルト好きは是非お試しください。
☆ 受 賞 歴 ☆
アジアン スピリッツ マスターズ 2013 シングルモルト 金賞
ザ・スピリッツ ビジネス 2012 デザイン&パッケージング 金賞
インターナショナル スピリッツ コンペティション 2011 銅賞
「オールド・バランテュラン10年」:シングル1,300円
2019年
7月
01日
月
創業1885年の「スキャパ蒸溜所」は、スコットランド最北部の蒸溜所の1つでオークニー諸島にあります。
「スキャパ」は、「バランタイン17年」の「魔法の七柱」の一つとして広く知られています。
ほとんどの原酒がバランタイン17年に使用されており、シングルモルトとしての流通は非常に少なかったそうです。
「スキャパ蒸溜所」のオフィシャルボトルであった「スキャパ16年」は、 2015年に供給不足で終売。
これに代わって発表されたのが「スキャパ レスキン」。
ノルウェー語で「スキャパ」は「ボート」、「スキレン」は「輝き」や「明るい空」を意味するそうで、オークニー諸島の美しい海や青い空をイメージしたネーミング。
「スキャパ スキレン」は、今では珍しいユニークな樽型のローモンドスチルで蒸溜しバーボン樽で熟成させた原酒を100%使用。
海の近くにある樽貯蔵庫は磯の香りが充満しており、熟成の間に潮の風味やオークニー諸島特有のヘザー(花)の香りや麦の味も重なり複雑で個性的なウイスキーに仕上がります。
洋ナシやパイナップルのようなトロピカルフルーツと花のような甘い香り。
メロンやバニラのような甘さが感じられる味わいのためデザートモルトと評されています。
一度口にすると、フレッシュさと優しい甘味の虜になること間違いなし!
ウイスキー初心者や女性も楽しめるシングルモルトです。
加水するとよく開くので、トワイスアップもおすすめ。
「スキャパ スキレン」:シングル1,200円