2016年
3月
21日
月
先日十数年ぶりに再会した長野県のOZAWA君が、早速「松本一本ネギ」なるものを送ってくれました。
それも、「土付き」のネギで、とても新鮮そう・・・。
お手紙に書いてある通り、ヌタと焼いたネギを食したところ、とても柔らかく甘みのあるネギでした。
ネギって、こんなに甘かったかな~・・・?
近くのスーパーで買ってくるネギとは、比較にならない全く違う味のネギ。
ところで、「松本一本ネギ」ってご存知でしたか?
初耳の方も多いかと思いますので、調べてみました。
「松本一本ねぎ」は江戸時代より代々松本市の筑摩、出川、並柳地区に伝わる信州を代表する伝統野菜の一つだそうです。
日本は、ネギの生産量が世界第2位だそうで、日本国内の生産量では1位が千葉県でそれに続いた埼玉県・茨城県が多いとか・・・・。
因みに世界第1位は、メキシコ。
日本三大ネギというのがあって、「下仁田ネギ・博多万能ねぎ・岩津ねぎ」を言うそうです。
「下仁田ネギ」は、群馬県下仁田町の特産で、この品種は下仁田以外の場所では栽培できないそうです。
「博多万能ねぎ」は、福岡で栽培されている九条系葉ねぎで、朝倉町の「博多万能ねぎ」は特に有名。
「岩津ねぎ」は、兵庫県朝来市の特産だそうです。
その他に有名なのが、「深谷ねぎ」。
埼玉県深谷市はネギの生産量日本一だそうで、深谷地方で栽培されたネギの総称。
深谷市では「少し贅沢深谷ねぎ」というロゴマークと文字の商標登録し、太さ、形などが特に優れたものだけが厳選され、全国的なネギのブランドとして定着しています。
「松本一本ねぎ」は、土寄せをしながら長く太く育てる根深ネギ。
一般的なネギの農作業は、種まき→ 定植→ 土寄せ→ 収穫まで9か月以上もかかるそうですが、「松本一本ネギ」の場合は、更に“植え替え作業”と“冬季に雪の下で休眠させる” のが最大の特徴。
平均全長90センチ、軟白部40センチの一本ネギが「松本一本ねぎ」と言われ、肉質が柔らかく、甘み、風味ともに豊かで、特に煮込むと甘みが増すいので、鍋物に向いているとか・・・・。
2014年11月16日放映の「出張DASH村」でも取り上げられています。
また、東郷平八郎(元帥海軍大将 1848年生~1934年没)が、陸軍大将の荒木貞夫やアジア主義者の頭山満に贈答品として送った写真も残っていました。
この「松本一本ネギ」、とても美味しいのでお薦めしたい商品の一つですが、販売期間は、1月前半頃までだそうです。
でも、ご興味のある方はJA松本市農業協同組合(TEL:0263-33-7300)へ。
「たかがネギ、されどネギ」・・・・・・だよね!!
OZAWA君、とても美味しかったですよ。
ありがとう!!
2016年
3月
17日
木
今年はどうしちゃったんだろう・・・・・。
デビッド・ボーイから始まり・・・・、訃報ばかり・・・・。
先日、MAYUMIさんからランディ・マイズナー(イーグルスの創設メンバーの一人)が心の病で苦しんでおり、彼の奥さんが銃の暴発で亡くなったという話を聞いたばかりなのに・・・・
今度は、イギリスのプログレ ELPのキース・エマーソンが銃で自分の頭を撃ち自殺してしまいました。
米ビルボード誌によれば、キースは右手の神経性障害に苦しんでいたようで、最近では8本の指でしかキーボードを弾くことができず、症状がさらに悪化するのを自覚して鬱常態だったとか・・・・。
キースの頭には銃傷があり、サンタモニカ警察は自殺と判断したようです。
享年71歳。
改めて合掌!!
Keith Emersonは、1970年代前半、当時まだ開発されて間も無いシンセサイザー(モーグ・シンセサイザー)を世界に知らしめたことでも有名。
特に「ロックという分野においてシンセサイザーをどう使うかという方法論を提示した最初の人物」とロバート・モーグから評されています。
キースは、8歳からピアノを習い始め、1965年ジョン・ブラウンズ・ボディーズというバンドを結成し、ブライトンのクラブ、ポップ・インに出演。
共演バンドであったTボーンズ(写真)に誘われ、ロンドンに出てゲイリー・ファー&T・ボーンズに加入しマーキークラプなどで演奏。
余談ですが・・・このTボーンズは、日本でも1966~7年に「真赤な太陽」というインスト曲が大ヒットしたの覚えています?
このシングル盤にはキースは入っていませんが・・・・。
1966年のTボーンズ解散後、The Niceを結成。
1969年暮れ、米国フィルモア・イーストでキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」でベースとヴォーカルを担当していたグレッグ・レイクと出会い、アトミック・ルースターのカール・パーマーを加え、エマーソン・レイク・アンド・パーマー/ELPが誕生!
ELPの3人は、以前のバンド活動で既に名声を得ていたことで、「スーパーグループ」と呼ばれ、4作のスタジオ録音アルバムと2作のライブ・アルバムを発表。
その全てのアルバムが母国イギリスのヒット・チャートのトップ5圏内に入り、アメリカでもトップ20圏内に入っています。
ELP自体は、1980年に実質上解散。
解散発表は朝日新聞、東京新聞、北海道新聞などの記事にもなりました。
解散後のキース・エマーソンは映画音楽やソロ・アルバムを制作したりコージー・パウエルとのEL&Pの結成したりしています。
因みに、グレッグ・レイクはゲイリー・ムーアらと共演したソロ・アルバムを2作発表。
また、エイジアから解雇されたジョン・ウェットンの後任として一時期在籍し、来日公演に参加しています。
そしてカール・パーマーは自身のバンド「PM」として1作のアルバムを発表した後、ジョン・ウェットン、スティーヴ・ハウ、ジェフ・ダウンズとエイジアを結成したのは周知の通りです。
●当店所有のKeith Emerson関連のアナログレコード紹介
● The Nice「Best」
当初のメンバーは、結成の中心となったキース・エマーソン (キーボード)、リー・ジャクソン (ベース)、デヴィッド・オリスト (ギター)、イアン・ヘイグ (ドラムス)の4人。
1967年11月にはデビュー・シングル「The Thought of EMERLIST DAVJACK」を発表。
翌1968年1月にはシングルと同名のアルバム(邦題は「ナイスの思想」)を発表。
同アルバムからシングルカットされた「アメリカ」が全米ビルボード・シングルチャートで29位を記録。
この「アメリカ」は、ジョージ・チャキリス主演のミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」挿入歌のカバーですが、最高です!
ナイスのLIVEはかなり過激だったそうで、ステージ上で星条旗を燃やすパフォーマンス等で結構話題となったそうです。
1967年から1971年に5枚アルバムを発表し、解散。
■ ELP「Emerson, Lake & Palmer」
1970年発表の1stアルバム。
UKアルバム・チャートで4位に、USAビルボードチャートで18位に、日本・オリコンチャートで66位を記録。
「タンク」や「ラッキー・マン」が収録されています。
この時点でキース・エマーソンはメロディー・メーカー誌の人気投票でトップを獲得。
バンド自体もブライテスト・ホープで1位を獲得しています。
■ ELP「Tarkus/邦題:タルカス」
1971年発表の2ndアルバム。
UKアルバム・チャートでNo.1を獲得。
USAビルボード・アルバムチャートで9位に、日本・オリコンチャートで55位を記録。
同年9月のメロディー・メーカー誌の人気投票では、前年トップだったツェッペリンを蹴落としELPが首位に。
同アルバム「タルカス」もアルバム部門で首位を獲得しています。
表題曲である「タルカス」は、20分を超える壮大な組曲。
想像上の怪物・タルカスが火山の中から現れ、地上のすべてを破壊し尽くし、海に帰っていくというストーリー。
アルバム・ジャケットに描かれている生物がタルカスであり、アルマジロのような体に戦車が合体しているという、非常に風刺的なイラストでも有名。
■ ELP「Pictures at an Exhibition/邦題:展覧会の絵」
1971年11月に発売のLIVE盤。
UKアルバム・チャートで2位に、USAビルボードチャートで3位に、日本・オリコンチャートで10位を記録。
このLIVEは1971年のニュー・キャッスル・シティ・ホールで収録されたものですが、ELPサイドは発表する気がなかったとか・・・・。
しかしブートレックが有名になり、急遽1971年に正規盤として発表したところ大ヒット。
原曲は、19世紀のロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーが作曲した同名のピアノ組曲「展覧会の絵」なのは有名ですよね。
この組曲をELP独自にアレンジしオリジナル曲を追加した構成になっています。
USA盤では、展覧会の絵+アンコールのナット・ロッカー(チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の一曲である「行進曲」)をロック調にアレンジし発売。
■ ELP 「Trilogy/邦題:トリロジー」
1972年発表のスタジオ盤3rdアルバム。
UKアルバム・チャートで2位に、USAビルボードチャートで5位に、日本・オリコンチャートで4位を記録。
タイトルの「トリロジー」は「3部作」或いは「3部曲」と訳され、表題曲を意味していると同時に、メンバーによる三位一体の音楽という意味も込められていると言われています。
収録曲の「ホウダウン」は、LIVEでの定番曲。
シングルカットされたグレッグ・レイクによる「フロム・ザ・ビギニング」は、USAで39位を記録。
日本では、来日記念盤として発表され、来日の際に読売ジャイアンツの長嶋茂雄選手(当時)にこのアルバムをプレゼントしたそうですよ・・・。
■ ELP 「Brain Salad Surgery/邦題:恐怖の頭脳改革」
1974年発表の4thアルバム。
「タルカス」同様に、ELPの代表作として有名。
UKアルバム・チャートで2位に、USAビルボードチャートで11位に、日本・オリコンチャートで18位を記録。
シングルカットされた「聖地エルサレム」は、イギリスの賛美歌「エルサレム」をアレンジした曲ですが大ヒットしました。
「トッカータ」はアルベルト・ヒナステラ作曲の「ピアノ協奏曲第1番第4楽章」をアレンジした曲。
因みに、このアルバムの原画二枚がチェコのプラハで開催されたギーガーの個展で盗難に遭い、それ以来行方不明とか・・・・。
発見者に対して懸賞金が出るそうですよ!
また、原題「Brain Salad Surgery」は、H系の意味があるスラングで、ジャケットをよく見ると●●らしきものが・・・・。
UKで最高2位のアルバムですが、このとき1位なっているのがYESの「海洋地形学の物語」。
このアルバムも大好き!!
■ ELP 「Welcome Back My Friends To The Show That Never Ends...Ladies and Gentlemen/邦題:レディース・アンド・ジェントルメン」
1974年発表の5枚目アルバム。
1973年から1974年にかけて行われたワールド・ツアーの中からライブ音源を選んで制作された3枚組LPのライブ・アルバム。
UKアルバム・チャートで5位に、USAビルボードチャートで4位に、日本・オリコンチャートで23位を記録。
この時点でのELPのベスト・アルバムに相当する曲が収録されています。
また、本作の発売時にグレッグ・レイクやカール・パーマーがインタビューの中で「ELPの現時点でのライブの全貌である」、「アルバムを最初から順番に聴けば、ライブを全部聴いたのと同じ」と・・・・。。
レイクがキング・クリムゾン時代にレパートリーにしていた「エピタフ」や、エマーソンによるピアノ・インプロヴィゼイション、パーマーによる「悪の教典♯9」内のドラム・ソロなど、ライブならではの曲も収録されています。
■ ELP 「Works volume 1/邦題:四部作」
1977年発表の6枚目のアルバム。
このアルバムはLPでは2枚組の計4面で、その内の最初の3面が各人のソロ、終わりの第4面がELPとしての作品になっています。
ELPのスタジオ録音アルバムとしては約3年半ぶりの新作。
イギリスでは最高9位、アメリカでは第12位を獲得。
なお、ELPのアルバムとしては最後のトップ10入りとなっています。
また、「庶民のファンファーレ」が3分程度に編集されてシングル・カットされ、イギリスのシングル・チャートで2位まで上昇し、ELP最大のヒット曲となりました。
全体的にオーケストラが参加している他、主だったところでは、キース・エマーソンの「ピアノ協奏曲」にジョン・メイヤーがオーケストラアレンジで、グレッグ・レイクの作品にピート・シンフィールドが作詞で、カール・パーマーのL.A.ナイツにジョー・ウォルシュがギターとシャウト・ヴォイスで参加しています
■ ELP 「Love Beach/邦題:ラヴ・ビーチ」
1978年発表のELP最後のアルバム。
本作は1978年にバハマで収録されました。
キース・エマーソンはインタビューの中で「このアルバムを制作している最中に、メンバーと話し合って、ELPの解散を決めた」と発言をしています。
また「イン・ザ・ホット・シート」のライナー・ノーツによると「契約の関係でどうしても作らなければならなかったアルバム」であると・・・。
イギリスでは最高48位、アメリカでは最高55位。
それぞれシルバー・ディスクとゴールド・ディスクは獲得。
セールスは悪くなかったが、解散が決まったこともあり制作意欲に欠けていたため、本作に対するELPの評判は厳しいものでした。
■ EL&P 「Emerson, Lake & Powell/邦題:エマーソン・レイク・アンド・パウエル」
再結成第1弾、1989年発表のアルバム。
イギリスでは最高35位、アメリカでは23位を記録。
当時ELPの再結成の話があったが、カール・パーマーが絶好調のエイジアで活躍していたため話に応じず。
代わりにコージー・パウエルが加入し、1986年に「EL&P」として活動を始め、同年7月にバンドと同名のアルバムでデビューしたが、セールス面で成功せずライブ・ツアー後に解散。
1曲目の「ザ・スコアー」や「タッチ・アンド・ゴース」は、スポーツ系のテレビ番組で使用されることが多い馴染み深い曲です。
《参考》
●米ローリングストーン誌による「エマーソン、レイク&パーマーの必聴10曲」
・「Lucky Man」(1970年)
・The Barbarian」(1970年)
・「Tarkus」(1971年)
・「From the Beginning」(1972年)
・「Hoedown」(1972年)
・「Trilogy」(1972年)
・「Toccata"」(1973年)
・「Still… You Turn Me On」(1973年)
・「Karn Evil 9」 (1973年)
・「Fanfare for the Common Man」(1977年)
●米ビルボード誌による「キース・エマーソンの必聴曲8選」
・The Nice/Five Bridges Suite/Fantasia - 1st Bridge"
・Emerson, Lake & Powell/ "Take A Pebble"
・Emerson, Lake & Palmer/ "Tarkus"
・Emerson, Lake & Palmer/ "Nutrocker"
・Emerson, Lake & Palmer:/"The Sheriff"
・Emerson, Lake & Palmer/ "Karn Evil 9: 1st Impression, Pt. 1"
・Emerson, Lake & Powell/ "Touch and Go"Keith Emerson: "Nighthawks"
●米クラシック・ロック系サイトUltimate Classic Rockによる「キース・エマーソンのベスト・ソング TOP10」
1.“Karn Evil 9: 2nd Impression” / ELP/From: ‘Brain Salad Surgery’ (1973)
2. “Tarkus” / Emerson Lake and Palmer/From: ‘Tarkus’ (1971)
3. “Rondo” / The Nice/From: ‘The Thoughts of Emerlist Davjack’ (1967)
4. ‘Fanfare for the Common Man’/ Emerson Lake and Palmer/From: ‘Works’ (1977)
5. “Jerusalem” / Emerson Lake and Palmer/From: ‘Brain Salad Surgery’ (1973)
6. “Piano Concerto No. 1″/ Emerson Lake and Palmer/From ‘Works’ (1977)
7. “Take a Pebble”/ Emerson Lake and Palmer/From: ‘Emerson Lake and Palmer’ (1970)
8. “Honky Tonk Train Blues” / Keith Emerson/From: Single (1976)
9. “America” / The Nice/From: ‘The Thoughts of Emerlist Davjack’ (1967)
10. “Hammer It Out”/ Emerson Lake and Palmer/From: ‘The Hot Seat’ (1994)