2014年
1月
28日
火
池波 正太郎は、知ってますよね・・・。
そう・・・、戦後を代表する時代小説・歴史小説作家。
代表作は、「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」「真田太平記」などの戦国・江戸時代を舞台にした時代小説。
美食家・映画評論家としても有名だよね。
でも「青春忘れもの」は、時代小説・歴史小説ではありません。
ましてやグルメ本でも映画評論でもありません。
「青春忘れもの」は、池波正太郎の自伝的小説なんです。
大正時代に生まれで戦前、戦中、戦後と激動の時代に濃密な青春を送った池波正太郎の原点を知ることができる作品です。
関東大震災の年に生まれ池波正太郎は、小学校卒業後すぐ株式仲買店の店員に就職。
その後も勤め先を転々としつつも芝居見物を楽しみ、美食を覚え、吉原にも通う早熟な十代を過ごしています。
戦時中は旋盤工として働き、やがて海兵団に入団。
復員後は、役所に勤める傍ら脚本家への道を歩み始め、その後、長谷川伸(注)のもとで小説家をめざします。
小学校卒業後すぐに社会に出た正太郎少年が、いかにして小説家としての地位を確立するにいたったのか、その人間形成の道筋がつぶさにわかる作品です。
また、戦前の東京の雰囲気が具体的に描写されているので、風俗資料としての価値も十分にあるとおもいます。
「青春忘れもの」、とても面白いですよ!
「青春忘れもの」:新潮文庫/515円
(注)長谷川 伸(はせがわ しん)
1884年(明治17年)3月15日 - 1963年(昭和38年)6月11日
「股旅物」というジャンルを開発し、劇作家として次々とヒット作を世に送り出す。
昭和2年に江戸川乱歩、土師清二、小酒井不木、国枝史郎らと耽綺社を設立。
昭和8年に大衆文芸や演劇の向上を目的とした「二十六日会」を結成。
また主宰していた文学学校(勉強会)「新鷹会」の門下生には、村上元三、山手樹一郎、山岡荘八、戸川幸夫、平岩弓枝、池波正太郎、西村京太郎などがいる。
代表作品:「中山七里」、「関の弥太っぺ」、「瞼の母」、「切られ与三郎」、「沓掛時次郎」等多数。
2014年
1月
25日
土
● 「ジェットストリーム」
50歳以上の方には非常に懐かしいFMラジオの番組がCDになって発売されたようです。
それはね・・・・、オープニング曲「ミスターロンリー(注)」に乗って城達也の落ち着いたナレーションから始まる番組。
そう、1967年スタートの「ジェットストリーム」。
記憶では、FM東京で毎週月曜日から金曜日の深夜0:00-1:00放送。
「遠い 地平線が消えて
深々とした夜の闇に心を休める時
遥か 雲海の上を、音もなく流れ去る気流は
たゆみない 宇宙の営みを告げています。
(中略)
日本航空があなたにお送りする「音楽の定期便」
ジェットストリーム。
皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、城達也です」
この番組は多くの方が聴いていた当時流行った番組です。
当店でもよく会話に乗ります。
1$が360円当時。
外国が非常に遠かった時代・・・。
まだ行ったことのない外国に思いを馳せ想像を膨らませていた頃、アメリカやフランスなど外国の匂いが感じられるおしゃれな番組だったんです。
懐かしいね~・・・。
(注)「Mr.Lonely」
Bobby Vintonが1964年に発表し、USAシングル・チャートNo.1を獲得。
ベトナム戦争に派遣された多くの兵士を思って歌った「Mr.Lonely」・・・。
レター・メン、フランク・プゥルセル・グランド・オーケストラ(ジェット・ストリームで使用)がカバー。
2005年には、セネガル系アメリカ人歌手エイコンが、ヴィントンのヴァージョンをサンプリングした「Lonely」 をリリースし、UKチャートで1位を記録したそうです。
●1/15付け 朝日新聞 「海へ散骨葬 じわり」
若い時って、自分が死ぬことなんか考えたことないよね。
団塊の世代が大量に定年を迎え前期高齢者になったことにより、本屋さんにも「死」に関する本がいっぱい出ていてね・・・・、この年になると「死」がより身近に感じられるようになります。
両親のお墓は鎌倉の材木座にあるんですが、僕は海への散骨を望んでいるんです。
で、1/15付けの朝日新聞第2神奈川版を見てビックリ!
そこには、「海へ散骨葬 じわり」の記事。
読んでみたら、散骨を商売にしている人がいるんです。
というか・・・、散骨がビジネスとして注目されているんですって・・・。
実際にビジネスとして会社経営している方は、それまでデザイン会社に勤務していたそうですが、出版社の依頼で欧米の葬儀事情を取材。
大学の葬儀学科(こんな学科があるんですね!)では、カリキュラムの大半がカウンセリングで「遺族の話を聞き~(遺族の)気持ちを吐き出せせることが大事だと知り」、帰国してから現在の散骨ビジネスを始めたとか・・・。
米国では宇宙に散骨する「宇宙葬」にも立会ったそうです。
日本も諸事情でお墓に入れない方々も結構いらっしゃるようなので、散骨もビジネスになっちゃうんですね・・・。
2014年
1月
16日
木
この本のタイトル、何と読むかご存知ですか?
昔、古典で習っているから知ってるよね。
そう、「くろはえ」。
余談ですが、南風は「はえ」で東風は「こち」、西風は「ならい」、北風は「あなじ」です。
一番ポピュラーなのが、東風ですよね。
菅原道真の「東風吹かばにほひをこせよ梅花 主なしとて春を忘るな」は有名ですからね・・。
ついでに風の種類を「風の名称辞典」で調べてみたら・・・・、何と200近くの名称がありました。
風一つで、時間、場所・地域、季節、天候、風向きなどがわかるんですね。
因みに、南風は、山陰・西九州地方でよく用いられる南風の呼名で、黒南風(くろはえ)は梅雨の初めの黒い雨雲の下を吹く風で、梅雨の最盛期の強い南風を「荒南風(あらはえ)」、梅雨明け後に吹く風を「白南風(しらはえ)というそうです。
日本語って・・・、繊細ですよね!
余談が長すぎました。
「黒南風の海~」は、文禄・慶長と二度に渡って行なわれた豊臣秀吉最晩年の大事業であり最大愚行といわれる朝鮮出兵をテーマにした長編小説です。
この朝鮮出兵に関しての小説は少なくってね、山田風太郎の「妖説太閤記」と「破倭兵状」、荒山徹の「高麗秘帖 朝鮮出兵異聞」ぐらいしか読んでいません。
上記3冊がすごく面白かったので、もう少しこの文禄・慶長の役を描いた歴史小説を読みたいと本屋さんで探していましたが、やっと見つけたのがこの本。
この作品の主役は、二人の男。
一人は日本軍の先陣・加藤清正(講談本でもお馴染みだよね!)の鉄砲隊をあずかる沙也可こと佐屋嘉兵衛忠善と、朝鮮の北辺・咸鏡道の役人である金宦(きんかん)こと良甫鑑(リャン・ボ・カム)。
日本軍が破竹の進撃を続けるなか、他国を侵す戦いに疑問を抱きはじめていた嘉兵衛と王子を守る金宦が、思わぬ運命に翻弄され、それぞれの祖国を裏切ることに・・・。
しかし、二人は、自分の信じる道を突き進む。
運命の糸に絡め取られ、立場を入れ替えてしまった二人の男の生き様を通して「文禄・慶長の役」を真正面から描いた長編小説です。
「文禄・慶長の役」に関しての朝鮮側の文献を引用しながら、また随所に朝鮮の歴史や文化が紹介されおり、半分は小説、半分はドキュメンタリーみたいになっています。
著者の後書きにも書かれているように「小説作品とはいえ、ドラマ部分を除けば、極めて史実に近いものが描けた」作品。
この作品はとても面白いのですが、この朝鮮出兵は日本が朝鮮半島におこなった侵略戦争です。
侵略戦争が、いかに、人々を不幸にするか!
この作品を読んで、戦争の悲惨さをもう一度考えてみては・・・・。
PHP出版 文庫 800円(税込)
2014年
1月
13日
月
アッハハ・・・・、やっぱり観てしまいました。
今も現役で暴れ回っている史上最強のアクションスター、シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの2代巨頭が出てるんだもの・・・、観ちゃうよね。
この2人の映画は、結構見てますよ。
シュワちゃんは、「ターミネーター」、「コマンドー」、「プレデター」、「トータル・リコール」「トゥルーライズ」‥等。
スタローンは、「ロッキー」、「ランボー」、「クリフハンガー」‥等。
そんな彼らも66歳(シュワちゃん)、67歳(スタローン)になってしまいましたが、この映画でも結構頑張ってますよ!
内容は、脱獄のプロ・スタローンと囚人・シュワちゃんが協力し、洋上に浮かぶ難攻不落のタンカー型監獄からの脱出を試みるというもの・・・。
ご覧になった方でこの映画に対するご意見は色々とあると思うけどね・・・・。
細かいことは気にせず、サービス精神旺盛なシュワちゃんとスタローンの素晴らしいアクションの数々が楽しめたのが最高です。
しかし、年はお二方とあまり変わらないのに・・・・、スタローンもシュワちゃんも元気だな~。
当店のお客様も結構「ロッキー」は見ているようです、Survivorの「Eye of the Tiger」のリクエストは結構あります。
Survivor「Eye of the Tiger」は、1982年の「ロッキー3」の主題歌。
USA/ビルボード・シングル・チャートで6週連続1位という大ヒットを記録。
同曲を収録したアルバム「アイ・オブ・ザ・タイガー」も最高位2位を記録。
2014年
1月
12日
日
●ラクビー全国大学選手権
スポーツはやらないけど、スポーツ観戦は大好き。
1月は、何といっても箱根駅伝とラクビー全国大学選手権だよね!
今年の箱根駅伝、復路のシード権争いは最高に面白かったよね。
最終結果は、7位・日本大学、8位・帝京大学、9位・拓殖大学、10位・大東文化大学、11位・法政大学、12位・中央学院大学なんだけど・・・・。
大手町読売新聞社前のゴールに到着しているのにも係らず、順位が出ない時の選手の気持ちを考えると・・・・・。
ウフッ!・・・、少しサディステックになっちゃうよね!!
そのシード権争いを勝ち抜いた帝京と早稲田のラクビーも良かったね。
開始早々、早稲田がトライ。
今年こそは帝京の連覇を阻止できるかと思ったけど・・・。
後半戦も早稲田は連続3トライしたけどなぁ~・・・・。
やっぱり、帝京は強いね、MAYUMIさん、TAMEYAさん!!
2月は、ソチ・オリンピックだね!
●旧友のご来店
20数年来、久しくお付き合いくださっているTAKEUCHIさんがお友達と一緒にご来店くださいました。
彼女と初めてお会いした時は、東京の新聞記者だったのですが、その後編集プロダクションを立ち上げ、現在も会社の経営者として、またバリバリの編集者としで仕事をこなしている辣腕女史なんです。
辣腕女史なんて書くと、なんか怖そうな女性をイメージするけど、実はとてもかわいい女性なんです。
僕の年で20数年間のお付き合いですから、当然彼女もそれ相応の年になっているはずなんですが・・・・、当時と変わらずとても素敵でかわいい女性。
才能ある人というのは、その魅力が顔や態度に出るんですね!!
そんな彼女たちからのリクエストは、Mott the Hoople、David Bowie、Orchestral Manoeuvres in the Dark etcでした。
TAKEUCHIさん、ありがとう!!
川崎方面に来ることがございましたら、寄ってくださいね!!
2014年
1月
03日
金
やっと、や~っと・・、アルバムリストの更新ができました。
といっても・・・、RockとPopsのLPだけですが・・・・。
でも、何枚か記載漏れがある感じがします・・・・。
マッ、良いか~!?
後、シングルの整理ができていません・・・・。
これも、徐々に・・・・・ネ!
2014年
1月
02日
木
新年、明けましておめでとうございます!!
本年も宜しくお願いもうしあげます。
お正月休みは、いかがですか?
毎年2日は、箱根駅伝を観ます。
普段はほとんどTVを見ないのだけど・・・、これだけは見ちゃいますネ。
何故かスポーツ観戦になると愛校心が・・・・、やっぱり母校を応援しちゃうよね!!
我が母校、往路の結果は3位。
皆さんの母校は、いかがでしたか?
で、箱根駅伝復路のトップ争いも当然面白いけど・・・、僕的にはシード権争いが面白い。
10位と11位では、天国と地獄。
人生、何時もボーダーラインぎりぎりに生きてきた自分を見ているかのようでネ・・・・。
鈍才が故に・・・、トップクラスの争いには縁が無く、いつもボーダーラインぎりぎりの争いに身を置いてきたため・・・・、ハラハラ・ドキドキの人生。
それが、何時しか定位置になっちゃってね・・・。
このハラハラ・ドキドキ感が無ければ“生”が感じられなくなってしまいました。
と、マ~それは置いといて・・・、シード権争いの10位前後の争いは面白いですよ~!!
明日は、この辺を中心に箱根駅伝観戦うとなりそです。