The Bandの一員になりたくて “Big Pink”に訪れた超有名なギタリスト~日本では“神”のようなEric Claptonを蹴散らしたのに、病魔は蹴散らすことが出来なかったRobbie Robertson・・・・・。
2023年8月9日に逝去。
享年80歳。
合掌。
著名なアーチストのバックバンドの中には、大メジャーになった素晴らしいバンドはいくつかありますよね。
Beatles以前の英国のトップスター クリフリチャードのバックバンドだつたShadows。
リンダ・ロンシュタットのEagles。
そしてボブ・ディランのBand等々・・・。
当初、The Bandにはほとんど興味が無かったのですが、彼らの解散コンサート「The Last Waltz」を観て「エッ!Bandってこんなカッコいいバンドだったの!」。
中でもRobbie Robertsonがカッコよくってネ・・・・。
最初に買った彼らのレコードは、もちろん3枚組のLIVE盤「The Last Waltz」。
今でも愛聴盤の1枚。
Robbie Robertsonは、カントリー歌手ロニー・ホーキンスのバック・バンドであるホークスに加入し、1965年にボブ・ディランのバック・バンドとなる。
1966年、ディランのアルバム「ブロンド・オン・ブロンド」のレコーディングに参加。
1968年ホークスをThe Band(オリジナル・メンバー:カナダ人4人/ロビー・ロバートソン、リチャード・マニュエル、ガース・ハドソン、リック・ダンコ、アメリカ人1人/リヴォン・ヘルム)と改名し、1stアルバム「Music From Big Pink」を発表。
その後、1976年に解散するまで、The Bandのリーダー的存在として活躍。
アルバムでは1975年に発表したRobbie Robertsonの作品ばかりからなる「南十字星」は高い評価を得た。
そして、1976年11月のイベント「ラスト・ワルツ」を最後にThe Bandを脱退。
その後はソロとして活躍。
ネイティブ・アメリカン(モホーク族インディアンの血を引き継いでいる)としてインディアンの伝統音楽とテクノロジーを融合したアルバム「ネイティヴ・アメリカン」等を発表しているそうです。
Robbie Robertsonは、ローリング・ストーン誌が選出した「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」の2011年版にて第59位。
2007年の「歴史上最も過小評価されている25人のギタリスト」においては第20位。
2008年にはザ・バンドとともにグラミー賞特別功労賞を受賞。
The Bandのオリジナルメンバー5名の内4名(ロビー・ロバートソン、リヴォン・ヘルム、リック・ダンコ、リチャード・マニュエル)が亡くなってしまいました。
オリジナル・メンバー全員が様々な楽器を演奏でき、ミュージシャンズ・ミュージシャンとして、今なお多くのミュージシャンから尊敬を集めているバンド。
絶対に観たかったバンドの一つですが・・・、残念です・・・。
The Band:
1989年にカナダのCanadian Music Hall of Fame殿堂入り。
1994年にロックの殿堂入り。
「ローリング・ストーン誌の選定の歴史上最も偉大な100組のグループ」において第50位。
2008年、グラミー賞の Lifetime Achievement Award を受賞。
◆ 「Music From Big Pink」
1968年発表の1stアルバム。
シングルカットされた「The Weight」が翌年の映画「イージー・ライダー」(アメリカン・ニューシネマ)に使用され、全米63位・全英21位の大ヒット!
これにより、The Bandの名が全世界に知られるようになった。
このアルバムはサイケデリック全盛時代に発表され、ロック界を根本から変えた類まれな1枚としても有名。
ロックにカントリー、フォーク、R&Bといったルーツ・ミュージックの要素を色濃く反映させた音楽性は非常に高い評価を得ており、「多くのミュージシャンたちに大きな影響を与えた」と言われています。
エリック・クラプトンは、「人生を変えたアルバムの1枚」と評価。
ジョージ・ハリスンは渡米した際、このアルバムを大量に買い、帰国後「これは傑作だから、絶対に聞け」と周囲に配り歩いたとか・・・。
発売当時、このアルバムはお金がなく買うことが出来なかったのですが、お店オープン時に再発盤を購入。
しかし、当店のお客さまで最大手レコード会社のMプロデューサーから「当時の盤と全く音が違う」と指摘され・・・・。
「The Weight」はBest盤を使用しています・・・・・、トホホ・・・・。
◆「The Band」
1969年発表の2ndアルバム。
通称「ブラウン・アルバム」と言われ、多くの批評家から高い評価を受け、多くの人々によって最高傑作と見なされています。
このアルバムには、「The Night They Drove Old Dixie Down」、「Up on Cripple Creek」、「Whispering Pines」など、多くの名曲が収録されており、ロック史上最も偉大なアルバムの1つと見なされています。
◆「Rock Of Ages」
1972年発表の2枚組LIVE盤。
1971年の大晦日12月28日から31日までのニューヨーク市のAcademy of Musicでの一連のコンサートを収録。
ニューオリンズの名手アラン・トゥーサン率いる5人編成のホーン・セクションや大御所ボブ・ディランもゲスト出演。
1曲目は、マーヴィン・ゲイのヒット曲「Don't Do It」と言う威勢のいいカバー曲から始まり熱いパフォーマンスを展開。
その他にロビー・ロバートソンの才能がフルに発揮された「King Harvest」や「Stage Fright」や「Caledonia Mission」や「Chest Fever」等を実に楽しそうに歌っています。
◆「Northern Lights - Southern Cross/邦題:南十字星」
1975年発表された6枚目のスタジオアルバム。
The Bandがカリフォルニア州に新しく設立したスタジオ「Shangri-La」で録音された最初のアルバム。
すべての曲がRobbie Robertson作曲というアルバムであり、典型的な70年代の作品として多くの批評家から高評価を得ています。
このアルバムには、「It Makes No Difference」、「Ophelia」、「Acadian Driftwood」など、多くの名曲が含まれています。
◆「The Last Waltz」
The Bandの1976年にサンフランシスコのWinterland Ballroomで実施された解散コンサートを記録した映画とアルバム。
1978年発表の3枚組LIVE盤でThe Bandにはまった最初のレコード。
実質的に解散コンサートで多数の大物ミュージシャンが参加。
Bob Dylan、Neil Young、Eric Clapton、Muddy Waters、Van Morrison、Dr. John、Joni Mitchellホーキンス、Ringo Starr、Ron Wood、Paul Butterfield、Neil Diamond等など・・・、そうそうたる顔ぶれ。
この模様はマーティン・スコセッシの手により撮影され、映画「The Last Waltz」として公開。
この映画でRobbie Robertsonのカッコよさに惚れました!
「The Last Waltz」は、映画もアルバムも両方高い評価を受けました。
このアルバムは、The Bandの最終アルバムで代表曲である「The Weight」、「Up on Cripple Creek」、「The Night They Drove Old Dixie Down」などが含まれています。
◆「Best盤「軌跡」
1982年に発表。
このBest盤は、「持っていなければいけないアルバムの1枚」とも言われ、売れに売れ(僕の周りだけ?)たアルバム。
代表曲である「The Weight」、「Up on Cripple Creek」、「The Night They Drove Old Dixie Down」などが含まれています。
アルバムを1枚1枚聞くには大変でしょうから、この1枚だけでも聞いてください。
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