ブレイク・エドワーズ監督、トニー・カーティス、ジャック・レモン、ナタリー・ウッド主演。
1965年に製作されたアメリカのドタバタコメディ映画。
前回は飛行機レースですが、今回は自動車(クラシックカー)レース。
1908年に実際に行われたニューヨークからパリまでの22,000マイル(約35,000キロ)の自動車レース(1908 New York to Paris Race)をモチーフつくられたそうです。
1965年のアカデミー賞音響効果賞受賞作品。
「素晴らしきヒコーキ野郎」に続いて高校2年生の時に観た70㎜映画。
この映画では、クラシックカーや当時のファッションが見どころの一つではありますが、何といっても出演している俳優陣が凄い。
ハーヴァード大学で化学と薬学を学んだ戦後アメリカ映画界最高の喜劇俳優と言われ、アカデミー賞主演男優賞を始め数々の賞を受賞し、同映画ではトニーカーチスと張り合うフェイト教授を演じたジャック・レモン。
カークダグラスと一緒に「スパルタカス」に出演し、1950年代から甘いマスクの二枚目スターとして活躍し、同映画では冒険家のグレート・レスリーを演じたトニー・カーティス。
1961年のアメリカ70ミリ映画でアカデミー賞作品賞をはじめ10部門を受賞した「ウエスト・サイド物語」で主役マリアを演じ、今作ではウーマンリブ活動家として新聞社に採用された女性記者マギー・デュボア演じるナタリー・ウッド。
因みに、今作品で女性人権運動家であり新聞社社長夫人演じているヴィヴィアン・ヴァンスは懐かしい人気番組「ルーシーショー」にレギュラー出演していました。
もうこれだけで往年の映画ファンは涙するくらい・・・。
しかし、今回DVDを観て一番驚いたのは、フェイト教授の助手マックスを演じているのが、何と1970年代に大人気となるTV映画「刑事コロンボ」の若きピーター・フォークなんです‼
結構おいしい場面で出場。
これも見どころですよ‼
20世紀初頭のニューヨーク~パリ間と言う世界をまたにかけた大波乱の自動車レース。
欲しくなるような数々のクラシックカー。
レスリーを邪魔するためにフェイト教授が考案した面白おかしい斬新な乗り物。
ジャック・レモンとピーター・フォークの掛け合い漫才風のやり取り。
ウエストサイド物語りで清純なマリアを演じたナタリー・ウッドの体当たり演技。
映画撮影の手法の1つでサイレント時代初期に広く流行したスラップスティック・コメディ映画の手法をも取り入れた古き良き1960年代の懐かしい香りがする楽しいコメディ。
スラップスティック・コメディ映画の手法の1つで有名な「パイ投げ合戦」。
今作品のシーンは「映画史上最大のパイ投げ合戦シーン」として特に有名。
古き良き時代の懐かしい香りと温かいぬくもりが感じられる「The Great Race」を是非見てくださいネ!
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