ゲール語で「川辺の大草原」という意味を持つダルモア蒸留所の創業は1839年。
「ダルモア蒸留所」は、原料の麦芽づくりやピート乾燥からはじまり、シェリー樽主体の貯蔵・熟成工程に至るまで昔ながらの伝統製法を守っています。
シェリー樽は、シェリーの名門「ゴンザレス・ビアス社」から、甘口オロロソのマツサレム30年などの熟成に使用した樽の提供を受けている数少ない蒸留所の1つ。
「ダルモア12年」は、バーボン樽(85%)と甘口のオロロソ・シェリー樽(15%)で熟成した原酒をヴァッテイングし、その後通常のシェリー樽にてさらに熟成。
潮風を受けながらゆっくり熟成した原酒は、甘くてフルーティな香りと柔らかい口当たりに仕上がりになっています。
色合いは、「これぞウイスキー!」と言いたくなるほど深みのある赤褐色。
香りは、シェリーの甘い樽香、オレンジを彷彿とさせるような柑橘系の甘い香り。
味わいは、フルーツ香豊かで柔らかい口当たり。
確かに甘みが強く多くの女性に支持されていますが、原酒の85%がバーボン樽なので、けっこう“男っぽさ”をも感じるウイスキーです。
後を引く味わいです。
「ダルモア12年」は、ブレンデッドスコッチウイスキー「ホワイトマッカイ」のメインモルトとしても知られています。
因みにホワイトマッカイ社のマスターブレンダー「リチャード・パターソン」は、スコットランドで最年少ブレンダーとして名を馳せ、国際競技会で様々な賞を受賞しています。
「ダルモア12年」は、少量の加水をすることで、華やかな香りが開いてくるのでトゥワイスアップもお薦めです。
●雄ジカの紋章
1263年にクラン・マッケンジーが、ハンティング中に雄ジカの角で負傷した当時のスコットランド国王アレキサンダー3世を救いました。
国王は謝意を表す為、マッケンジー家に雄ジカの紋章を与え、以来ダルモア蒸留所の製品メインラベルには、「雄ジカの紋章」が描き続けられています。
「ダルモア12年」:シングル 1,300円
コメントをお書きください