日本ではELPのカール・パーマーが在籍していたバンドとして有名なATOMIC ROOSTER。
でも、カール・パーマーが在籍していたのは1stアルバムのみ。
実際は、The Crazy World Of Arther Brownに在籍していたVincent Crane ヴィンセント・クレインが結成したバンド。
カール・パーマーは1stアルバムを発表後、キース・エマーソン(元ナイス)とグレッグ・レイク(元キング・クリムゾン/b)とELPを結成しATOMIC ROOSTERを脱退。
カール・パーマーの代わりにPaul Hammond ポール・ハモンド(ds)を迎え、黄金期のメンバーが揃ったが、直後グラハムも脱退。
やむなくベーシスト不在のまま
Vincent Crane ヴィンセント・クレイン(キーボード、ヴォーカル)、
John Du Cann ジョン・デュ・カン(ギター、ヴォーカル)、
Paul Hammond ポール・ハモンド(ドラムス)
の3人で作成したのが2ndアルバム「Death Walks Behind You」。
メンバー間のごたごたの中で作成されたにも拘らず、この2ndアルバムは“英国ロックに燦然と輝く歴史的名盤” と言われています。
●「Death Walks Behind You」
1970年発表の2ndアルバム。
1stアルバムはハードなプログレ・サウンドでしたが、この2ndではヘヴィなギターを全面に出したサウンドへと変わっています。
このサウンドの変化が大当たり。
71年にはシングル「Tomorrow Night」が全英11位、「悪魔の答」(Devil's Answer)が全英2位の大ヒット。
一躍ヨーロッパで名を知られるバンドとなる。
しかし、残念なことに1989年にヴィンセントが自殺、ポール・ハモンドもドラッグの多量接種で93年に他界となってしまいました。
ATOMIC ROOSTERは、アメリカで大きな成功を得られず世界的にはそれほどメジャーではありませんが、日本やイギリスにおいてはプログレ・ファンとハードロック・ファン双方に愛され続ける特殊な存在として今でも人気の高いバンドです。
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