★ Ventures/ベンチャーズ

Venturesのリードギター 

Nokie Edwards(ノーキー・エドワーズ)が、312日に亡くなりましたね。

 

享年82歳。

合掌。

 

僕等の年代ではVenturesは、別格なんです。

 

日本に一大エレキブームを巻き起こしたのは、ベンチャーズの2回目の来日(1965年)から。

 

その時のVenturesの強烈なサウンドが、たちまち日本の若者達を虜にしたことから始まります。

 

Venturesがいなければ、日本にエレキギターが定着し日本にロックが生まれるまで、もう少し時間がかかったのではないかと思います。

 

なんせ、当時日本のVentures人気はBeatles以上だったのですから。

 

現在でもお店で「十番街の殺人」「パイプライン」「アパッチ」「ダイヤモンドヘッド」等々、結構リクエストがあるんですよ!

洋楽が好きになったのは、小学5年生ぐらい。

 

兄の影響でカントリー、ハワイアンを聞き、その後ラジオに目覚め洋楽番組ばかり聞いていました。

 

その当時好きだったのは、プレスリー、ポールアンカ、ニールセダカ等々。

 

インストゥルメンタル曲では、

1959年に全米5位を記録したJohnny & The Hurricanes 「Red River Rock」や1961The String-A-Longs「峠の幌馬車」の大ヒット曲が大好きでしたが、多分中学生だったと思うけど、ラジオから流れてきたのがベンチャーズの「ウォーク・ドント・ラン」を聞いてから正式にインストゥルメンタル曲に目覚めました。

 

凄く新鮮に聞こえ、それ以来ベンチャーズの曲を聞きまくり。

Venturesの曲を聞いて、何故かドラムが好きになりレコードを聴きながらドラムの真似をしていました。

 

僕が通っていた学校は、幼稚園から大学まである一貫校。

大学にカントリー・ウエスタン部があり、よく遊びに行ってました。

何回か通っているうちにメンバーから「ドラム叩いてみるか?」と勧められました。

これまで本物のドラムを叩いたこともないのに、ナント無謀な・・・。

Venturesの「パイプライン」をやってしまいましたよ。

今、考えると赤面なのですが、大学生のメンバーが「上手い!俺より上手だ!」と褒めてくれたのを覚えています。

 

僕のロック熱はさらに上がり、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ビーチボーイズ等に加えインストゥルメンタル・バンドの曲が加わりました。

 

Venturesの他にアストロノウツ、サーワァリーズ、サウンズ、スプートニックス、Tボーンズ等々(*注・写真)聞きまくり。

 

懐かし~!!

 

1991年に直木賞を受賞した芦原すなお著「青春デンデケデケデケ」(1960年代の四国・観音寺市が舞台で、ベンチャーズの影響を受けた少年が高校入学後ロックバンドを結成し、ロックに明け暮れるメンバー4人の高校生活を描いた小説)が発売されたときは、もう嬉しくってすぐ購入してしまいましたよ。

Venturesの初期メンバーは、ドン・ウィルソン(Don Wilson)、ボブ・ボーグル(Bob Bogle)、ノーキー・エドワーズ(Nokie Edwards)、メル・テイラー(Mel Taylor)

 

Venturesの1stシングルはヒットしませんでしたが、1960年発表の2ndシングル「急がば廻れ」が地元シアトルのラジオ局がニュース番組のテーマ曲として起用したことから火が付き、瞬く間にビルボード誌のヒットチャート第2位を記録。

 

その後も「パフィーディア」(1960年/全米15位)、

「クルーエル・シー」(1964年/日本のみA面で、アメリカでは「急がば廻れ '64」のB面)、

「ウォーク・ドント・ラン '64」(1964年/全米8位)、

10番街の殺人」(1964年/全米35位)

「ダイアモンド・ヘッド」(1965全米70位/日本ではベンチャーズの曲の中で最も人気が高い)、

「パイプライン」(1965年/日本盤のみ)、

「キャラバン」(1965年/日本盤のみ)、

「秘密謀報員」(1966年/全米54位)、

「青い渚をぶっとばせ」(1967年/日本盤のみ)、

「ハワイ・ファイブ・オー」(1968年/全米4位)等々のヒット曲を世に出します。

 

1996年にメル・テイラー、2009年にボブ・ボーグル、そして今年2018年にノーキー・エドワーズが他界しましたが、1959年の結成以来現役でステージに立ち続け、2009年に結成50周年、2014年に結成55周年を迎えたベンチャーズは凄すぎます。

 

2004年日米交流150周年記念外務大臣賞を受賞。

2006年、彼らの最初の大ヒット曲である"Walk Don't Run"がグラミー賞の殿堂入り。

2008年ロックの殿堂(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum)入り。

この時のプレゼンターは、ベンチャーズの影響を受けていた事を公言したジョン・フォガティが務め、「急がば廻れ(ウォーク・ドント・ラン)」と「ハワイ・ファイブ・オー」を演奏したそうです。

2010年春の叙勲にて旭日小綬章を受章。

 

現在も世界各国にファンがおり、コピーバンドも多数存在しています。

エアロスミスがベンチャーズをリスペクトしている事は、知ってました?

とにかくベンチャーズの日本への貢献度は相当なものです。

日本の音楽史には無くてはならない存在なのは間違いない事実です。

これからも定期的にベンチャーズをはじめとするインストゥルメンタル・バンドの曲をかけていきますからね!

<人気曲の紹介>

 

●「急がば廻れ/Walk Don’t Run

オリジナルは、1955年にアメリカ合衆国のジャズ・ギタリスト、ジョニー・スミス (Johnny Smith) が作曲した曲。

この曲をベンチャーズはサーフ・アレンジのシングル盤として発表し大ヒット。

ベンチャーズの他に、チェット・アトキンス、ザ・シャドウズ、JFA、スティーヴ・ハウ、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス、ペンギン・カフェ・オーケストラなどがカバーしています。

 

●「パイプライン/Pipeline

オリジナルは、1962年に発表したシャンテイズの曲。

シャンテイズの「パイプライン (Pipeline)」は、ビルボード・ポップ・チャート (Billboard Hot 100)4位を記録する大ヒット曲。

 

●「ダイヤモンド・ヘッド/Diamond Head

アニメ「こち亀」に使われていたので、ベンチャーズを知らない若い人でもこの曲は知っている人は多いと思います。

 

●「十番街の殺人」

この曲には、あのレオン・ラッセルもレコーディングに参加しています。

因みに「ダイヤモンド・ヘッド/Diamond Head」のB面「朝日のあたる家」でのオルガンソロにもレオン・ラッセルが演奏。

 

<1960年代に流行ったインストゥルメンタル・バンド紹介>

The Sounds

 

フィンランドのバンド。

 

「さすらいのギター」がフィンランドをはじめヨーロッパ各国でNo.1を記録。

 

ベンチャーズもカバーしています。

 

その他に「さすらいの荒野」、 「ゴールデン・イヤリング」等名曲もあります。

The Tornados

 

アメリカのバンド。

 

アメリカの宇宙船「Telstar/テルスター」をイメージした曲で1963年に全米No.1に輝いています。

 

 

 

The Cliffter’s 

 

デンマークのバンド。

 

1962年に「Riding Cossack」、「Django」がヨーロッパ各国で大ヒット。

 

The String-A-Longs

 

アメリカのバンド。

 

1961年に「峠の幌馬車」が大ヒット。

 

The Johnny & The Hurricanes 

 

アメリカのバンド。

 

1959年に「Red River Rock」が全米5位を記録。

 

●アストロノウツ

●サーワァリーズ

 

●スプートニックス

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