いや~、凄い映画です。
とても、とても面白い映画ですが、これまで見た戦争映画(地上最大の作戦、大脱走、プラトーン、戦場にかける橋・・・・)などを想像していたら大間違い。
「生きて帰れるのだろうか?」と最後まで重く息苦しさを感じ、ただひたすら生存のための逃亡劇。
そこには、女性も色っぽい描写も派手な見せ場もありません。
登場人物は、戦争に敗れ疲れ「生きて祖国に帰る」ことに焦っている薄汚れた男のみ。
戦争の悲惨さ、どんな手段を講じても祖国に帰りたい等々・・・画面からヒシヒシと感じます。
でも、でも本当に骨太の面白い映画でした。
「ダンケルク」は、ドーヴァー海峡に面したフランスの港町。
1940年、第二次世界大戦中ヒットラー率いるドイツ軍によりこのダンケルクに追い込まれたフランスとイギリスの連合軍兵士40万人を救出するために、多くの民間船が兵士を救うために戦う。
実際に駆逐艦、掃海艇の他にイギリス、フランス、オランダ、ベルギーなどの民間船(漁船、プレジャーボート等)約850隻が参加したそうです。
この「ダンケルク」の戦いは、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」~「負けて逃げ帰った」ではなく「みんなよく生きて帰った」という「生きることが勝利」の戦いだったそうです。
イギリスではこの「ダンケルクの戦い」を教訓とし、危機的状況にあっても活路を拓くべく不屈の闘志で立ち向かう精神を「ダンケルク・スピリッツ」というそうです。
「大和魂」「玉砕」とはえらい違いですよね。
とにかく骨太の面白い映画なのでお薦めです。
因みに、イギリスのスピットファイアとドイツのメッサーシュミットの空中戦も迫力ありましたよ。
また、兵士役にワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが出演。
ワン・ダイレクション、僕は聞いたことがないのでどのくらい凄いバンドなのか知りませんが・・・。
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