映画「ジャージー・ボーイズ/Jersey Boys」を見た方は、多いと思います。
素晴らしい映画でしたよね。
「ジャージー・ボーイズ」は、もともとボブ・ゴーディオ作曲、ボブ・クリュー作詞、マーシャル・ブリックマンおよびリック・エリス脚本によるジュークボックス・ミュージカル。
世界観客動員数2000万人を超え、演劇界の最高峰トニー賞で4部門を受賞した大ヒットミュージカル。
1960年代・70年代に世界的なヒット曲を持つFour Seasons の友情と夢、栄光と挫折そして再生の実話を、半世紀を経て今なお世界中で愛されている彼らの名曲と共に描いています。
音楽もグラミー賞最優秀ミュージカル・ショー・アルバム賞を受賞。
2014年には、クリント・イーストウッド監督により映画化。
同映画は、日本での評価も高く、第39回報知映画賞・海外作品賞、第88回 キネマ旬報ベスト・テン外国映画ベスト・ワンおよび外国映画監督賞、第38回日本アカデミー賞 優秀外国映画賞、第57回ブルーリボン賞・外国作品賞など多くの賞を獲得しています。
Four Seasonsは、60年代最高の都会派アメリカン・ポップス・グループなんです。
Four Seasonsの魅力は、フランキー・ヴァリ/Frankie Valliのパワフルなファルセット・ヴォイス、ボブ・ゴーディオ/Bob Gaudioのポップなメロディー、ボブ・クリューとアレンジャーのチャーリー・カレロが作り上げたリズミカルな手拍子によるアレンジ。
Beatles日本上陸前、Elvis Presley、Paul Anka、Neil Sedaka等で育った僕がのめり込んだ最初の洋楽アーチスト。
僕が中学1年の時、ラジオから流れてきた曲が「Sherry」。
変声期前だったので、地声で「Sherry」を歌っていました。
この「Sherry」は、1962年に発表されUSA.BillboardシングルチャートでNo.1に、R&BチャートでもNo.1に輝きます。
次の「Big Girls Don't Cry/邦題:恋はヤセがまん」、「Walk Like a Man/邦題:恋のハリキリ・ボーイ」も連続No.1に輝きます。
USA.Billboardシングル・チャート3曲連続第1位という記録は、Four Seasonsが世界で初めて成した快挙なんです。
以降、多数のミリオン・セールスを記録。
Four Seasonsは、ポップチャートだけでなくR&Bチャートでも大きな成功を収め、ライチャス・ブラザーズとともに、ブルー・アイド・ソウル(Blue-Eyed Soul)の草分けともいえる存在です。
その後台頭するBeatles等のブリティッシュ・インヴェイジョンに対抗できたのはFour Seasons、Beach Boys、Supremes、Monkeesだけと言っても過言ではありません。
初期メンバーは、フランキー・ヴァリ、ボブ・ゴーディオ、トミー・デヴィート、ニック・マッシですが、フランキー、ボブ以外のメンバーチェンジを繰り返しながら現在も活動しているそうです。
1990年に「ロックの殿堂」入り。
1999年に「ヴォーカル・グループの殿堂」入り。
世界中で1億枚以上の売り上げを誇り、現在でも最も売り上げの高い音楽グループの1つとされている。
フランキー・ヴァリは、ローリング・ストーンの選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第80位にランクイン。
◆「The Four Seasons Story」
1975発表。
「Sherry」が発売された当時、お小遣いが無く購入することができませんでしたので、このBest盤が発売された時には急いで買いに行ったのを思い出しました。
手にした時は嬉しかったな~。
で、同アルバムは、1962年から1970年のヒット曲を集約した2枚組みアルバム。
発表直後に100万枚以上を売り上げゴールドディスクに認定。
当時アメリカレコード協会は100万枚以上の売り上げに認定されるプラチナ・レコードをまだ設定していなかった時代です。
同アルバムには、USA.BillboardのHot 100のシングル・チャートで30位以内の曲が殆ど網羅されています。(フランキー・ヴァリのソロ・シングルは含まれません)
1962年: Sherryシェリー/第1位
1962年: Big Girls Don't Cry恋はヤセがまん/第1位
1963年: Walk Like a Man恋のハリキリ・ボーイ/第1位
1963年: Ain't That a Shame/第22位
1963年: Candy Girl/第3位・Marlena/第36位
1964年: Dawn (Go Away)悲しき朝やけ/第3位
1964年: Stay/第16位
1964年: Ronnie/第6位
1964年: Alone、第28位
1964年: Rag Doll悲しきラグ・ドール/第1位
1964年: Save It for Me、第10位
1964年: Big Man in Town、第20位
1965年: Bye, Bye, Baby (Baby Goodbye) バイ・バイ・ベイビー/第12位
1965年: Girl Come Running/第30位
1965年: Let's Hang On!、第3位
1965年: Don't Think Twice、第12位
1966年: Working My Way Back to You君のもとへ帰りたい/第9位
1966年: Opus 17 (Don't You Worry 'bout Me)、第13位
1966年: I've Got You Under My Skin君はしっかり僕のもの/第9位
1966年: Tell It to the Rain、第10位
1967年: Beggin'、第16位
1967年: C'mon Marianne、第9位
1967年: Watch the Flowers Grow、第30位
1968年: Will You Still Love Me Tomorrow、第24位 など収録。
◆「Frankie Valli Solo」
1975年発表のFrankie Valliの初ソロアルバム。
このアルバムからシングルカットされた「Can't Take My Eyes Off You/邦題:君の瞳に恋してる」は、USA.BillboardのHot 100で第2位を記録。
1967年USA.Billboardの年間ランキングでは第12位。
「My Eyes Adored You/邦題:瞳の面影」がUSA.BillboardのHot 100で第1位に、UKでもBest10に入った。
アルバムもUSA.Billboardアルバムチャートで第2位を記録。
「Can't Take My Eyes Off You/邦題:君の瞳に恋してる」は、その後多くのアーチストがカヴァー。
アンディ・ウィリアムス、ペット・ショップ・ボーイズ、シーナ・イーストン、ミューズ、レターメン、ナンシー・ウィルソン、ダイアナ・ロス、グロリア・ゲイナー、テンプテーションズ等々。
特にボーイズ・タウン・ギャングのバージョンは、日本ではオリコン洋楽シングルチャートで1982年12月6日付から3週連続1位を獲得。
◆「Grease」
この映画に影響された方も多いようで・・・・。
「Grease」は、夏休みの避暑地で知り合った高校生のダニー(ジョン・トラボルタ)とサンディ(オリビア・ニュートン・ジョン)が繰り広げる1978年の学園ミュージカル映画。
Frankie Valliは、ビージーズのバリー・ギブ作曲の主題歌『Grease 』を歌い、ビルボード・シングルチャートでNo.1を獲得。
このサウンドトラック・アルバムも大ヒット。
1978 USA.Billboard 200でNo.1、UKアルバムチャートでNo.1、オーストラリアでNo.1、日本オリコン週間LPチャートでNo.1に輝いています。
1978年のUSA年間アルバムチャートで2位を記録。
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