伊藤正則が「人間国宝」と評したギター名手デイヴ・メニケッティ率いるアメリカン・ハードロック・バンド「Y&T」。
彼等のLIVEが、3月18日(土)19日(日)に川崎CLUB CITTA'で観られますよ!
Y&Tは、機会があったら絶対に観たいと思っていたLIVEの一つ。
こんな年齢になっても、未だに70年・80年代ハードロックが大好きで・・・・。
疾走感あるドラマチックなハードロックを聞いていると元気が出るんですよ!
Y&Tは、2008年と2014年に当クラブでLIVEをやっていますが、両方とも都合が悪く行けませんでした。
しかし、今回は行きます!
久々の男っぽい骨のあるアメリカン・ハードロックが聞けるかと思うと、ちょっと興奮気味!
2008年の来日時の様子は、ご来店くださったお客さまから「最高のLIVE!」とお聞きしています。
お客様の話によると・・・・
まず、LIVE開始前のBGMが80年代HR/HMオンパレード。
SKID ROW、GUNS N' ROSES、DEF LEPPARD、POISON、OZZY OSBOURNE、QUIET RIOT、WINGER、MOTLEY CRUE、RATT、JUDAS PRIEST・・・・。
もう、Y&A開演前だというのに、ホール全体のテンションは異常な盛り上がりだったとか・・・。
そして開幕。
メニケッティの職人的なギターワーク、いぶし銀リフや聞き心地抜群のフレーズ、疾走感あふれるハードな曲から雄々しく力強くも哀愁漂うメロディ。
往年のナンバーが次から次に展開し、アンコール以降は全編歌いっ放しだったとか・・。
アメリカン・ハードロックの醍醐味を思い存分に味わったそうです。
Y&Tの中心人物はナントいってもギターのデイブ・メニケッティー。
レスポールを持ち泣きのギターで物悲しいマイナー・フレーズを弾くと言う日本人好みのギタリスト。
また、ドラムのレオナード・ヘイズも玄人好みのドラマーで、当時流行っていた2バスではなく頑なに1バスを通し、驚異的なダブルストロークでバンドのグルーブを支えていましたが、残念なことに今回の来日前2016年9月11日に他界(享年61歳)。
驚異的なドラミングは観られませんが、「人間国宝」のギター名手デイヴ・メニケッティ率いるY&Tの男らしい骨太の正統派アメリカン・ハードロックが楽しみです。
●Y&Tについて
「ヴァン・ヘイレン」らと並び、米国西海岸におけるアメリカンHR/HMバンドの先駆者。
1972年頃からオークランドで活動を始め、1974年にバンド名「Yesterday &Today」として正式に発足。
オリジナル・メンバーはデイヴ・メニケッティ(Vo/G)、ジョーイ・アルヴィス(G)、フィル・ケネモア(B/Vo)、レオナード・ヘイズ(Ds)の4人。
ギターのデイヴ・メニケッティは、14歳頃からギターを手にしJames Hendrix、Jimmy Page、Jeff Beck、Duane Allman、Leslie West、Michael Schenker等の影響を受け腕を磨いたそうです。
1976年にデビュー・アルバム「Yesterday and Today」、1978年には2ndアルバム『Struck Down』を発表するが全く売れなかったそうです。
KISS、BOSTON、Montrose、AC/DC、QUEEN、Blue Öyster Cult、Aerosmithなどの前座を努めていた時にイギリスの音楽ムーブメント”NWOBHM”(New Wave Of British Heavy Metal)が興り、その影響でアメリカでもHR/HMブームが到来。
ビッグバンドの前座で人気を博し、遂に1981年にA&Mレコードと契約し、バンド名をY&Tと改めメジャー・デビュー。
彼等にとって3rdアルバムとなる「EARTHSHAKER」によりハードロック・ファンに広く認知され、Y&Tは玄人ウケするバンドとしてサンフランシスコでは絶大な人気を誇るバンドの一つになりました。
当然、日本もヘビーメタルブームであったため、Y&Tも人気バンドの一つなりました。
以降、1982年に4thアルバム「Black Tiger」、1983年に5thアルバム「Mean Streak」、1984年に6thアルバム「IN ROCK WE TRUST」とコンスタントに毎年アメリカン・ハードロックのアルバムを発表。
1982年にベイエリア・ミュージック・アワードで“最も熱いクラブ・バンド”に選出。
ギターのデイブ・メニケッティがベスト・ギタリストの候補になり、83年には見事ベスト・ギタリストに選出。
その後もメンバーチェンジを繰り返しながら、活動を再開し現在に至っています。
●当店所有のY&Tアナログレコード紹介
アルバムをご紹介する前に一言。
曲は非常に良いのですが、レコード・ジャケットのセンスは・・・・・、はっきり言って・・・笑っちゃうくらいダサイです。
「何でこんなジャケットにしちゃったんだろうな~・・・」と、今もレコード・ジャケットを見るたびにおもいます。
が、曲は最高なので、曲だけ聞いてください。
◆ 「EARTHSHAKER」
「Yesterday &Today」からY&T改名後の1981年発表。
ジャケットはダサいけど、ハード・ロック史の中では「奇跡の名盤」と言われ、70年代の香りがするヘヴィで非常に勢いあるストレートなハードロック・アルバム。
疾走感溢れるハードな「Hungry For Rock」「Squeeze」「Rescue Me」「Let Me Go」や哀愁感が漂う曲でサビとギターの泣きが素晴らしい名バラード「I Believe In You」など、LIVEでは必ず演奏する曲が満載です。
OZZY OSBOURNEとの共同作業で知られていたマックス・ノーマンが、プロデュース及びエンジニアリングで参加。
イギリスのロック専門誌「ケラング!」誌の輸入盤チャートで1位を獲得。
アメリカン・ハードロックの醍醐味が味わえる1枚。
◆「Black Tiger」
1982年発表の4thアルバム。
UKアルバムチャートに初登場を果たし、8週チャート圏内に入って最高53位を記録。
日本では前作『アースシェイカー』に引き続きオリコンLPチャートでトップ100入りして、2週チャート圏内に入って最高79位を記録。
音楽評論家は、「バンドが世界のステージに立つようになったのは1982年の「Black Tiger」のリリースによるもので、4人はますますメロディを強調して、ブルースに根差した威勢の良いハードロックと融合した」であり、アルバムは「メロディック・ハードロック史における真に重要作」と評しています。
必ずLIVEで演奏する収録曲「Forever」については「とてもヘヴィでバンドにとって最高の曲の一つ」「完璧な構成、完璧なコーラス、それに完璧で理想的なソロ」と評しています。
オープニングのギター多重録音小曲からタイトルトラック「Forever」に至る流れは最高!
若い方にぜひ聴いて欲しいアルバムです。
◆「Mean Streak」
1983年発表の5thアルバム
過去にGary MooreやThin Lizzy等の作品を手掛けたクリス・タンガリーディスが、プロデューサー及びエンジニアとして参加。
前作「BLACK TIGER」路線を踏襲しながらも、「楽曲レベルのばらつき」を改善した「捨て曲」のない平均レベルが高いアルバム。
叙情味溢れる「LONELY SIDE OF TOWN」と「SENTIMENTAL FOOL」、ドラマティックな「MIDNIGHT IN TOKYO」など、ハードロック・ファンにはたまりません。
「Midnight IN Tokyo」は、1982年の初来日公演で新宿ツバキハウスでの公演終了後、楽屋で即興的に作った曲だそうですよ。
個人的には、文句のつけどころの無い、完璧なハード・ロック・アルバムだと思います。
USAでは、Billboard 200で103位を記録。
タイトル曲「Mean Streak」はBillboardのメインストリーム・ロック・チャートで25位に。
UK全英アルバムチャートでは4週チャート圏内に入り、最高35位を記録。
◆「IN ROCK WE TRUST」
1984年発表。
プロデューサーにJUDAS PRIESTの作品を多数手掛けてきたトム・アロムを起用。
哀愁と叙情性に溢れた前作から一転して、ポップな明るめのロック・サウンドに変わったアルバム。
「ロック&ロールズ・セイヴ・ザ・ワールド」「ドント・ストップ・ランニン」「シーズ・ア・ライアー」は当時のアメリカで広く受け入れられる曲となっている。
USAのBillboard 200では46位を記録し、Y&T唯一の全米トップ50アルバム。
UKアルバムチャートでは最高の33位を記録。
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