当店に足を運んでくださる20代の若い方でも知っているRonnetes「Be My Baby」、Byrds「Mr.Tambourine Man」、Mama’s & Papa’s「California Dreamin’」、Frank Sinatra 「Strangers In The Night」、Monkees「Last Train To Clarksville」、Beach Boys「Good Vibrations」・・・・。
1960年~70年代に流行った代表曲だから、皆さんも良くご存知ですよね。
でも、演奏しているのは誰なんだろうか?
ほとんどの人は、知らないと思います。
ByrdsやMonkees、Beach Boysは、バンドだし・・・・。
実は、この時代のアメリカン・ポップスの全盛期に偉大なアーティスト達のヒット曲を手がけた伝説のセッションミュージシャン集団がいたんですって!
その伝説のセッションミュージシャン集団が「レッキング・クルー」。
この「レッキング・クルー」にスポットを当てたドキュメンタリー映画です。
アーティストたちから絶大な信頼を寄せられ最高のサウンドを生み出しながらも、これまでほとんど知られることのなかった彼らの栄光と苦悩を描いた作品。
レッキング・クルーの伝説的ギタリスト トミー・テデスコの息子デニーが、父の肺癌をきっかけにカメラを取り、数年にわたって父をはじめ関係者にインタビューを敢行。
ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン、モンキーズのミッキー・ドレンツ、バーズのロジャー・マッギン、ナンシー・シナトラ、シェール、ゲイリー・ルイス等々、そうそうたる顔ぶれのアーティストたちがレッキング・クルーについて語っているインタビュー映像や実際にレッキング・クルーが演奏しているオリジナル楽曲の数々を全編にフィーチャー。
2008年に作品が完成し、アメリカでは2015年に公開。
シンプルなコードで形成された曲の数々が、ミュージシャン達の才能のおかげで、世界に残る名曲になっていくプロセスをユーモアと人情たっぷりのドキュメンタリー映画です。
モンキーズのヒット曲の大半を演奏していたのはレッキングクルーの面々だし、名曲「ビー・マイ・ベイビー」のポップス史上に残る屈指のドラム、サイモンとガーファンクルの名曲「明日に架ける橋」のピアノ・・・・・。
これを観ていると、モンキーズもフィル・スペクターのウォール・オブ・サウンド(Wall Of Sound)もなかったのではなか・・・・。
1960年代、70年代のアメリカン・ポップスを聴いていた人には、懐かしく涙するかもしれないドキュメンタリー映画。
どんな時代になっても聴いて夢中になっている人がいる古き良き黄金時代のアメリカン・ポップスを陰で支えた凄腕のミュージシャンたち・・・・。
とっても甘く切なく・・・・とにかく素晴らしいドキュメンタリー映画です。
●代表的な曲
1962 シェリー・フェブレイ 「ジョニー・エンジェル」
1962 エルヴィス・プレスリー 「心の届かぬラヴ・レター」
1963 ロネッツ 「ビー・マイ・ベイビー」
1963 クリスタルズ 「ハイ・ロン・ロン」
1964 ヘンリー・マンシーニ 「ピンクパンサーのテーマ」
1965 バーズ 「ミスター・タンブリン・マン」
1965 ライチャス・ブラザーズ 「ふられた気持ち」
1965 ママス&パパス 「夢のカリフォルニア」
1966 フランク・シナトラ 「夜のストレンジャー」
1966 モンキーズ 「恋の終列車」
1966 ビーチ・ボーイズ 「グッド・ヴァイブレーション」
1967 フィフス・ディメンション 「ビートでジャンプ」
1967 ソニー&シェール 「ビート・ゴーズ・オン」
1968 グレン・キャンベル 「ウィチタ・ラインマン」
1970 サイモン&ガーファンクル 「明日に架ける橋」「ボクサー」
1970 パートリッジ・ファミリー 「悲しき初恋」
1972 アルバート・ハモンド 「カリフォルニアの青い空」
1973 カーペンターズ 「イエスタデイ・ワンスモア」
1974 バーブラ・ストライサンド 「追憶」
1975 キャプテン&テニール 「愛ある限り」
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