来ましたよ、来ましたよ・・・・・、先日有燐堂に注文した「洋楽ロック&ポップス・アルバム名鑑 Vol.1 1955~1970」が・・・。
1955年から1970年まで、UK、USAのヒットチャートをにぎわしたその時代時代のロック/ポップス・アルバムを中心にR&Bやサントラ盤なども紹介されたおり、当時の音楽世界や後年誰が影響を受けたかを記述した画期的洋楽アルバム・ガイド。
本屋さんに寄るのを買い物の最後にして良かった。
ページを開いたら、多分他の用事を無視して家に帰っていたかも・・・・。
だって、レコード紹介の1ページめからビング・クロスビー、サミー・デービス・Jr、ドリス・デイ、ビル・ヘイリー、フランク・シナトラ、ハリー・ベラフォンテ、ミュージカル映画「マイ・フェア・レディー」「オクラホマ」等など・・・・ですよ!!
「普通ロックと言う言葉は、ビートルズ登場から」といわれていますが、それ以前の「何故、1955年からなんだろうか?」って不思議だったんです。
考えてみると、ビル・ヘイリーの「ロック・アラウンッド・ザ・クロック」は1955年の大ヒットでロックンロール誕生の瞬間と言われているし当然ですよね。
ビートルズがカヴァーした「マッチ・ボックス」は1956年カール・パーキンスの大ヒット曲だし、「プリーズ・Mr・ポストマン」もマーベレッツの大ヒット曲。
1958年のキングストン・トリオが取り上げたバハマ諸島の民謡「スループ・ジョン・B」をビーチ・ボーイズが「ペット・サウンズ」で取り上げ大ヒット。
ジョーン・バエズが1962年のコンサート・アルバムに収録していたフォークナンバー「Babe I'm Gonna Leave You」をレッド・ツェッペリンが1stアルバム(1969年)でカヴァー。
同本が1955年からだというのは、肯けますね。
1955年と言えば、当方がまだ7歳ですよ。
そんな子供が洋楽を聴くわけ無いから、殆ど兄達の影響を受け、後年に再度Best盤で聴いてたんだね。
当時のレコードはとても高価でね、買えるのは欲しいアルバムの中から厳選に厳選した1枚。
だから愛着もあり、親が呆れるぐらい聴いちゃうわけです・・・、ハイ!
で、1ページに3~4枚のアルバムが紹介されています。
お店所有のレコードでBest盤しかないものは、写真を見て「これが当時のオリジナル・ジャケットなんだ!」と、感心しきり。
970年までということは、ラジオから流れて来た洋楽を一番聴いていた中学・高校・大学まで。
現在1960年代に入ったけど・・・・、もう、本当に懐かしく・嬉しくなっちゃって・・・・、またもや涙涙・・・・。
年をとると、涙腺が弱くなりますね~・・・・。
この本を読みながら改めて「イギリス・アメリカと言う国は面白いな~」と感じたのは、ロック・ポップスばかりでなく、カントリー、R&B、映画音楽、クラシック、ジャズ等々がポップス・チャートに入っているんですから・・・。
例えば、ビング・クロスビーのクリスマス・アルバムも何十年に渡ってチャート・インしているし、サントラ盤「南太平洋」なんか、1位獲得だけでなく262週チャート・イン。
また、1958年にクラシックのピアニスト ヴァン・クライバーンによるチャイコフスキー作「ピアノ協奏曲第一番」が全米チャートのポップス・アルバム部門で7週連続No.1になっているんです。
「良いものは良い」と認めるイギリス・アメリカは、素晴らしい!!
ということで、今1962年を読んでいるところ。
これから、ビーチ・ボーイズ、ビートルズ・・・、リバプール・サウンド等が出てくるかと思うと・・・・、また泣いちゃうかも・・・。
僕らの世代はもちろん、若い方で洋楽の興味のある方は、是非読んでください。
若干高い本かもしれませんが、一方的に押し付けられる名盤ガイド本とは一味違うレコード紹介になっていますので、値段以上の価値ある一冊だとおもいます。
読みながら、買うことができなかった当時にさかのぼってオリジナル・ジャケット盤を味わう誘惑に駆られますよ!
当店所有のレコード紹介も同本のようにしたいと思っているんですが・・・・?
何年先になるやら・・・・。
●「洋楽ロック&ポップス・アルバム名鑑 Vol.1 1955~1970 」
監修:湯浅学
値段:2400円(本体2222円)
レコード・コレクターズ11月増刊号
A5判300ページでジャケット写真はすべてカラー掲載。
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