さすが、12月師走ですね。
何かとどたばたしているうちに、12月も18日になってしまい、この記事が今月初めて・・・。
また、好きな作家が逝ってしまいました。
野坂 昭如が2015年12月9日、心不全のため死去。
享年85歳。
本当に青春が一つ一つ消えていく感じがし、とても寂びしいけどネ・・・・。
ま~、年が年だしね。
野坂の本に接したのは、僕が中学2年。
ロシア文学が大好きだった故父の本箱の片隅にあった「エロ事師たち(1963年発表)」の本を見つけた時。
以来、大学に入ってから直木賞受賞『火垂るの墓』『アメリカひじき』から始まり随分読んだな~。
野坂の破天荒なところが大好きでした。
ざっと野坂のやってきたことを並べると・・・・、
・「おもちゃのチャチャチャ」でレコード大賞童謡賞を受賞。
・『火垂るの墓』『アメリカひじき』で直木賞を受賞。
・「焼跡闇市派」を名乗り、その体験から既存の右翼・左翼それぞれを批判していく評論活動を展開。
・会長が今東光、副会長に柴田錬三郎、メンバーには吉行淳之介、黒岩重吾などがいた無頼派作家の集まり「野良犬会」のメンバーになる。
・レコードデビューし、「黒の舟唄」、「マリリン モンロー ノーリターン」等が大ヒット。
・大島渚の真珠婚式パーティーで挨拶し終わったとたんに大島の眼鏡が吹っ飛ぶほど殴り倒す事件を起こす。その後、仲直りするけど・・・。
・「中年御三家」と称して永六輔・小沢昭一とともに日本武道館でコンサートを開催。
・「我が闘争 こけつまろびつ闇を撃つ」で講談社エッセイ賞受賞。
・「同心円」で吉川英治文学賞受賞。
・「文壇」およびそれに至る文業で泉鏡花文学賞を受賞。
・自分の戦争体験などを語る「野坂塾」を開塾。
など等・・・。
マスコミからいろいろ批判されながらも、この間に素晴らしい作品を一杯発表しています。
学生時代は、とにかく野坂の本は読み漁りました。
でも、戦争関連の作品が一番好きですね!
『火垂るの墓』『アメリカひじき』から始まり、『軍歌・猥歌』、『一九四五・夏・神戸』、『戦争童話集』、「あゝ水銀大軟膏」「ああ日本大疥癬」、「ああ水中大回天」、「一九四五・夏・神戸」、「『終戦日記を読む』などなど・・・・。
時間を見つけて読み返したいと思っています.
お疲れさまでした。
合掌!!
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