同本は、2015年4月に自費で電子書籍化するや否や、amazonノンフィクション部門で2位を獲得。
内容は、ブラック家庭出身で「学歴さえあれば変われる」と思った男が早稲田卒業後、テレビ番組制作、風俗スカウト、風俗店長、AV女優マネージャーなど9年間で14職種を経験。
激務に疲れ切った体を覚醒させるためにクスリの常用者になった“バカ”な男が、幸せになるまでの道程を描いたノンフィクションです。
アッ・ハッ・ハッハッ・・・、思わず買ってしまった本です。
何時も自分の頭の中にある言葉が本のタイトルになって、実際に本屋さんに並んでいたんですから・・・・、本当はビックリしたんですが・・・。
イヤ~、実に面白い。
面白かったんですが・・・・、身につまされるノンフィクション本でした。
同じ大学で親しくお付き合いさせていただいている方々の動向以外考えたこと無かったけど・・・・。
実際に居るんですね~・・・。
彼のように卒業後、このような凄まじい人生を送った人が・・・・。
彼のように「学歴さえあれば・・・」、「高学歴なら、よい仕事に就いて、高収入を得て、ある程度の物欲が満たされ、満たされれば心が安定し、精神的にも楽になり・・・・・」と考えている人がいっぱいいました。
余談ですが、僕らの時代同様、彼の時代も女性の主流層が男に求めた条件が「三高」。
「三高」とは、「高学歴(高卒ではなく大卒または院卒)」、「高収入」、「高身長」のこと。
この「三高」は、時代とともに「三平」に、そして「四低」と変わるらしいですね・・・。
「三平」と言うのは、「平穏、平均的な年収、平凡な容姿」の男とか・・・・。
「四低」は、低姿勢、低依存、低リスク、低燃費」だそうで、低姿勢は「女性に威張らない」、低依存は「家事を女性に頼らない」、低リスクは「リストラされない」、低燃費は「節約できる」男とか・・・。
でも、現代社会の若い女性たちの間では、やはり「3高」の条件が未だ根強い傾向にあるそうだけどね・・・・。
ウンッ?・・・・この「四低」を求める女性は、残念だね~。
このような男は、彼女が居なくっても、一人で生きていけると思うから結婚しないと思うのですが・・・。
僕ら団塊世代も同じで、「良い大学に入れば良い友達ができ、良い会社に入れば高収入が得られ・・・・幸せに・・・・」、と言うのが一般的でした。
団塊世代の早稲田大学総学生数は、約8万人、日本大学は約10万人(以上と言う説もあり)という超マンモス大学でした。
2校だけで18万人以上の学生がいたんですよ!
この数、凄いですよね。
この全ての学生が順風万帆の人生で、幸せに定年退職を迎え・・・・、な~んてネ、現実はそう甘くは無いよね。
何らかのきっかけで躓き、立ち直れず奈落の底に落ち、悔いても這い上がれない人生を送っている人もいるはず。
僕自身も定年退職するまで何度躓きましたかね~・・・・。
定年退職した今でも、日に何度か躓いているけどね・・・・、年とともに足腰が弱くなって・・・。
どんなに良い大学出て良い会社に就職しても必ずはみ出した人間がいるのは事実。
協調性が無く群れる事が嫌い、上手く人間関係が構築できない、上司や組織に対して批判的になってしまう、訳の分からない言動が多い困ったチャン、どうしても周囲から浮いてしまう・・・・、こういう人は、大体孤立無援になりがち・・・・。
しか~し、大丈夫ですよ!
人間、自分のポジショニングさえ理解していれば、この現実をしっかり生きていけますから!
人間生きている限り、自分の人生経験から自分自身を変え、自分なりの幸福な人生を全うできる人間になりますからね。
若い頃は、「死ぬまで人生長いな~」と思っていたけど・・・・、アッという間に60歳・70歳になってしまいますからね・・・。
アッという間です・・・!
で、同本に戻るけど、彼の強さは「風俗スカウト」時代に何時も「人と同じ事をやってたら負けてしまう」という考えを持っていたこと。
この考えで他のスカウトマンとは違う方法で女の子をスカウトし高収入を得ます。
彼は、その後の人生において何時もこの考え方を変えずに生きていく。
そして、最終的には自分の人生をノンフィクションとして著わし、現在は幸せな生活を送っています。
そう、「人と同じ事をやってたら負けてしまう」という考え方は、絶対必要。
でもね、一つ間違えると暴走になるからね、注意しましょうネ!!
と言うことで、彼ほどの強さは持ち合わせていない僕は「早稲田でてもバカはバカ」以下のバカかもしれませんが、これまでの人生を謙虚に受け止め、バカはバカなりに等身大に生きてきた・・・つもり・・・・。
自戒を込めて・・・・!
お薦めの本です。
皆さんも頑張りましょうね!
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