本日昼、TVを付けたらNHK「アーカイブス」でファーブルの特集をやっていました。
本日11日は、ファーブル(1823年12月21日~915年10月11日)が逝去して100年目なんですって!
皆さんもご幼少の頃、読んだことがあると思いますが、ファーブルといえば「昆虫記」ですよね。
「ファーブル昆虫記」は、ファーブルが若い頃から手がけてきたいろいろな種類の昆虫の習性を研究し記した書物。
でも、堅苦しい科学書・研究論文のような体裁ではなく、読み物的な語り口と擬人化した表現が多いため、一般的な読み物として評価されています。
何故読み物的にしたかというと、ファーブルは若い頃学校の先生をしていたので、生徒達や読者に昆虫の謎や世界を楽しく学べるようにしたかったようです。
それが「昆虫記」の大きな魅力になっているんですね。
ロマン・ロランやメーテルリンクなども愛読者だったそうですよ!
アンリ・ファーブルの墓碑銘には、「死は終わりではない、より高貴な生への入り口である」と記されています。
自然界は過酷だが、どんなに小さな生き物もそれぞれが大切な役割を担い、全てが繋がりあい循環しあう一つの大きな「命」なのだ。
自分の一番大好きな事を突き詰めた結果、「人間も同様」なのだという一つの世界観、人生観にまでたどり着いたファーブルをもう一度読み直したいと思います。
ところで、この「ファーブル昆虫記」を日本語に初翻訳し紹介したのは誰だと思います?
以外や以外・・・、明治・大正時代のアナキスト大杉栄なんです。
ファーブルの原題『昆虫学的回想録』に『昆虫記』と表題を付けたのも大杉栄。
しかし、1922年に第1巻を訳し終えたのですが、この「昆虫記」は未完に終わってしました。
というのも、翌年憲兵隊の甘粕正彦と甘粕の部下に虐殺されてしまったからです。
その甘粕大尉は、終戦直後満州で服毒自殺してしまいますが・・・・・・。
この辺の時代背景もとても面白いんですけどね・・・・、余談ですが・・・・。
読書の秋。
秋の夜長に「スカラベ(和名:糞ころがし)」や他の昆虫の世界を逍遥するのも面白いかもしれませんね!
コメントをお書きください