高校時代、日本史が大好きになり受験勉強を兼ね教科書以外の参考書を読んでいました。
日本史で特に好きなのが幕末から明治にかけて・・・・。
幕末にはいろいろ大きな出来事や事件が沢山あったのに、参考書でも「天狗党の乱」は一行ぐらいしかなく、注釈で「藤田東湖・小四郎」親子の名が出ていたくらいの乱。
そんな小さな乱が、何故か脳裏に焼きついてネ・・・・。
これまで「天狗党の乱」をテーマにした本では山田風太郎先生の「魔郡の通過」ぐらい。
今回、伊東潤先生の「義烈千秋 天狗党西へ」を本屋さんで見つけ読んでみました。
開国による貿易の自由化で壊滅的な打撃を受けた北関東の農家を救うために挙兵した天狗党。
国・幕府を守ろうという思いからの行動が、なぜか幕府を敵にまわし追い詰められてしまう。
幕府の討伐軍が迫り来る中、武田耕雲斎や藤田小四郎らは八百余名の残兵を率い、雪と氷の道無き山中へ・・・。
小四郎の側にいた隊士が一人、また一人と命をおとしていく。
犠牲を払いながらも一橋慶喜に志を訴えるべく京を目指した理想に燃えた男たちの生き様を描いた幕末歴史小説です。
第二回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)受賞作した、とても面白い小説ですよ!!
それにしても小説家が一冊の本を書き上げるために調べる資料の多さはどのくらいなの量なのだろうか。
膨大な資料をまとめ上げ、一冊の面白い本にしていく。
本当に作家とは凄いもんですね!
今回、伊東潤先生の「義烈千秋 天狗党西へ」を読んで思いました。
● 山田風太郎 著「魔郡の通過」
天狗党首領・武田耕雲斎の四男 源五郎少年が騒動から約30年後に当時を思い出しながら語る「天狗党の乱」。
単なる暗黒史物語ではなく、その混迷極まる時代を生き抜かざるをえなかった人々への鎮魂録。
とても面白い本なので、読んでみてください。
コメントをお書きください