ブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗ってアメリカに渡ったロック・グループの中でも一際異色を放っていたのがZombies。
Zombiesのヒット曲は、イギリスではわずか2曲、アメリカで5曲しかないのにBeatlesのジョンもポールもZombiesをこよなく愛していたというし、Zombiesのファン・クラブの会員には、ビーチ・ボーイズやスモール・フェイセズ、プロコル・ハルム、トレメローズ、エヴァリー・ブラザーズ、ナッシュビル・ティーンズ、ヤードバーズetcのメンバー達がいたんですって!!
凄いバンドだったんですね~!!
クラッシクやジャズを好んで聴いていたというリーダーのロッド・アージェント。
彼の洗練された音楽性がとてもよかったのと、何よりも自分達の音楽のターゲットをティーンエイジャーではなく、その上の世代においていたというのが凄い。
Zombiesの美しくも優しいメロディに心地良い歌声がたまらないのです・・・・。
こんな玄人受けするZombiesは、キーボーディストのロッド・アージェントを中心に1962年、ロンドンで結成されました。
1964年に発表されたデビュー1stシングル「She's Not There/邦題:シーズ・ノット・ゼア」は、UKで12位、USAで2位を記録する大ヒットに・・・。
ZombiesもBeatlesから始まったブリティッシュ・インヴェイジョンの波に乗ってアメリカに上陸。
1965年に発表した「Tell Her
No/邦題:テル・ハー・ノー」はUKでは42位だったがUSAでは6位を記録する大ヒットになりました。
1968年に発表したアルバム「Odessey & Oracle/邦題:オデッセイ・アンド・オラクル」はメロトロンを大幅に導入した意欲的な作品で、このアルバムから「Time of The Season/邦題:ふたりのシーズン」が大ヒットするんですが・・・・・、このときZombiesは大変なことになっていました。
このアルバムの制作途中からバンド内の人間関係が悪化していてね、アルバム完成と同時にバンドは解散してしまったんです。
ところが・・・・ところがです、当時米CBSのプロデューサーであったアル・クーパーがこのアルバムを聞いて惚れ込んでしまい、アメリカで「Time of The Season/邦題:ふたりのシーズン」をシングルカットし発表。
ナント、翌1969年にUSAで3位を記録する大ヒットに!!
しかし、Zombiesはこの時点では解散しており、この世に存在しないバンド。
それなのに、ぐんぐん人気が出、なんと偽物のZombiesまで出てしまったそうです。
メンバー達は再結成を促されるが、結局これを拒否。
僕らがラジオで聞いていた時点では、Zombiesは幻のバンドだったんですね・・・・。
で、1968年に発表したアルバム「Odessey&Oracle/邦題:オデッセイ・アンド・オラクル」は、名盤としても有名で、Beatlesの「Sgt. Pepper's~」、Beach Boysの「Pet Sounds」、Whoの「Tommy」とあわせて60年代の四大コンセプトアルバムと言われています。
「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500」で100位にランクイン。
リーダーのロッド・アージェントはZombies解散後、1969年に自身の名前のArgentというバンドを結成。
現在では、Zombies再結成し活躍中とのことです。
ところで、Zombiesといえば日本のGS カーナビーツを忘れちゃ~いけませんよね!
Zombies が1965年に発表した「I Love You」を日本語でカバーした「好きさ、好きさ、好きさ」は、大ヒットしましたね。
思い出すな~・・・、アイ高野がドラム・スティックを突き出し「お前のすべてを!」と歌っていたのを・・・。
コメントをお書きください