イヤ~、実に長かったな~・・・・、でも本当に面白い小説でしたね!
やっと「満州国演義」が完結。
新潮社の新刊案内に「~中毒読者続出~」とあるように、中毒患者になってしまいました。
でも・・・、でも・・・、本当に長かったです。
この「満州国演義」の第1巻が発売されたのは・・・、ナント2007年4月なんですよ・・・。
そして今年2015年2月に完結編が出版されたんですから・・・・。
完結まで8年ですよ・・・・、8年!
北方謙三の「水滸伝」も長かったけど、水滸伝は中村敦夫主演のTVドラマ、吉川英治の「新・水滸伝」、横山光輝の漫画などでストーリーがわかっているので楽だったんですが・・・・。
満州国演義の時代背景は理解しているものの、ストーリー的には未知の世界・・・・。
1巻ごとにちょっと難儀しました。
「満州国演義」の<演義>〉とは、歴史の事実を面白く脚色し俗話(「白話」)を交えて平易に述べた小説のこと。
実に・・・実に大作です。
張作霖(ちょう・さくりん)爆殺事件が発生した昭和3(1928)年に始まり、敗戦直後の昭和21年5月広島までの18年間の昭和史です。
この18年間の膨大な資料を基に、主人公 敷島四兄弟の視点を通して、当時の状況や事実を分析・推測し描いています。
この小説を通して当時の断片的な知識が一つの線になり全体像を把握することができたことが最大の収穫ですね・・・。
とても面白い小説なので、時間がありましたら読んでみては・・・・。
最後に今年(平成27年度)の今上天皇の年頭所感から・・・・。
「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています」。
近い将来、全9巻通して再読の予定です。
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