当店で「Free Bird」や「Simple Man」などのリクエストが多いLYNYRD SKYNYRDのオリジナル・メンバーでドラマーのボブ・バーンズ(Bob Burns)が4月3日、自動車事故を起こし死去。
ボブはデビューアルバム「Lĕh-'nérd 'Skin-'nérd」と2ndアルバム「Second Helping」に参加。
1974年にバンドを脱退しますが、その後は脱退・再加入を繰り返していたそうです。
LYNYRD SKYNYRD が、2006年にロックの殿堂入りを果たした時には、ドラムで参加しています。
享年64歳。
合掌!!
サザン・ロックは知っているよね。
サザン・ロック/Southern Rockは、カントリーやブギー(ブギウギ)、ブルース、R&Bなど、アメリカ南部の泥臭い音楽を前面に押し出したロック。
Allman Brothers Band、Atlanta Rhythm Section、Marshall Tucker Band、Wet Willie、Band、Dixie Dregs、Sea Level、BlackOak Arkansas・・・・等のバンドが有名ですよね。
LYNYRD SKYNYRDは、そのサザン・ロックの代表格の一つです。
1964年の夏にフロリダ州ジャクソンビルで、ロニー・ヴァン・ザント、ゲイリー・ロッシントン、ボブ・バーンズ、アレン・コリンズ、ラリー・ヤンストロムの5名により結成。
10年にわたる下積み生活が続きますが、アル・クーパーに見出され、1973年にMCAレコードから1stアルバム「Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd/邦題:レーナード・スキナード」を発表。
1974年に2ndアルバム「Second Helping/邦題:セカンド・ヘルピング」を発表。
このアルバムからシングル・カットされた「Sweet Home Alabama/邦題:スウィート・ホーム・アラバマ 」がUSAビルボード・シングルチャートで8位を記録する大ヒットに。
この「Sweet Home Alabama」は、ニール・ヤングの「サザン・マン」へのアンサーソングとして有名ですよね!!
同年には1stアルバムから「Free Bird」が2枚目のシングル盤として発表され、これまた大ヒットに!!
こうして、LIVEでは多数の観客を動員できる人気バンドとなり、Allman Brothers Band、Atlanta Rhythm Section等と並ぶサザン・ロックの旗手となり、1976年に南部で行われたLIVEでは、あのSantanaが前座を務めたそうです。
しかし・・・・、しかしながら人生絶頂期は長く続くものでは無いんですね。
1977年10月20日、ツアーの移動で乗っていた飛行機がミズーリ州マッカム近郊で燃料切れにより墜落。
メンバーのロニー・ヴァン・ザント、スティーヴ・ゲインズ、バックコーラスのメンバーだったキャシー・ゲインズら主要メンバーが死亡。
この飛行機事故により、バンドは解散してしまいました。
LYNYRD SKYNYRDは、この事故が起こる前、1977年 1月に来日。
中野サンプでLIVEをやっています。
このLIVEに僕は行っているんですよ!!
もう・・・、メンバー全員がステージ上で●●●●を吸っていてね・・・・、でも、でも・・・、「Free Bird」が最高で・・・・。
このブログ書きながら・・・・、若干・・・涙・・・。
で、LYNYRD SKYNYRDは、2006年にはロックの殿堂入りを果たしています。
また、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第95位に入っています。
余談ですが、この痛ましい飛行機事故後、ロニー・ヴァン・ザントの弟ドニー・ヴァン・ザントは「38 Special」を結成し、3枚連続のプラチナ・ディスクを獲得。
「38 Special」は、好きなバンドなので、また機会を見つけてご紹介しますね!
1987年、ロニーのもう一人の弟であるジョニー・ヴァン・ザントは、ゲイリー・ロッシントン、ビリー・パウエル等とともに「LYNYRD SKYNYRD」を再結成しています。
当店所有のLYNYRD SKYNYRDのアナログ・レコードをご紹介しますね。
●「Pronounced'leh-Nerd'skin-'nerd」
1973年発表の1stアルバム。
彼らを見出したアル・クーパーが、プロデュースを担当。
「Simple Man」やギター少年が涙する2枚目のシングル「Free Bird」など、名曲揃い。
1974年12月にはRIAAによってゴールドディスクに認定。
1975年にはBillboard 200で最高27位を記録。
1987年7月にはダブル・プラチナに認定。
シングル・カットされた「Free Bird」は、1975年にBillboard Hot 100で最高19位を記録しています。
ローリング・ストーン誌が2003年に選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では401位。
また、同誌が選出した「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」に於いて39位にランクインしています。
●「Second Helping」
1974年発表の2ndアルバム。
シングル・カットされた「Sweet Home Alabama」が、USA8位の大ヒットし、アルバム自体は、Billboard 200で12位を記録。
1974年9月にはRIAAによってゴールドディスクに認定。
1987年7月にはダブル・プラチナに認定。
●「LIVE/One More from the Road」
1976年の夏にアトランタで行なわれたLIVEを収録。
絶頂期を迎える直前のLIVEだけに、勢いは最高です。
「I Ain't The One 」「Saturday Night Special 」 「Simple Man」「Sweet Home Alabama」 「Free Bird 」と涙々の選曲である
ギター好き・ギター少年必携のアルバムだと思います。
●「Street Survivors」
1977年発表の因縁のアルバム。
このアルバムが発表された3日後に、あの悲劇の飛行機事故に・・・・。
本国アメリカでは、飛行機事故でなくなった二人の顔が炎に包まれているのが不吉だという理由でジャケットが差し替えられたと聞いてます。
シングルカットされた「What's Your Name」や映画「ブロウ」で使用された「That's
smell」など、南部的な要素を色濃く打ち出した傑作ロックナンバー多数収録されています。
●「SKynyrd's First & ・・・Last」
1978年発表の6枚目のアルバム。
彼らのデビュー以前に録音された文字通りのファーストアルバムであり、事故により解散を余儀なくされた事実上のラストアルバムでもあります。
デビュー以前の曲なので、全体的に荒削りだと思いますが、南部魂入魂の曲ばかりです。
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伊東潤 (水曜日, 15 4月 2015 01:51)
私もそのコンサートに行っていました。
ロニーたちが死んだと聞いて、屋根に上って初めて酒を飲みました。
十七歳でした。
Years Drop (水曜日, 15 4月 2015 15:10)
今でも覚えています。
何故か、席が前から5列目のど真ん中・・・。
本当に凄く素晴らしいコンサートでしたね!!