レコードの「ジャケ買い(*)」と同様にタイトルだけで買ってしまった本。
このようなタイトル、好きです。
本のタイトルから・・・、「どぜう=ドジョウ=駒形=幕末」の図が頭に浮かび、目次の書き方も面白く、即購入。
想像した通り、なかなか面白い本でしたよ!
(*)内容は解らないが、ジャケットの良さだけで買ってしまうこと
小学生の頃、父親と一緒に金沢文庫の通称「坊主山」裏の新田にドジョウをとりにいった事があります。
この新田、現在ではお洒落な住宅街になっていますが・・・・。
終戦後3年目に生まれた小生の小学生時代は、まだまだ食糧事情が悪くってね・・・・。
当然、とったドジョウは、夕食のオカズに・・・・。
そのときの記憶なんだろうか・・・・・、ドジョウは泥くさく骨っぽいとなんとなく思っていたのですが、友人と一緒に始めて浅草の「駒形どぜう」で食べたドジョウ鍋は、美味しかったな~!!
丸鍋にぎっしり並んだドジョウの上に、葱を山のように盛る。
葱がしんなりしてきたら、山椒をお好みでふりかけ、冷酒を飲みつつドジョウを食す。
これが美味しくってね・・・、通いつめた時期がありました。
その後、渋谷にもお店があることを知り、渋谷のお店にもずいぶん通いましたっけね・・・。
「どぜう屋 助七」は、江戸時代から 200余年続いている浅草の老舗「駒形どぜう」が舞台。
動乱の幕末から明治初期を生きた、何事にも前向きな三代目主人「助七」を中心に、店に来る様々なお客との人生模様を描いた時代小説です。
黒船騒ぎあり、大地震・大火事あり、彰義隊の上野戦争あり・・・・・。
江戸庶民の目からみた江戸幕末から明治元年にかけての江戸の世相が色濃く映し出されます。
土佐勤王党の武市 半平太や「人斬り以蔵」こと岡田以蔵も登場するんです。
余談ですが、司馬遼太郎の「人斬り以蔵」も面白いからね!!
小説では、三代目主人「助七」が死んだところで終わります。
しかし、実際の浅草「駒形どぜう」は、関東大震災や第二次世界大戦で店が全焼したそうですが、江戸の味と建物は現在の七代目へと引き継がれていります。
ア~ッ、また浅草「駒形どぜう」の暖簾をくぐりたいな~!!
コメントをお書きください