日本昔話「こぶとりじいさん」のお話は、知ってますよね。
そう、良い爺さんのコブを鬼がとって、悪いお爺さんにつけてしまうお話。
このお話の教訓は、「欲のない者が得をし、欲張りが損をする」というものだけど、本日はこの教訓のお話ではなく、おじいさんの“コブ”自体のお話。
このお爺さんにできたコブの正体は何だか知ってますか?
この“コブ”は、現代医学では耳下腺の多形性腺腫とお判断されているようです。
日本昔話のおじいさんのコブは、良性腫瘍であったため図のように大きくなっても大丈夫でしたが、このコブがもし腺癌などの悪性腫瘍であったならば、こんなに大きくなる前に他の臓器に転移してしまい・・・・大変なことに・・・・・。
で、原因は何だかわかりませんが、このおじいさんのコブが・・・・、ナント!・・・・よりによって自分にできてしまって・・・・・65歳の文字通り「こぶとりじいさん」に・・・・?!
今年の3月中旬、髭を剃っていたら、左耳下から左顎下に繭玉ぐらいのシコリがあるのを発見。
普段から結構脂肪の塊やら何やらが出来るので、あまり気にしていなかったんですが、徐々に形が大きくなり始めたので「こりゃ~、今までのような脂肪の塊じゃないみたい」と少しだけ心配しつつ自宅近くの医者に・・・。
そしたら「早めに大きな病院に行ってください」と紹介状を書いてくださったので・・・、少しの不安が・・・・大きな不安に・・・。
ご紹介していただいた大きな病院で、シコリの細胞検査をしたところ・・・・・・良性なので大丈夫だが、放っておくと癌化することもあるとのこと。
また、CTスキャンをしたところ・・・・、ナ・ナント!!・・・・・シコリが二つ映っているんですネ。
シコリの「ザ・ピーナッツ」。
何故二つなのか「兎に角、開けてみなければ(手術をしとってみなければ)わからない」ということで、今回夏休みを利用してというか、先生のご都合に合わせてというか・・・・、お店をお休みし手術とあいなりました。
8/20入院~再CTスキャン、8/21午前8時30分から手術。
手術時間は2パターン。
1.もう一つのシコリが良性なら3時間ぐらい。
2.そのシコリがリンパ腺に絡んだりしていた場合(悪性)、リンパ腺も除去しなければならないので6時間ぐらいかかる模様。
3時間から6時間の幅・・・・。待っている妻には大変申しわけないけど・・・・、「ごめんね。待っててね!!」とお願いし、①のケースであることを祈りつつ手術室へ。
余談ですが、大きな手術はこれで3度目なんですが・・・、医学は確実に進歩しているのを実感。
前回は約10年ぐらい前なんですが・・・・、手術までの段取りや麻酔が全然違うんです。
詳細は省きますが、特に今回の麻酔にはビックリ。
口に酸素が送られるマスクのようなモノをつけ、「はい、呼吸して」の合図で深く呼吸。
最初の一息でフワ~ッと、何かに包まれた感じがした途端、フ~ッと意識が無くなってしまいました。
本当に麻酔は凄い、でも怖い・・・・。
で、意識が若干戻り、気が付いた時はすべてが終了し、妻が横で手を握ってくれていました。
最初に聞いたのは「時間はどのくらいかかった?」ということ。
「3時間ちょっと」・・・。ということは難しいシコリじゃなかったんだね。
良かった、ヨカッタ!!
「こぶとりじいさん」みたいに良い人間じゃないけど、悪性の腫瘍じゃなくってよかったな~。
単に悪運が強いだけかもしれないけど・・・、悪運でも強い運がついているんだ、神(?)に感謝!!
ということで、今年の夏休みは、手術入院となってしまい、皆様にご迷惑をおかけしております。
退院の日が若干伸びてしまいました。
8月26日(火)から通常営業の予定でしたが、8/29日(金)までお休みさせていただき、8/30(土)から通常営業に戻る予定ですので、宜しくお願い申し上げます。
変更が生じた時は、またご案内申し上げます。
手術をしてくださいました猪野先生・佐藤先生はじめ多くの先生方、小海看護師長始め多くの看護師の皆様、ありがとうございます。
心から感謝申しあげます。
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