「神聖喜劇」が代表作の大西 巨人氏が肺炎のため12日にお亡くなりになりました。
享年97歳。
合掌!!
と、言っても僕の周りで何人の方が大西巨人を・・・・、「神聖喜劇」を知っているだろうか?
サラリーマン時代も唯一K常務(現社長)だけだったし・・・・・。
この「神聖喜劇」は、凄いんですよ。
氏は、九州帝国大を中退。
新聞社勤務を経て対馬要塞重砲兵連隊に入隊。
戦後、福岡で総合雑誌の編集に携わりながら「近代文学」の同人となり、戦争責任を問う評論や小説を発表した方です。
で、氏の代表作「神聖喜劇」は、1955年に書き始め完成までに20年以上かかった小説。
氏の兵隊経験を基に日本軍を舞台にした小説で原稿用紙にして約4700枚の大長編!!
ネッ! これだけでも凄いでしょ!!
主人公・東堂太郎は、反戦活動で逮捕され九州帝大法学部を中退した陸軍二等兵。
彼は、凄まじい記憶力も持ち主。
異常な軍隊世界の中で過酷な新兵訓練を受けるが、その超人的な記憶力~法的知識を武器に軍隊内部の不条理に抵抗していくという不滅の文学巨篇。
現在「神聖喜劇」は、文庫本でも出ています。
また、2006年に漫画化され、2007年に第36回日本漫画家協会賞大賞受賞しています。
小説は膨大なので、漫画も良いので読んでみてはいかがですか・・・。
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