今年2013年は、新選組が結成からされて150年になるんですって!
久しぶりに有隣堂に行ったら、歴史人の別冊「完全保存版 新選組の真実~ 2013年度新選組結成150周年」なる雑誌を見つけ即購入。
新選組が、・・・・大好きなんです。
小学生の頃に知った最初の新選組は“悪者”でした。
だって、観た映画が大佛次郎(おさらぎ じろう)「鞍馬天狗」だったからね。
その後、学生時代に司馬遼太郎「燃えよ剣」、子母澤寛「新選組始末記」を読んでから、新選組に惚れ込んじゃってね・・・・。
新選組の存在の良し悪しは別にして、新選組主要隊士の生き様がかっこよくって・・・・、特に土方歳三、沖田総司に惚れ込んでしまいました。
当時の写真が残っていてね・・・・、土方は本当にカッコいいんです!
男に惚れたのは、人生?十年でこの二人だけ・・・・。
新選組は、最初「浪士組」という名称だったんです。
文久3年(1863年)2月27日、将軍・徳川家茂が上洛する際に、将軍警護の名目で浪士を募集し結成されたのが「浪士組」。
丁度、今年が150周年というわけ。
新選組を扱った小説に駄作は無いけど、特に下記の本が面白いので、まだ読んでいない人は読んでみてはいかがですか?
● 司馬遼太郎 「燃えよ剣」
もう~、最高の作品!!
幕末の動乱期を新選組副長として剣に生き剣に死んだ男 土方歳三の華麗なまでに頑な生涯を描いた作品。
多摩地方武州石田村の百姓の子“バラガキのトシ”といわれた少年時代、
当時最強といわれた人間集団 新選組を結成し、各地での戦闘、そして五稜郭・箱館戦争で戦死するまで、「喧嘩師」土方歳三の生涯が司馬遼の凄まじいまでの文章力で活き活きと描かれています。
司馬遼“幕末もの”の頂点となる長編小説。
本当に面白いよ!!
●子母澤寛「新選組始末記」
子母澤寛の祖父は、彰義隊の隊士として箱館戦争にも従軍しています。
子母澤寛は、東京日日新聞(現・毎日新聞社)の記者として活動する傍ら、旧幕臣の聞き書きをまとめ1928年に出版したのが「新選組始末記」。
確かな史実と巷に流れている噂などを現地調査し、新選組隊士達のさまざまな運命を鮮烈に描いた作品で、新選組研究の古典として高評価を得ています。
子母沢寛作品の原点となっている記念碑的作品。
因みに、司馬遼太郎は子母澤寛を“師”と仰ぎ、教えを乞うていたとか・・・・。
●司馬遼太郎「新選組血風録」
新選組の連作短編集。
各話ごとに異なる実在と架空の人物が主人公となり、それに土方歳三と沖田総司が絡んでいく構成となっています。
この「新選組血風録」を原作として、映画やテレビドラマがたびたび製作されています。
●池波正太郎「近藤勇白書」
タイトル通り、新選組局長 近藤勇の活躍を描いた痛快小説。
幕末動乱時、真剣なら無類の強さを発揮する天然理心流の道場主 近藤勇。
「誠」の旗の下に結集した土方歳三、沖田総司らと結成した新選組が活躍した池田屋事件、油小路の死闘、鳥羽伏見の戦いなどの跡を克明にたどりながら、激闘の日々と隊士との豊かな人間味溢れる交情を描いた痛快小説。
●浅田次郎「壬生義士伝」
も~、いけません、この本は・・・・、いけませんよ!
電車の中で読んでるとね、熱いものがこみ上げてきて・・・・、何度泣きそうになったことか・・・・。
その度に・・、閉じなければならない・・・・本なんです。
大正時代に新選組隊士 吉村貫一郎のことを聞いて回るある人物の聞き語りで展開する小説になっています。
この吉村貫一郎という人物は、貧しさから南部藩を脱藩し、壬生浪と呼ばれた新選組に入隊。
北辰一刀流免許皆伝の腕前で新撰組の中でも“人斬り貫一”と恐れられている男。
反面、飢えた者には握り飯を施したり、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれたりする、あまりにも人間的な人物。
そんな彼が、小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に満身創痍でたどり着く・・・・。
もういけません、これ以上は書けません・・、泣いちゃいそうです!
2003年に映画化され、2004年に第27回日本アカデミー賞を総なめしていますので観た方も多いと思いますが・・・・、本当に泣ける素晴らしい小説ですよ!
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