6月30日(土)朝日新聞 beの「フロントランナー」でノンフィクション作家 佐野眞一氏が登場していましたね。
彼の名前を知ったきっかけは、「東電OL殺人事件」。
この事件は、1997年に超エリートの女性社員が渋谷円山町の木造アパートで殺害された事件。
昼は、東京電力本社の副長という肩書きを持つ超エリート社員でありながら、夜ごと渋谷の円山町で春をひさいでいたとか・・・。
もう、これはマスコミが騒ぐのは当然だよね。
連日、ものすごい数の報道が流れていたけど、母親の謝罪文(・・・死者に鞭打たないでください・・・)で、報道が沈静化した記憶があります。
当時勤めていた会社の関係で同事件の全体像が知りたくてね、この本を購入。
本の中で佐野氏は精力的な取材を通し「被害者の心の闇の解明」まで行こうとしたんだろうけど、超エリート社員の「心の闇」はなかなか解明できなかったようです。
でも、佐野氏の凄いのは、ネパール取材等の取材を通して、犯人として逮捕されたネパール人が無実であり「冤罪」であることを発表していたことです。
現在犯人とされていたネパール人が釈放されているわけだから、彼としては成功だったんだろうね。
ノンフィクション作品としては、とても面白い本でした。
もう一度、読みかえしてみようかな?!
*写真は当時の単行本です。
確か、文庫本になっているはずなので、ご興味のある方は読んでみてね。
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