今年は横溝正史先生没後30周年だそうです。
横溝正史との出会いは、学生時代に週刊少年マガジン連載(1968年)の「八つ墓村」を読んでから。
影丸穣也の画がとても迫力あり、「祟りじゃ~!!」の場面が未だに脳裏を離れず、「本陣殺人事件」(1948年、1回日本探偵作家クラブ賞/後の日本推理作家協会賞/長編賞受賞)を始め「犬神家の一族」等を次から次に読み漁りました。
怪奇・幻想・耽美的な伝奇小説なるジャンルを知ったのも横溝作品から。
このジャンルは、本当に読者を夢中にさせますね。
「怪人二十面相」を代表とする江戸川乱歩
非常に難解な「ドグラ・マグラ」の夢野久作
「蔦葛木曽桟」「八ヶ嶽の魔神」「神州纐纈城」の国枝史郎
「完全犯罪」「黒死館殺人事件」の小栗虫太郎
「鈴木主水」、「金狼」、「従軍記」の久生十蘭
「ゴジラ」や「オラン・ペンディングの復讐」「妖蝶記」など、島田一男先生が「偉大な大人の童話作家」と評した香山滋・・・・。
因みに、「黒死館殺人事件」「ドグラマグラ」「虚無への供物(中井英夫)」の3作品を日本の推理小説・異端文学史上において三大奇書というそうです。
どれもとても難解な作品。
当時は理解できなかったので、引退したら再度挑戦しようと考えてる作品。
没後30年を記念し、好きな音楽をBGMに美味しいお酒を飲みながら金田一耕助が活躍する横溝作品や他の伝奇小説はいかがですか?!!
横溝作品は、結構“鳥肌モノ”が多いので、今夏の“節電”に貢献できるかもね。
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