1968年に発表されたメリー・ポプキンの「悲しき天使(写真)」。
そう、ビートルズのアップル・レーベルから発売され、全英1位を獲得した曲だよね。
この曲の原曲がロシアの歌謡曲だということを知ってました?
小生、恥ずかしながら先日の朝日新聞「be on Saturday」「うたの旅人」で始めて知りました。
原題は「長い道を」といい、旧ソ連のボリス・フォンミンの作詞・作曲で1920年代に発表されたようです。
ロシアの大衆歌謡に「ロマンス」と呼ばれるジャンルがあり、恋愛にまつわる喜びや悲しみを流れるような旋律に乗せた叙情歌で、日本の演歌に近く年配者に人気が有るそうです。
この「ロマンス」はスターリン時代、共産党の芸術を統括する委員会が「ロマンス」を反革命的とみなし、全面的に禁止。
そのため「ロマンス」の作曲家たちは転向するか亡命するしかなかったそうです。
その一人であるベルチンスキーが、この「長い道」を国外で歌い少しずつ世界中に知られるようになってきた。
日本にも同じ旋律で「花の季節」が学校の音楽授業にあったし、フランスでもダリダやビッキーが録音しています。
この曲を作ったフォンミンさんは、亡命することなく国内で名前を変えたりして約400曲の歌を作ったそうで、現在では故フォンミンの作品が再評価され、新聞では「ソ連にもモーツアルトがいた」「最大のロマンス作曲家」となっているようです。
メリー・ポプキンの「悲しき天使」が大ヒットした1968年といえば、小生は受験中。
「受験」といってもこれまで一貫教育だったため、“受験勉強”なんかしたことがなかったんですよ。
自然に小~中~高とエスカレーター式に昇り、大学も過去と同様に自然に入れるだろうと、脳天気に毎晩深夜までラジオを聴いてたんですから驚き!
親の手前、「勉強してるぞ!」という姿勢をみせてはいたんですが、参考書購入のお金でレコードや自分の好きな本ばかり買っていましたね~。
母は知っていたようですが・・・?
こんな“受験勉強”じゃ、失敗するのは当然だよね。
今じゃ、勉強のことはほとんど覚えていないけど、
曲と当時の事は鮮明に記憶していますね。
両親には悪いけど、当時が一番自分らしい生活をしていたのでは・・・!?
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