先日の朝日新聞に「生活家電 白より黒」という記事が掲載されていましたね。
僕達が小さい頃、家電は「白物」といわれ、高価でステイタスの象徴だったんです。
日本は、終戦後のどん底の世界を抜け出し、1955年頃から急速に成長していくんだけど、その頃『三種の神器』と言われていたのが、テレビ(白黒)・洗濯機・冷蔵庫。
テレビ以外は外装・外側の見た目の色が白かったのと、白は清潔感があったから「白物」と言われた。
当時これら3品目の家電は、夢の商品でね、新しい生活の象徴だったんだけど、庶民にはなかなか手に入らない高嶺の花だったね。
特にテレビ!
街頭テレビで力道山の試合に群がっている古い映像を良く見るよね。
僕が育ったのは金沢文庫の社宅なんだけど、何故か我家にテレビ(当然白黒)があってね、近所の人達がよく見に来ていた。
プロレス、私の秘密、ジェスチャー、私だけが知っている、事件記者・・・、僕はまだ小さかったので、「子供は早く寝なさい」ということでほとんど見せてもらえなかったな~。
1960年代半ばの「いざなぎ景気」時代には、カラーテレビ(Color television)・クーラー(Cooler)・自動車(Car)の3Cが新・三種の神器となった。
で、新聞記事に戻るけど、現在「白物」より「黒物」が若者に受けているとか。
黒は、見た目よりも重く感じさせるので高級感漂う品物が多く、「格式」「公式」のイメージがありますね。
高級感でいえば、オーディオ機器やビデオレコーダー、薄型TV、PCなどは黒のデザインが多いよね。
また、帳簿上の「黒字」も儲かっている証だし、クレジットカードの最高級カードを「ブラックカード」と言うらしいし、日本の官公庁の公用車の車の色は普通黒だよね。
でも、「黒」は別に「無の存在」や「悪」のイメージも強いよね。
歌舞伎世界の黒子(無・存在しないを意味する)、ブラックボックス、犯罪者や有罪の「黒」、黒魔術、ブラックリスト、「黒社会(闇社会)」、ブラックユーモア、ブラックマンデー、黒星、黒白・・・・。
今思い出したけど、数年前に「黒が流行っている」ようなニュースレターを作成したことがあったな~、懐かしいネ~!
現在の日本は最悪の経済状況。
「黒」ばっかりになって、これ以上暗い世相にならなければいいけどね・・・。
「黒物流行」に因んで、本日オープニングの曲は、ローリング・ストーンズの「ペイント・イット・ブラック」にしよう~と・・・・関係ないか!!
写真は、八角形のジャケットで~す。
ストーンズのベストだけど、珍しいでしょ!!
アッ!当店の内装も「黒・茶色」が中心だった・・・!!
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