●Atomic Rooster 「1st」
E,L,P以前のカール・パーマーが在籍したバンド。
名盤紹介では、必ず紹介されるバンドです。
Atomic Roosterは、1969年に結成されたUKハード・ロック・バンド。
メンバーは、サイケデリック・ロック・バンド「クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン」に在籍していたキーボードのヴィンセント・クレインが中心になり、ドラムスのカール・パーマー、ベース/フルートのニック・グラハム。
音楽性は、クレインの発案で「ギターがメインのハード・ロックをキーボードメインで演奏する」というもの。
今回ご紹介した1970年作1stアルバムは、ハード・プログレッシヴ・ロックのスタイルを確立した金字塔と言われている作品です。
オルガンを中心にしたギターレスのトリオ編成ながら、ELPのようなクラシカル志向ではなくて、あくまでもハード・ロック、ブルーズロック的な質感で聴かせるサウンド。
カール・パーマーの手数の多いドラミング、どこかほのぼのとしたオルガンの音色などプログレとハード・ロックの狭間を行き来するような作品となっています。
アルバムからシングルカットされた「Friday The 13th / Banstead」は、UKで7位、USAで10位を記録しました。