2021年
5月
31日
月
ブレイク・エドワーズ監督、トニー・カーティス、ジャック・レモン、ナタリー・ウッド主演。
1965年に製作されたアメリカのドタバタコメディ映画。
前回は飛行機レースですが、今回は自動車(クラシックカー)レース。
1908年に実際に行われたニューヨークからパリまでの22,000マイル(約35,000キロ)の自動車レース(1908 New York to Paris Race)をモチーフつくられたそうです。
1965年のアカデミー賞音響効果賞受賞作品。
「素晴らしきヒコーキ野郎」に続いて高校2年生の時に観た70㎜映画。
この映画では、クラシックカーや当時のファッションが見どころの一つではありますが、何といっても出演している俳優陣が凄い。
ハーヴァード大学で化学と薬学を学んだ戦後アメリカ映画界最高の喜劇俳優と言われ、アカデミー賞主演男優賞を始め数々の賞を受賞し、同映画ではトニーカーチスと張り合うフェイト教授を演じたジャック・レモン。
カークダグラスと一緒に「スパルタカス」に出演し、1950年代から甘いマスクの二枚目スターとして活躍し、同映画では冒険家のグレート・レスリーを演じたトニー・カーティス。
1961年のアメリカ70ミリ映画でアカデミー賞作品賞をはじめ10部門を受賞した「ウエスト・サイド物語」で主役マリアを演じ、今作ではウーマンリブ活動家として新聞社に採用された女性記者マギー・デュボア演じるナタリー・ウッド。
因みに、今作品で女性人権運動家であり新聞社社長夫人演じているヴィヴィアン・ヴァンスは懐かしい人気番組「ルーシーショー」にレギュラー出演していました。
もうこれだけで往年の映画ファンは涙するくらい・・・。
しかし、今回DVDを観て一番驚いたのは、フェイト教授の助手マックスを演じているのが、何と1970年代に大人気となるTV映画「刑事コロンボ」の若きピーター・フォークなんです‼
結構おいしい場面で出場。
これも見どころですよ‼
20世紀初頭のニューヨーク~パリ間と言う世界をまたにかけた大波乱の自動車レース。
欲しくなるような数々のクラシックカー。
レスリーを邪魔するためにフェイト教授が考案した面白おかしい斬新な乗り物。
ジャック・レモンとピーター・フォークの掛け合い漫才風のやり取り。
ウエストサイド物語りで清純なマリアを演じたナタリー・ウッドの体当たり演技。
映画撮影の手法の1つでサイレント時代初期に広く流行したスラップスティック・コメディ映画の手法をも取り入れた古き良き1960年代の懐かしい香りがする楽しいコメディ。
スラップスティック・コメディ映画の手法の1つで有名な「パイ投げ合戦」。
今作品のシーンは「映画史上最大のパイ投げ合戦シーン」として特に有名。
古き良き時代の懐かしい香りと温かいぬくもりが感じられる「The Great Race」を是非見てくださいネ!
2021年
5月
29日
土
「史上最大の作戦(主演:ジョン・ウェイン)」のケン・アナキン監督による1965年公開のイギリス・コメディ映画。
原題は、「Those Magnificent Men In Their Flying Machine, Or How I Flew From London To Paris In 25 Hours and 11 Minutes/邦題:空飛ぶ機械に乗った素晴らしき男たち、いかにしてロンドンからパリまで25時間11分で飛んだか)
高校2年の時に観た70㎜映画。
アメリカのライト兄弟が初飛行に成功した1903年から7年後。
舞台は、飛行機黎明期の1910年。
もう一つは、参加する各国パイロット達の国民性やお国柄をシニカルに描いているところ。
主催者の横暴な新聞王と身勝手なお転婆娘、キザな近衛兵の青年将校のイギリス人は、名誉欲の塊の鼻持ちならない貴族とその召使い等々。
女たらしで、自由勝手きままフランス人。
皇帝の命令で参加した厳格な規律を重んじるドイツ軍人。
フランス人と張り合っている子沢山の大金持ちの貴族イタリア人。
カウボーイスタイルで困った人を見捨てられない熱血漢のアメリカ人。
極東日本からは、真っ赤な鳥居がある田舎の農家の上空を奴凧で飛んでいる石原慎太郎が出演。
1910年と言えば、日本は明治45年~大正元年。
日露戦争に勝利して5年後の出来事。
1910年当時の日本は世界から見ると、このように見えたんでしょうね・・・。
個性あふれる各国のヒコーキ野郎達が繰り広げるドタバタ劇なんですが、実在した数々のクラシカル飛行機で颯爽と優雅に大空を飛んでいく飛行シーンは本当に素晴らしい!
是非、観てくださいネ!
2021年
5月
24日
月
現在、新型コロナの神奈川県「まん防」に従い休業中ですが、先日夕方ちょっとお店に・・・・。
鍵を開け店内に入ったら、何故か足元がグチョグチョ・・・、頭に冷たい水が・・・。
「スワッ、何事か?」と電気をつけ入口近辺を確認すると、天井から水がポタポタ・・・じゃなく水道の蛇口からチョロチョロ流れる水のように落ちているではありませんか。
(見にくいですが、写真中央から若干右側の白っぽい線が水)
ビックリして管理人さんに連絡。
マンションの管理会社の方・不動産屋さん等が駆けつけてくれ、原因を確かめるべく天井裏に。
原因はまだ判明していませんが、多分2階で使用している給水管が経年劣化で小さな穴が開いているのではということらしい。
取り敢えず、天井に溜まっている水を落さなければならないので天井をはがすことに・・・。
普段ほとんど見ることもない天井ではありますが、Pops&Rock Bar “Tears Drop”と言うお店の一部。
先日12周年を迎えたPops&Rock Bar “Tears Drop”の雰囲気を支えてくれた一部。
オープン以来、お客様と一緒にどれだけの音楽を聴いてきたんだろうか・・・。
お店の12年間の歴史やお客様との会話・リクエスト曲等々、お店全体の雰囲気を吸収した天井の事を考えたら・・・何か非常に寂しくなり・・・・涙が・・・。
隣を見ると妻も・・・。
少なくとも汚水じゃなくて良かった。
給水管工事のために天井を全て剥がし、新しいものに変えるのですが、工事が終了するのが6月に入るとのこと。
新型コロナで6月の営業がどうなるかわかりませんが、新しい天井で気分も一新し皆様をお迎えできれば幸いです。
マスクは必要かもしれませんが、ワクチンも順調に済み飲酒時間も伸び、お客様がのんびりと一時を過ごせるようになりましたら、新しい天井のTears Dropに遊びに来てくださいネ‼
工事の進捗状況は随時ブログにアップする予定です。
2021年
5月
19日
水
ロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演の1994年公開アメリカ映画。
第67回アカデミー賞で作品賞/監督賞/脚色賞/主演男優賞/編集賞/視覚効果賞の各賞、
第52回ゴールデングローブ賞でドラマ部門作品賞/監督賞/ドラマ部門主演男優賞の各賞、
第48回英国アカデミー賞で視覚効果賞、
第63回ナショナル・ボード・オブ・レビューで作品賞/主演男優賞/助演男優賞を受賞。
キャッチコピーとして使われているフォレストの母親の言葉「Life is like a box of chocolates. You never know what you're gonna get./訳:人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」は、「アメリカ映画の名セリフベスト100」において第40位にランキング。
本当に素晴らしい映画です。
空中を舞う鳥の羽がバス停のベンチに。
そのベンチに座っているのは、年齢を重ねたフォレスト。
フォレストはそのベンチでバスを待つ人々に話しかけながら、フォレスト自身の過去を回想するシーンから物語が始まります。
生まれつき知能指数が低く、子供時代から周囲の心ない人に「うすのろフォレスト」と嘲りを受けるフォレスト。
しかし、≪誰にも負けない俊足≫と母親の大きな愛情により育まれた純真な心を持ったフォレストは、周囲の人々に助けられながらも困難な状況を乗り切り数々の成功を収め、同時に彼に係わった周囲の人々にも幸福をもたらします。
面白いのは、1950年~80年代に起こりアメリカ現代詩に残るような政治的な出来事に立会うフォレス。
アラバマ大学 黒人学生入学拒否事件、ジョン・F・ケネディ大統領兄弟暗殺事件、ヴェトナム戦争(1959~1975年)、ブラックパンサー党、ピンポン外交、ウォーターゲート事件(ニクソン大統領)、フォード大統領暗殺未遂、レーガン大統領暗殺未遂等々・・・。
フォレストは、自慢の俊足を活かしたアメフト選手、兵士時代、ピンポンで功績を残したフォレスト。
なんと3回もホワイトハウスを訪れ、大統領と面会します。
もちろん合成映像ですが、この時代を知っている僕らには嬉しい映像です。
各時代の大統領やエルビス・プレスリー、ジョン・レノンなども出てきますよ!!
なお、この映画のサウンドトラックは約1,800万枚という大ヒットを記録したそうです。
挿入歌は57曲だそうで、アルバムにはどの曲が入っているのかわかりません。
何とか入手したいのですが、このサントラ盤も結構なお値段・・・・。
廉価版を探しています。
とにかく面白いので、観ていない方は是非!!
2021年
5月
14日
金
本来ならば本日(5/14)は、皆様と一緒に盛り上がっているはずなんですが・・・・。
残念ながら2年連続、新型コロナで・・・・臨時休業。
新型コロナまん延防止等重点措置区域指定による休業は5月一杯なので、6月には笑顔でお会いしたいですね!
1980年2月19日にボン・スコット、2017年11月18日にはマルコム・ヤングが他界。
さらに、ボン・スコットの代わりに入ったGeordieのブライアン・ジョンソンも聴力障害悪化で活動中止になっていましたが、今回すべてを乗り超え完全復活。
【メンバー】
アンガス・ヤング (Angus Young) リードギター
ブライアン・ジョンソン (Brian Johnson) ヴォーカル
スティーヴィー・ヤング (Stevie Young)リズムギター
クリフ・ウィリアムズ (Cliff Williams) ベース
フィル・ラッド (Phil Rudd)ドラム
2003年「ロックの殿堂」入り。
2010年度「グラミー賞」受賞。
2015年「ビルボード・ミュージック・アワード」受賞。
ローリング・ストーン誌選定「歴史上最も偉大な100組」にて第72位。
ウォール・ストリート・ジャーナル「史上最も人気のある100のロックバンド」にて6位。
コロナ禍が収まり、史上最高のロックンロール・バンドAC/DCのLIVEが観たいですね!!
TV・新聞報道によると感染力の強い新型コロナの変異株が猛威を振るっています。
しかし、在宅勤務・リモートワークも難しく、毎日混雑した電車で通勤されていらっしゃる方々が感染しないか心配しています。
くれぐれも感染なさらないようご自愛ください。
元気が出るAC/DCのロックンロールを聞いて頑張りましょうね!!
また、お会いできる日を楽しみにしております。
・AC/DC「Power Up」2020年 ~ Shot In The Dark
・AC/DC「Power Up」2020年 ~ Realize
2021年
5月
10日
月
神奈川県の新型コロナ・まん延防止等重点措置区域のため休業中ですが、新しいレコードが入りましたのでご紹介しますね。
Greta Van Fleet の
「The Battle At Garden's Gate」。
今年の4月発売。
当店も新しいレコードあるでしょ?
1stアルバムは、結構レッド・ツェッペリン色が強かったけど、今回はちがいます。
2枚組で全12曲。
捨て曲無し、全曲結構プログレ的でドラマチックなつくり。
個人的には大好き!
お店が再開しましたら、是非聴いてくださいネ!
変異株が猛威を振るっています。
皆様、くれぐれもご自愛くださいね。
お会いできる日を楽しみにしております。
2021年
5月
09日
日
人知れず一生懸命努力し自分の持てる能力を全力で出し切りった時、人間は自然に涙が出るんですね。
また、その努力が報われた時、その人が流す涙は・・・・何と清々しく美しいのだろうか・・・・!!
そんな美しい涙を見ることが出来るYouTubeが、「AGT/BGT」。
多くの方が観ていると思いますが・・・・。
これまでYouTubeでは60年代アメリカンポップスや70年代ハードロックを見ていました。
ひょんなことから「AGT/BTG」を知り、とても感動しています。
AGTの正式名は「America's Got Talent」で、米NBCネットワークで放送されている公開オーディション番組。
元々はイギリス(BGT)が始めたようですが・・・・。
優勝賞金100万ドルを目指し、単に歌だけでなく様々なジャンルの方々が挑戦できるオーディション番組。
ポール・ポッツやスーザン・ボイルもこの番組から出てきたアーチスト。
世界的なスターを輩出する凄いオーディション番組。
当然、その番組に応募してくる人たちは素人離れしたプロ級の方が多数。
また、番組が世界的に有名なので、自分たちの活動を知ってもらいたいがために世界中から集まります。
だから審査は当然辛口の厳しい審査になりますよね。
だからこそ、厳しい審査を乗り越え予選を突破できた方々の涙は本当に素晴らしい!
感激・感動ですよ。
苛めに会い自分を取り巻く世界を変えたい人、内向的で自分を変えたい人、ホームレスの方が自分の世界を変えたい人、身体障碍者支援の活動を知ってもらいたいグループ、地域の子供達の大半が誤った社会や麻薬等に走らないよう子供たちに希望を持ってもらうために活動している神父やグループ等々・・・。
「AGT/BGT」は、出場する方々のいろいろな人生ドラマが現れ、観る側にも人間の素晴らしさを教えてくれる番組です。
審査員達も厳しいだけでなく、素晴らしい歌唱力の持主にはスタンディングオペレーションで、面白い演技には一緒に大笑いし・・・観客も当然盛り上がります。
一緒に踊ったり、涙を流したり・・・、会場自体がとても暖かい空気に包まれています。
ゴールデン・ブザーをもらった人の驚き・涙には、感動しますよ。
人間の素晴らしさ、人間の美しい涙が観たい方は、是非見てください。
僕のお気に入りのLIVEはイッパイありますが・・・若干ご紹介しますね!
● 慣れない大舞台でオドオドしている10代の女の子が歌い始めると・・・もう最高!
曲は、マイケル・ジャクションと紹介していますが、ジャクソン5時代の曲。
個人的にはジャクソン5の中でも個人的に大好きな曲。
彼女のは完璧にロックしています。
ゴールデンブザーではないけど、最高!!
● はにかみながら舞台に現れた13歳の少女。
曲が始まると最高のパフォーマンスを見せます。
多分、ジャニス・ジョプリンがあらわれた時はこんな感じだったのでは・・・。
ジャニスのデビューを目の前で見ているような感じがします。
● 片田舎からオーディションに参加し「プロの歌手になる」と宣言した47歳のスーザン・ボイル。
彼女の歌声が流れると会場中がぶっ飛びます。
最高に綺麗です。
歌う前の審査員・観客のギャップが面白い
● 一念発起し子供のために家を持ち生活を変えたいと願うホームレスの黒人女性。
とにかくすごい声量。
2曲歌わされるのですが、2曲目のRolling Stones 「Gimme Shelte」が最高!
鳥肌モノです。
● 世界中から集まったコーラスグループ。
一見、「天使にラブソング」風に見えますが、女性の声量が凄い!
● ホームレスでありながら自立したいホームレスの人々を支援しているし、「我々が取り組むべき課題」とホームレスの合唱団を結成した女性。
審査員の優しさ、アシスタントの心の優しさが、堪りません。
● いっこく堂もぶっ飛ぶ12歳少女の腹話術。
12歳とは思えない、凄さ!
● 「言葉の刃で傷」つけられる身体障碍者。
18歳の姉が4歳の弟に手話を教え、身障者の「言葉」を伝えるために身障者の合唱団を造る。
審査員、観客が一つになった会場が・・・最高です。
2021年
5月
03日
月
1947年制作、モノクロのアメリカ映画。
1910年代のニューオリンズを舞台に博打と酒とラグタイムが楽しめるキャバレーを経営するニックと若きオペラ歌手ミラリーが恋に落ちて行く様を描いた映画。
若き日のルイ・アームストロング、ウディ・ハーマン等、往年のジャズプレイヤーの演奏が聴けたり、当時のニューオリンズやシカゴの街や街を走るクラシックカー、上流社会の白人と労働力としての黒人との関わり、ラグタイムやブルース、ジャズの変遷などを知ることが出来る貴重な作品。
若きオペラ歌手ミラリーが住む家のメイド役がビリー・ホリデイ。
サッチモのトランペットで「Do You Know What It Means to Miss New Orleans」を歌うビリー・ホリディ~≪動いているビリー・ホリデイ~≫最高!!
ジャズが大好きな方に言わせると、サッチモと一緒に出演しているバンドメンバーは、クラシック・ジャズの名手たちばかりで、ジャズ好きにはたまらないメンバーらしいですよ!
しかし、時代的にはジャズ不遇の時代。
サッチモやビリー・ホリデイは日本では伝説の人ですが、この1910年当時、白人がジャズ・ブルースを聞くのは許されない時代。
クラシック音楽が主流で、ジャズは邪道の時代。
良家の子女がジャズなんか聞くなんて・・・・「とんでもない時代」。
因みに、僕らが小学・中学生時代、洋楽に憧れ必死に聴いていたアメリカン・ポップスやブリテッシュ・ロック。
しかし、Beatlesが来日した1966年当時の日本も「ロックは不良の音楽」でした。
映画「グリーン・ブック」もそうでしたが、1つの音楽が市民権を得るためにはいくつかの“壁”を乗り越えなくてはいけないようです。
主人公のニック(白人)は、オペラ歌手ミラリーとの関係破局後、ニューオリンズを追われ、黒人音楽を世間に認めさせるためにキャンペーンに乗り出しジャズやブルースの普及に励みます。
こういう人間がいたからこそ、ジャズやロックが世界に認められる様になったのですね!
「皆さんご注目あれ、サッチモとバンドの演奏をお聴きあれ、聴くことを悪だという人々もいる。
だがブルースはここで生まれた。
ブルースを聴くと足でリズムを取りたくなる。
ドアを開けて入ると金管楽器の音がする。
他でこの音楽は聴けない。
ディキシーの調べに乗って足でリズムを取れ、体を揺すれ、演奏を楽しめば何も失うものはない。
胸が熱くなるブルースの演奏でベースが響くのを耳をすまして聴け、ブルースが生まれたニューオリンズで…。」
ジャズ黎明期からジャズを愛し、その普及に尽力する主人公。
その主人公を愛したオペラ歌手。
そしてジャズ・ミュージシャンたちの姿が最高です。
音楽好きは必見ですよ!