2021年
2月
25日
木
妻お薦めの映画。
マイケル・ダグラス、メラニー・グリフィス主演、デイヴィッド・セルツァー監督・脚本の1992年のアメリカ映画。
スパイになることを志願した女性が、ナチの台頭するドイツで愛する者のために生き抜く大河ロマン。
ドキュメント番組「戦時下の女性たち」収録のためBBCテレビのスタジオにやってきたリンダ・ボス(メラニー・グリフィス)の回顧録から始まります。
時は1940年、ナチス・ドイツがヨーロッパを席巻している時代。
ユダヤ人の父親を持つリンダは、ドイツ語が堪能だったため、弁護士のリーランド(マイケル・ダグラス)の事務所で秘書として働くことに。
お決まりですが、リンダとリーランドは会社の上下関係超え、互いに惹かれ合っていく。
しかし、第二次世界大戦が激化し、二人の関係に変化が・・・・。
と言うのも、リーランドの正体は「米軍戦略事務局(後のCIA)」の大佐であり、他国に潜入している諜報員の指揮を取っている身分。
大戦の影響でアメリカとドイツの対立が深まり、ドイツに潜伏させていた諜報員が殺害され代役を探す。
これを知り、リンダはドイツにいる伯母一家も救い出したく諜報員となることを志願。
ここからリンダの数奇な人生が始まります。
アメリカ諜報員としてドイツに潜入。
しかし、スパイとして何ら訓練を受けていないリンダ。
そんなリンダに様々な危機が迫ります。
彼女のスパイ活動が徐々に露見し始め、遂にゲシュタポの追跡に。
生命の危機に晒された彼女はリーランドと共にスイスへ向け脱出を試みるが、国境で身分が発覚。
リンダを抱えたリーランドは、ドイツ軍の国境警備隊に銃弾をあび・・・・・。
そして、カメラはBBCのスタジオに戻る。
そこに映し出されたのは、リンダの収録を息子とともに見守るリーランドの老いた姿が・・・。
結構泣けます。
この映画は、賛否両論。
日本では大変評価が高く、僕も大変面白く感じたし、感動もしました。
戦時下に素人の女性がスパイとして活躍するなんて、本当に素晴らしいテーマだと思いますが、アメリカでは「第13回ゴールデンラズベリー賞」の数々を受賞しちゃった映画。
皆さんも良くご存じだと思いますが、「ゴールデンラズベリー賞」とはアカデミー賞授賞式の前夜に「最低」の映画を選んで表彰するもの。
映画は「最低作品賞」受賞。
監督のデヴィッド・セルツァーは最低監督賞を主演のメラニー・グリフィスは最低女優賞を受賞。
マイケル・ダグラスは最低男優賞にノミネートされました。
また、「第15回スティンカーズ最悪映画賞」では、最悪作品賞を受賞。
「よくぞまあ~・・・」と言う感じですが、映画は観る人が面白く感じたり、感動したらそれで良いのではないかと思います・・・・、いかがでしょうか?
僕はとても面白く見せていただきました。
皆様にも推薦です!
2021年
2月
18日
木
圧倒的な迫力 特に中盤以降の戦闘場面の迫力・・・・凄いです!
中世モノ、史劇モノが大好きで、有名どころの史劇は結構見てきましたが、負けていません。
1956年「十戒」、
1959年「ベンハー」、「ポンペイ最後の日」、1960年「スパルタカス」、1961年「エル・シド」、1964年「ローマ帝国の滅亡」、2000年「グラディエーター」、等々・・・・・。
戦闘シーンの迫力は、カークダグラス主演の「スパルタカス」を彷彿させる場面が一杯。
音楽も良いんですよね~。
「タイタニック」でも使用されたいましたが、随所に流れるバグパイプの音色がとても素敵。
時にはお祭り的に、時には哀愁を帯びた場面で・・・・。
戦闘シーン後、静寂の中に流れるバグパイプの音色に・・・・胸に熱いものが込み上げ・・・、思わず・・・涙・涙・・・。
中世モノ、史劇が大好きな方には是非観ていただきたい映画です。
何と言っても、「スコットランドの独立」について制作された映画なのだし・・・。
映画の中にも酒を酌み交わしているシーンは出てきますが、時代的には当然密造酒。
映画の都合上「スコッチ・ウイスキーが世界最古のウイスキー」と言いたいところですが、本当は北アイルランド。
「ウイスキー」製法の蒸留技術がスコットランドに渡ったのは、12世紀から13世紀にかけてアイルランドからキリスト教とともに伝えられたそうです。
自宅でお好きなスコッチを飲みながら自粛中映画鑑賞等はいかがですか。
2021年
2月
15日
月
余りにも有名な映画なので、ほとんどの方が観ていると思いますが・・・。
ジェームズ・キャメロン監督・脚本による1997年のアメリカ映画。
1912年4月15日、「絶対に沈まない」といわれていた豪華客船タイタニックが北大西洋上で氷山に衝突し沈没。
“20世紀最大の海難事故”と言われた豪華客船タイタニック号の悲劇を基に貧しい青年(レオナルド・ディカプリオ)と上流階級の娘(ケイト・ウィンスレット)の悲恋を描いたスペクタクル超大作で世界的に大ヒット・大成功した映画。
1998年のアカデミー賞にて、作品賞、監督賞、撮影賞、美術賞、主題歌賞、音楽賞、衣裳デザイン賞、視覚効果賞、音響効果賞、音響賞、編集賞の11部門で受賞。
主題歌もセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go O」は、USA、UKを始め、世界各国でNo.1を記録。
1997年のアカデミー歌曲賞を受賞、グラミー賞では最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀女性ポップ歌手、Best Song Written Specifically for a Motion Picture or Televisionを総なめ。
1998年のゴールデングローブ賞も受賞。
僕にとって小学生時代から「タイタニック号の沈没」は、何故か悲劇ではなくロマンなのです。
沈没したのが1912年で発見されたのが1985年。
海洋地質学者ロバート・バラードが、海底3,650メートルに沈没したタイタニック号を発見。
その後の調査等によりかなりの遺品が回収されています。
その遺品の1つにヴァイオリンがあります。
そう、沈没寸前までお客様のために演奏していた楽団。
映画の場面でも出てきますよね。
そのリーダーのヴァイオリンなども回収されています。
ロマン感じますよね!
また、タイタニック号に日本人が乗船していたという話もあります。
その唯一の日本人は、テクノポップで世界を席巻した「YMO」細野晴臣の祖父(細野正文)だそうです。
祖父の正文さんは、鉄道院副参事を務めていた1912年、第1回鉄道院在外研究員としてのロシア・サンクトペテルブルク留学。
その帰路、タイタニック号に乗船。
人種差別の激しい時代故、1等船室にはいれず、もっとも死亡率が高い二等船室に。
沈没時、細野は10号ボートに乗って辛うじて生還したそうです。
20世紀最大の海難事故ですから悲劇ではありますが、やはりロマンを感じます。
だからこそ、タイタニック号を題材にした小説や映画が生まれるんですよね。
2021年
2月
08日
月
同映画に出演した当時無名のロン・ハワード、チャールズ・マーティン・スミス、ハリソン・フォード、リチャード・ドレイファス等、後にアメリカ映画を代表する大スター・売れっ子監督になったのは有名ですよね。
ハリソン・フォードなんか、主役にもなっていない単なる脇役です。
この映画の良いところは、単なるノーテンキなアメリカ映画と言うだけでなく、アメリカが抱える暗く重い世相・時代背景をも描いていることです。
ケネディ大統領暗殺、マリリン・モンローの怪死、キューバ危機、ベトナム戦争に突入する前の「アメリカの最も楽しい最後の時代」を青春時代に過ごした主役たち後年の人生をも紹介しています。
中には、ベトナム戦争で戦死する人も・・・・。
僕らが憧れた古き良き時代のアメリカとその後の暗く思いアメリカを描いており、1995年にはアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録に認定されました。
その他、1973年に第31回ゴールデン・グローブ賞の作品賞、ニューヨーク映画批評家協会賞受賞脚本賞を受章。
当然、あらすじも車も素晴らしいのですが、音楽がも~う最高!!
同映画とサントラ盤は世界的に大ヒットし、日本でもオールディズが大流行。
僕の記憶によるとKENTO'Sもこの流れの中でできたと思います。
で、1962年と言えば僕は中学生。
ラジオから流れてきた曲を聴きながらどれだけアメリカに憧れただろうか・・・。
アメリカの全てがかっこ良かったな~・・・・。
「Sherry」、「The LocoMotion」、「Vacation」、「Rhythm Of The Rain/悲しき雨音」、「Pipeline」、「Blue Hawaii」、「Hey Paula」、「Live Young/恋のパームスプリングス」、「The End Of The World」・・・・。
ウ~ン、こうやって活字にするとあの曲もこの曲も・・・と考えるだけでも興奮しちゃう!
「Let's Twist Again」、「You Don't Know/悲しき片思い」、「Please Mr. Postman」、「Can't Help Falling In Love/好きにならずにいられない」、「Stand By Me」、「The Lion Sleeps Tonight」、「Puff」、「Surfin' USA」、「I Will Follow Him」、「It's My Party/涙のバースデイ・パーティー」、「Blowin' In The Wind」、「Surf City」、「Be My Baby」、「Little Darlin‘」…。
最高~~!!(上記のアナログレコードありますよ~~~!!)
映画も見て欲しいけど、サントラ盤も是非聴いてくださいネ。
オリジナル曲の宝庫なんですから。
例えば・・・。
●「Barbara Ann」
妻がネットでミニオンズ「バナナの歌」を探し出した時は興奮しましたよ!
僕が最初に聞いたのはBeach Boys。
当時は彼らがオリジナルとばかり思っていましたが、オリジナル曲はRegents。
Regentsは、1961年に発表され、Billboard Hot 100 チャートで最高13位を記録。
1965年のBeach Boys版はBillboard Hot 100 で最高2位に、UKでは3位になるなど世界的な大ヒットとなりました。
●「Ain't That A Shame」
お店に遊びに来てくださるMさんが大好きな曲でFats Dominoが1955年に発表。
R&Bチャート第1位/ポップチャート第10位を記録
John Lennon盤は、1975年に発表したアルバム「Rock 'n' Roll」に収録。
アルバム自体は、USAで6位、UKで10位を記録。
●「Johnny B. Goode」
Chuck Berry が1958年に発表したシングル盤。
ビルボードHot 100で最高8位、R&Bシングル・チャートで最高2位を記録。
1958年ビルボード誌の年間ランキングで第60位。
「Rolling Stone」誌が選んだ「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」と「オールタイム・グレイテスト・ギター・ソングス100」で7位と1位に。
この曲は世界中のミュージシャンにカバーされていますが、ここでは有名な映画「Back to the Future」からマイケル・J・フォックス盤とKさんがお持ちくださいましたヘヴィメタルのJudas Priest盤を紹介しますね。
●「Do You Wanna Dance/踊ろよベイビー」
Bobby Freemanが1958年に発表したデビュー・シングル曲で、ビルボードのポップ・チャートで5位、R&Bチャートで2位を記録。
Beach Boys 盤は1965年発表でビルボード・Hot 100の12位を記録。
●「Love Potion No.9/ 恋の特効薬」
この曲の最初は、Searchers。
当然彼らのオリジナル曲だと思っていましたが、数年後に「何やら黒人グループの曲」と聞いてレコードを探しましたが見つからず。
「アメ・グラ」のアルバムで初めて聞きました。
1959年にCloversが発表し、全米23位を記録。
Searchers 盤は、1964年に発表し全米第3位を記録。
2021年
2月
01日
月
幼稚園から高校までキリスト教の学校で育ったのですが、聖書の時間がとても退屈でね・・・。
同映画1を観た時、「(デロリスのような)元気に歌い踊れ、愉快でユーモアのある先生だったら、もっと面白い学生生活を過ごすことが出来たのでは・・・」と。
「天使にラブ・ソングを2」は、前年に大ヒットした「天使にラブ・ソングを…」の続編で1993年の作品。
ラスベガスで売れっ子スターとなっていたデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)が、教区で廃校寸前のハイスクール建て直しを頼まれる。
彼女は、音楽教師として悪ガキどものクラスを担当するが、生徒達は全くやる気なし・・・。
そこでデロリスは悪童達に手を焼きながらも、やる気を持たせようと聖歌隊を作る。
少しづつ彼女の熱意が伝わり、嫌がっていた彼等も音楽の素晴らしさに触れ徐々に更生していく。
デロリスの厳しいが愛ある心優しい言葉に励まされ、反抗的だった悪童たちが勇気を出して歌い踊り、そして権威あるカリフォルニア州の合唱コンクールに出場することに・・・。
エンディングはお決まりのストーリーですが、フィクションとは思えないほど悪ガキ達の表情が素晴らしい笑顔に変わり・・・、泣けます・・・。
後述しますが、登場する生徒役は1000人以上の応募者からオーディションで選ばれたそうで、歌も芝居もとてもうまく、表情も最高!
● この映画で観てほしいポイントは3つ。
① ジェームズ・コバーン/James Coburn
デロリス赴任先の高校の理事役が、何とジェームズ・コバーンなんです。
若い方は殆ど知らないと思いますが、僕らの年代ではとても偉大な俳優なのです。
ジェームズ・ボンドのパロディ映画「電撃フリントGO!GO作戦」の主役でスターの仲間入り。
その後、「荒野の七人」や「大脱走」、サム・ペキンパー監督西部劇映画「ビリー・ザ・キッド/21才の生涯/Pat Garrett and Billy the Kid」でビリー・ザ・キッド(クリス・クリストファーソン)の友人で保安官でもあるパット・ギャレットを演じた。
1997年の「白い刻印」でアカデミー賞を受賞、全米映画俳優組合賞、インディペンデント・スピリット賞にノミネート。
で、彼を調べていたら何と本当に懐かしいTVドラマ「ボナンザ」にも出演したことがあったんです!
① 「Oh Happy Day」
今回の映画でもMartha & The Vandellas:「Dancing in the Street」、
The Supremes:「Stop! In the Name of Love」等々・・・素敵な音楽が使われ
ています。
でも、一番大事な曲はアレサ・フランクリン等もカヴァーした「Oh Happy Day」。
映画最後のコンテストで歌われていますが、もう~最高です!!
この曲は、1969年発表されたエドウィン・ホーキンズが18世紀の賛美歌をもとに
した楽曲。
Billboard Hot 100チャートで4位(1969年5月31日~6月7日)、R&Bチャートで2
位を記録。
ゴスペル界初のミリオンセラーとなり、全世界で700万枚を売り上げ、1969年に
はグラミー賞を受賞。
① コーラス隊他生徒役
登場する生徒役は1,000人以上の応募者からオーディションで選ばれたそうですが、中にはローリン・ヒル(Lauryn Hill)やジェニファー・ラブ・ヒューイット(Jennifer Love Hewitt)、ライアン・トビーなど同作品を契機に活躍の場を広げたアーチストがいます。