2019年
8月
26日
月
ゲール語で「川辺の大草原」という意味を持つダルモア蒸留所の創業は1839年。
「ダルモア蒸留所」は、原料の麦芽づくりやピート乾燥からはじまり、シェリー樽主体の貯蔵・熟成工程に至るまで昔ながらの伝統製法を守っています。
シェリー樽は、シェリーの名門「ゴンザレス・ビアス社」から、甘口オロロソのマツサレム30年などの熟成に使用した樽の提供を受けている数少ない蒸留所の1つ。
「ダルモア12年」は、バーボン樽(85%)と甘口のオロロソ・シェリー樽(15%)で熟成した原酒をヴァッテイングし、その後通常のシェリー樽にてさらに熟成。
潮風を受けながらゆっくり熟成した原酒は、甘くてフルーティな香りと柔らかい口当たりに仕上がりになっています。
色合いは、「これぞウイスキー!」と言いたくなるほど深みのある赤褐色。
香りは、シェリーの甘い樽香、オレンジを彷彿とさせるような柑橘系の甘い香り。
味わいは、フルーツ香豊かで柔らかい口当たり。
確かに甘みが強く多くの女性に支持されていますが、原酒の85%がバーボン樽なので、けっこう“男っぽさ”をも感じるウイスキーです。
後を引く味わいです。
「ダルモア12年」は、ブレンデッドスコッチウイスキー「ホワイトマッカイ」のメインモルトとしても知られています。
因みにホワイトマッカイ社のマスターブレンダー「リチャード・パターソン」は、スコットランドで最年少ブレンダーとして名を馳せ、国際競技会で様々な賞を受賞しています。
「ダルモア12年」は、少量の加水をすることで、華やかな香りが開いてくるのでトゥワイスアップもお薦めです。
●雄ジカの紋章
1263年にクラン・マッケンジーが、ハンティング中に雄ジカの角で負傷した当時のスコットランド国王アレキサンダー3世を救いました。
国王は謝意を表す為、マッケンジー家に雄ジカの紋章を与え、以来ダルモア蒸留所の製品メインラベルには、「雄ジカの紋章」が描き続けられています。
「ダルモア12年」:シングル 1,300円
2019年
8月
05日
月
酒屋さんより「バーボン需要が高まっており、今後品切れの商品が出てくるかも・・・・」と聞いたのが確か2017年の秋頃だったと思います。
「まさか山崎12年や竹鶴17年のように無くなることはないだろう」と高を括っていたら、市場から消えるバーボン続出!
消えたバーボンではありませんが、数量限定のクラフトバーボン「ブッカーズ」は、とても人気の高く売れ行きも好調で、毎回ほぼ終売状態となるほどです。
バーボン需要の高まりによる買い占めなどもあり、終売のような状況が続き、古い「ブッカーズ」は値段が高騰。
完璧に入手困難な商品となっていました。
しかし、しかしですぞ・・・・、遂に入手困難な数量限定2019年度版「ブッカーズ」を入手することが出来ました~~~~~!!!!!
「ブッカーズ」とは、ジム・ビーム社のビーム家6代目ブッカー・ノオ氏が生み出した最高傑作と言われるカスクストレングスタイプのクラフトバーボン(※)で、「バーボンの頂点に立つ逸品」とも称されています。
本来のバーボン~アメリカ禁酒法(1920~1933)以前に人々を魅了していたバーボンは、4年以上熟成させアルコール度数100プルーフ(50%)以上で瓶詰めされたものです。
ブッカー・ノウは、200年以上長い年月に渡りアメリカンウイスキー業界を牽引してきた名門ビーム家伝承の技術の粋を結集し、“本来あったバーボンの姿”禁酒法以前の力強いバーボンの姿を蘇らせることに情熱を注ぎ「ブッカーズ」を世に出しました。
最高級のバーボン原酒を樽からアルコール度数を下げることなく直接ボトリングする限定生産品「ブッカーズ」。
64度前後という高いアルコール度数ですが、アルコール度数の高さを感じさせない旨味が凝縮しています。
オーク樽とバニラの甘く芳醇な香り、フルーティで香ばしい味わいが特長です。
瓶にはシリアルナンバーが印され、オークの木箱に入って販売されています。
(※)クラフトバーボン:
選び抜かれた最上級の原料を使い、仕込みから貯蔵まで生産者の思想や意図が強く反映されたバーボンを指します。
最高品質にこだわるため、6~8年熟成樽のなかからブッカーズの名にふさわしい原酒だけをヴァッティング。
高品質な原料を使い丁寧にこだわり抜いて作られ、スモールバッチと言われる生産数量が限定された貴重なバーボンです。