2018年
3月
19日
月
Venturesのリードギター
Nokie Edwards(ノーキー・エドワーズ)が、3月12日に亡くなりましたね。
享年82歳。
合掌。
僕等の年代ではVenturesは、別格なんです。
日本に一大エレキブームを巻き起こしたのは、ベンチャーズの2回目の来日(1965年)から。
その時のVenturesの強烈なサウンドが、たちまち日本の若者達を虜にしたことから始まります。
Venturesがいなければ、日本にエレキギターが定着し日本にロックが生まれるまで、もう少し時間がかかったのではないかと思います。
なんせ、当時日本のVentures人気はBeatles以上だったのですから。
現在でもお店で「十番街の殺人」「パイプライン」「アパッチ」「ダイヤモンドヘッド」等々、結構リクエストがあるんですよ!
洋楽が好きになったのは、小学5年生ぐらい。
兄の影響でカントリー、ハワイアンを聞き、その後ラジオに目覚め洋楽番組ばかり聞いていました。
その当時好きだったのは、プレスリー、ポールアンカ、ニールセダカ等々。
インストゥルメンタル曲では、
1959年に全米5位を記録したJohnny & The Hurricanes 「Red River Rock」や1961年The String-A-Longs「峠の幌馬車」の大ヒット曲が大好きでしたが、多分中学生だったと思うけど、ラジオから流れてきたのがベンチャーズの「ウォーク・ドント・ラン」を聞いてから正式にインストゥルメンタル曲に目覚めました。
凄く新鮮に聞こえ、それ以来ベンチャーズの曲を聞きまくり。
Venturesの曲を聞いて、何故かドラムが好きになりレコードを聴きながらドラムの真似をしていました。
僕が通っていた学校は、幼稚園から大学まである一貫校。
大学にカントリー・ウエスタン部があり、よく遊びに行ってました。
何回か通っているうちにメンバーから「ドラム叩いてみるか?」と勧められました。
これまで本物のドラムを叩いたこともないのに、ナント無謀な・・・。
Venturesの「パイプライン」をやってしまいましたよ。
今、考えると赤面なのですが、大学生のメンバーが「上手い!俺より上手だ!」と褒めてくれたのを覚えています。
僕のロック熱はさらに上がり、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ビーチボーイズ等に加えインストゥルメンタル・バンドの曲が加わりました。
Venturesの他にアストロノウツ、サーワァリーズ、サウンズ、スプートニックス、Tボーンズ等々(*注・写真)聞きまくり。
懐かし~!!
1991年に直木賞を受賞した芦原すなお著「青春デンデケデケデケ」(1960年代の四国・観音寺市が舞台で、ベンチャーズの影響を受けた少年が高校入学後ロックバンドを結成し、ロックに明け暮れるメンバー4人の高校生活を描いた小説)が発売されたときは、もう嬉しくってすぐ購入してしまいましたよ。
Venturesの初期メンバーは、ドン・ウィルソン(Don Wilson)、ボブ・ボーグル(Bob Bogle)、ノーキー・エドワーズ(Nokie Edwards)、メル・テイラー(Mel Taylor)。
Venturesの1stシングルはヒットしませんでしたが、1960年発表の2ndシングル「急がば廻れ」が地元シアトルのラジオ局がニュース番組のテーマ曲として起用したことから火が付き、瞬く間にビルボード誌のヒットチャート第2位を記録。
その後も「パフィーディア」(1960年/全米15位)、
「クルーエル・シー」(1964年/日本のみA面で、アメリカでは「急がば廻れ '64」のB面)、
「ウォーク・ドント・ラン '64」(1964年/全米8位)、
「10番街の殺人」(1964年/全米35位)
「ダイアモンド・ヘッド」(1965年/全米70位/日本ではベンチャーズの曲の中で最も人気が高い)、
「パイプライン」(1965年/日本盤のみ)、
「キャラバン」(1965年/日本盤のみ)、
「秘密謀報員」(1966年/全米54位)、
「青い渚をぶっとばせ」(1967年/日本盤のみ)、
「ハワイ・ファイブ・オー」(1968年/全米4位)等々のヒット曲を世に出します。
1996年にメル・テイラー、2009年にボブ・ボーグル、そして今年2018年にノーキー・エドワーズが他界しましたが、1959年の結成以来現役でステージに立ち続け、2009年に結成50周年、2014年に結成55周年を迎えたベンチャーズは凄すぎます。
2004年日米交流150周年記念外務大臣賞を受賞。
2006年、彼らの最初の大ヒット曲である"Walk Don't Run"がグラミー賞の殿堂入り。
2008年ロックの殿堂(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum)入り。
この時のプレゼンターは、ベンチャーズの影響を受けていた事を公言したジョン・フォガティが務め、「急がば廻れ(ウォーク・ドント・ラン)」と「ハワイ・ファイブ・オー」を演奏したそうです。
2010年春の叙勲にて旭日小綬章を受章。
現在も世界各国にファンがおり、コピーバンドも多数存在しています。
エアロスミスがベンチャーズをリスペクトしている事は、知ってました?
とにかくベンチャーズの日本への貢献度は相当なものです。
日本の音楽史には無くてはならない存在なのは間違いない事実です。
これからも定期的にベンチャーズをはじめとするインストゥルメンタル・バンドの曲をかけていきますからね!
<人気曲の紹介>
●「急がば廻れ/Walk Don’t Run」
オリジナルは、1955年にアメリカ合衆国のジャズ・ギタリスト、ジョニー・スミス (Johnny Smith) が作曲した曲。
この曲をベンチャーズはサーフ・アレンジのシングル盤として発表し大ヒット。
ベンチャーズの他に、チェット・アトキンス、ザ・シャドウズ、JFA、スティーヴ・ハウ、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス、ペンギン・カフェ・オーケストラなどがカバーしています。
●「パイプライン/Pipeline」
オリジナルは、1962年に発表したシャンテイズの曲。
シャンテイズの「パイプライン (Pipeline)」は、ビルボード・ポップ・チャート (Billboard Hot 100) で4位を記録する大ヒット曲。
●「ダイヤモンド・ヘッド/Diamond Head」
アニメ「こち亀」に使われていたので、ベンチャーズを知らない若い人でもこの曲は知っている人は多いと思います。
●「十番街の殺人」
この曲には、あのレオン・ラッセルもレコーディングに参加しています。
因みに「ダイヤモンド・ヘッド/Diamond Head」のB面「朝日のあたる家」でのオルガンソロにもレオン・ラッセルが演奏。
<1960年代に流行ったインストゥルメンタル・バンド紹介>
●The Sounds
フィンランドのバンド。
「さすらいのギター」がフィンランドをはじめヨーロッパ各国でNo.1を記録。
ベンチャーズもカバーしています。
その他に「さすらいの荒野」、 「ゴールデン・イヤリング」等名曲もあります。
●The Tornados
アメリカのバンド。
アメリカの宇宙船「Telstar/テルスター」をイメージした曲で1963年に全米No.1に輝いています。
●The Cliffter’s
デンマークのバンド。
1962年に「Riding Cossack」、「Django」がヨーロッパ各国で大ヒット。
●The String-A-Longs
アメリカのバンド。
1961年に「峠の幌馬車」が大ヒット。
●The Johnny & The Hurricanes
アメリカのバンド。
1959年に「Red River Rock」が全米5位を記録。
●アストロノウツ
●サーワァリーズ
●スプートニックス
2018年
3月
19日
月
人気のあるシングルモルトの一つ、「白州」。
当店がご提供しているのは、12年モノ。
甘く柔らかいスモーキーさが人気の12年モノが休売となります。
白州はどうなっているんだろうか。
10年モノは終売となってしまったし、今回は12年モノが休売に・・・・・。
「白州12年」は、森の蒸溜所「白州」で生まれた酒齢12年以上のモルト原酒を吟味したシングルモルトウイスキー。「甘く柔らかいスモーキーに新緑の香りと爽快な果実香漂いが、フルーティでコクがある」と、世界的に認められ数々の賞をいただいています。
2009年/IWSC 金賞 (Best in Class) 受賞。IWSC金賞「ベスト・イン・クラス」受賞。
2010年/IWSC 金賞 (Best in Class) 受賞。IWSC金賞「ベスト・イン・クラス」受賞。
2011年/SWSC 最優秀金賞受賞。
2012年/ISC金賞受賞。SWSC金賞受賞。
2013年/SWSC最優秀金賞受賞。
2014年/SWSC金賞受賞。
2016年 SWSC最優秀金賞受賞。
どうですか、この輝かしい受賞歴。
「白州12年」は、本当に美味しいシングルモルトです。
ノンエイジを取り扱う気はないし、15年モノは高すぎて手が出せないし・・・・。
ウ~ン・・・・・、頭が痛い。
当店に残っている「白州12年」は、あとわずかですよ!
この美味い「白州12年」を楽しめるのは、早い者勝ちですよ!
2018年
3月
12日
月
朝日新聞に「米ギター ギブソン苦境」の記事。
Rockが好きな人には、とてもショッキングな記事ですよね。
理由は、若者のロック離れと膨らんだ債務が重荷になっていること、そしてギター材「ローズウッド」の国際取引がワシントン条約で厳しく規制されたこと等が原因とか。
フェンダーも計画していた株式公開を取りやめにするそうです。
ギブソンの「レスポール」、フェンダーの「ストラトキャスター」も世界中のギタリストから愛され続けているモデル。
「レスポール」と言えば、
Led ZeppelinのJimmy Page、
元GUNS N' ROSESのSlash、
AerosmithのJoe Perry、
Allman Brothers BandのDuane Allman、
Ozzy Osbourne BandのZakk Wylde、
Gary Moore、
JourneyのNeal Schon‥が有名ですよね。
「ストラトキャスター」では、
Jimi Hendrix、
Shadows のHank Marvin、
Buddy Holly、
Eric Clapton、
Jeff Beck、
Deep PurpleやRainbowで活躍したRitchie Blackmore、
Pink FloydのDavid Gilmourや
Van HalenのEdward Van Halenが自作の改造ストラトキャスターを使用していたことでも有名ですよね。
しかし、報道されるくらいなのだからギブソンもファンだーも苦戦しているのでしょう。
寂しいね~・・・。
ギブソンの「レスポール」、フェンダーの「ストラトキャスター」も無い音楽なんか、考えられません。
本当に若者のロック離れは進んでいるのだろうか。
レコードの売り上げも確実に増えているし、プレイヤー等も売れているのにね。
当店のお客様の主流はある50代前後の年齢層が中心なのは事実ですが、確実に若い年代も増えていますので、当店を見る限り、若者のロック離れは感じません。
若いお客様と常連の年配のお客様が隣同士になり、いろいろなロック談義を交わしているのは微笑ましいですよ。
例えこの世にロックが無くなっても、当店だけはアナログレコードでロックをガンガン流しますからね!
それにしても、2000以降、カリスマ性を持ったスターが現れないな~。
●レス・ポールについて
レス・ポールの音楽業界に対する貢献度は、図り知れません。
現在では、普通に言われているレスポール・ギターを造り、多重録音の機材、8トラック・テープレコーダー等、すべてレス・ポールの発明品なんですよ。
ご存知のように、レス・ポール(Les Paul)は本名をLester William Polsfussと言い、アメリカのギタリストであり発明家で、ソリッドボディーのエレクトリック・ギター「ギブソン・レスポール」の生みの親です。
ローリング・ストーンの選ぶ「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第46位、2011年では第18位にランキングしています。
ポールは8歳の時にハーモニカ、バンジョー、ギターを始める。
エディ・ラング等の影響を受け、13歳でカントリーミュージックのセミプロ・ギタリストとして演奏活動を行っていたとか。17歳の時には、テキサス・カウボーイズと言うバンドで活動していたため高校を落第。
その後、ミズーリ州セントルイスのラジオ局 KMOX のバンド、ウォルバートンズ・レディオ・バンドに加入。
音楽活動の傍ら、1941年にはソリッドボディのエレキギターの原型とも言える「ログ(角材の意)」作成やヘッドのないアルミニウムボディの「ヘッドレスワンダー」を開発。
自宅に作った録音スタジオは、レコードのカッティングマシーンや多重録音を可能にする機材等、当時としては最先端の技術を持ったスタジオだったそうです。
その後、ギブソンと提携し1952年に初のソリッドギター・レスポールが発売。
アンペックスからは、レスが開発した世界初の8トラック・テープレコーダーが発売。
音楽活動では、1976年にチェット・アトキンスと作成した「チェスター&レスター」で1977年グラミー賞を受賞。
1980年代半ばから90年代まで、ニューヨークのファット・チューズデイというクラブでトリオを率いて毎週演奏。
2005年、6月9日に90歳を迎えたレスを祝しレス・ポール&フレンズ名義のアルバム「レス・ポール・トリビュート」が作成される。
参加メンバーは、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジョー・ペリー、ビリー・ギボンズ、ピーター・フランプトン、スティーヴ・ルカサー、キース・リチャーズ、スティング、リッチー・サンボラ、リック・デリンジャー等々。
2007年、レスポールの経歴を描いたドキュメンタリー映画「レス・ポールの伝説」が2007年7月に公開。
この映画は、ギタリストであり発明家でもあるレス・ポールの来歴を、記録映像や本人へのインタビュー、知人へのインタビューを通じて描いたドキュメンタリー映画です。
DVDになっているので、興味のある方は是非見るといいですよ。
2009年8月13日、肺炎によりニューヨークの病院にて94歳で死去。
1995年から、死去した2009年まで、毎週月曜日に、ニューヨーク市マンハッタンのイリジウム・ジャズ・クラブにて「レス・ポールナイト」と称したLIVEを開催。
このイベントでは、ポール・マッカートニー、ディッキー・ベッツ、キース・リチャーズ、ラリー・カールトン、ジョージ・ベンソン、スラッシュ、ブライアン・メイ、スティーヴ・ルカサーなど、多くの有名アーティストが飛び入り参加して、レスと競演したそうです。
亡くなるまでに5度グラミー賞を受賞。
1988年には、後世のロックアーティストに影響を与えた人物に贈られる、ロックの殿堂のアーリー・インフルエンス部門に殿堂入り。
また、前述の8トラック・テープレコーダーやギブソン・レスポールの功労により、ミュージシャンとして唯一「発明家の殿堂(National Inventors Hall of Fame)」入りを果たしています。
2018年
3月
06日
火
他県から出張で川崎に来られたお客様が結構ご来店くださいます。
先週は、佐賀県からのお越しの男性と大阪からお越しの女性。
佐賀県の男性は、ハードロックが大好きで、Mr.BIG、Extremeで育ったとか。
80年代のHRは、良いですよね。
大好きです。
ご来店が24時近くで他にお客さまもいらっしゃいませでしたので、Mr.BIGの1stアルバムのA面、Extremeを聞いて「嬉し~!最高です。何年ぶりに聞いただろうか。本当に最高でした。また、川崎に来た時にはかならず寄りますからね!」とホテルにお帰りになりました。
大阪からお越し女性。
まだお若いのに60年代70年代のロックがかなりお好きとのこと。
Beatlesの「Abbey Road」、「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」等のリクエスト。
他のお客様のリクエストでBostonやY&T‥をおかけすると、「かっこいいですね。ジャケット見せてください」と、興味津々。
まわりのご常連様たちは、嬉しそうに一つ一つのバンドを説明していました。
帰り際に「また必ず来ますからね!」とホテルにお帰りに・・・・。
本当にありがとうございます。
また、川崎にお越しの際は、寄ってくださいね。
お待ちしておりますよ。
2018年
3月
04日
日
残念だな~。
好きなバーボンの一つ「OLD EZRA 12年」の休売のお知らせが届きました。
「休売」と言うことなので、また何時か出てくると思うのですが・・・・、何時になることやら・・・・・。
「OLD EZRA 12年」は、ケンタッキーで代々続くバーボン蒸留所の名門メドレー家の名品「エズラ・ブルックス」を12年以上長期熟成したバーボン。
メドレー家のバーボンはコーン使用比率が高い(法定量以上)ため、なめらかな味わいが特徴。
1966年にアメリカ政府から「ケンタッキー州でもっとも優れた小さな蒸留所」と称えられました。
「OLD EZRA 12年」は樽の内側を焦がしたオーク樽で12年じっくりと熟成させているため、アルコール度数は50.5度と高いですが、その度数を感じさせないソフトでなめらかな芳醇な味わいです。
12年という長期熟成の香と円熟した味わいをストレートで味わっていただきたい逸品です。
ラベルには「そのフレーバーを味わうために、ゆっくりとすするように飲んでください」と記載されています。
現在、数杯分しか残っていません。
この美味い「OLD EZRA 12年」は当分飲めませんよ~!