2017年
12月
18日
月
西村京太郎は知ってますよね。
そう、トラベルミステリーの第一人者で、多くの作品が映画化・TVドラマ化されています。
でも、本日ご紹介する本には、十津川警部は出てきません。
西村京太郎が、初めて著す15歳当時の戦争体験と戦後の生き様および日本人と戦争について語った戦中派の貴重な証言です。
十代半ばの少年がどう戦争を捉えていたのか、そして「日本人に戦争は向かない」ことを戦時中の事例を挙げながら訴えています。
難しい単語を使用せず、とても読みやすい本。
戦争体験も個人個人違うと思うので、戦争を体験された方の著書をもっともっと読みたいと思っています。
皆さんも是非読んでください。
●西村京太郎著「十五歳の戦争 陸軍幼年学校「最後の生徒」
出版社: 集英社新書
値 段:821円
2017年
12月
11日
月
実に面白い久々の血沸き肉躍る小説。
松岡圭祐の作品は初めて読みましたが、上手いな~。
徹底的にエンタテイメントに徹しており、場面場面がまるで映画を見ているような錯覚に陥る、本当に面白い小説です。
テーマは、「義和団の乱」。
1900年、北京で「扶清滅洋(清をたすけ、外国勢を滅ぼす)」の旗を掲げ、外国人排斥を叫ぶ武装集団・義和団が暴徒化。
教会を焼き討ちし外国公使館区域を包囲。
20万人以上の義和団の大軍を眼前にして、北京城に立て籠もったのはわずか4000人弱。
4000とはいえど、そのほとんどが民間人で兵と呼べる数は500にも満たない。
この絶望的な少数の籠城軍、足並み揃わぬ列強11ヵ国を先導し約2ヶ月間にわたり北京城を守り抜いたのが新任の駐在武官・柴五郎率いる日本。
当時の北京城内で柴五郎とともに戦ったイギリス公使シンプソン氏は日記で「北京籠城の功績の半ばは、とくに勇敢な日本兵に帰すべきものである」と明記しています。
この「義和団の乱」は、「日本人こそ最高の勇気と不屈の闘志、類稀なる知性と行動力を示した、素晴らしき英雄たちである」と日本人を初めて世界が認めた壮絶な闘いなんです。
この「義和団の乱」をテーマにした他の作品としては、1963年封切のアメリカ映画「北京の55日」というのがあります。
主演は、「ベンハー」、「猿の惑星」などで有名なチャールトン・ヘストン。
アメリカ映画なので、当然アメリカが主役ですが・・・・。
でも、この映画も本当に面白いですよ!
DVDで出ていますので見る価値はありますよ。
主題歌もとても良いんです。
歌っているのは、アメリカのフォーク・グループ「ブラザース・フォー」。
「北京の55日」は、日本でも大ヒットしました。
「血沸き肉躍る」本も映画も大好き!!
主人公の「柴五郎」は、明治維新に最後まで楯突いた会津藩武士の末裔。
彼は世界に高く評価されており、タイムズ誌は柴五郎を「軍人中の軍人、コロネル・シバ(柴中佐)」と誉め讃えて世界に報じています。
本屋さんで見た「ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書」 (中公新書)という本がとても気になっていてね、近い内に購入しようと思っていたら、今回の本で「柴五郎」を知ってしまった。
同本は、正月用に購入しないとネ・・・・・・。
2017年
12月
04日
月
先日、「ライオンは寝ている(原題:The Lion Sleeps Tonight [Wimoweh])」で知られるトーケンズ(The Tokens)のオリジナル・メンバー、ミッチ・マーゴ(Mitch Margo)が亡くなりましたね。
享年70歳。
「トーケンズ」と言っても若い方は知りませんよね。
彼らの「ライオンは寝ている」が日本で大ヒットしたのは、1961年。
僕が中学1年生の時なんですから。
裏声を真似して良く歌ったものです。
シングル盤を持っていましたが、学生時代にレコードの貸し借りで紛失。
残念ながら現在はオムニバスに入っているのみですが、聞くことはできます。
● The Tokens
1955年にニューヨーク・ブロンクスで結成された白人ドゥー・ワップ・グループ。
結成時のメンバーはニール・セダカ(Neil Sedaka)、ミッチ・マーゴ(Mitch Margo)、ハンク・メドレス(Hank Medress)、エディ・ラブキン(Eddie Rabkin)、シンシア・ゾリチン(Cynthia Zolitin)。
オールディズ大好きな方なら誰でもが知っているあのニール・セダカが当初のメンバーに入っていたんです。
ビックリですよね!
で、1961年に世界的なヒットとなったこの「Lion Sleeps Tonight」 ( 全米1位、全英11位 ) の他には同年の 「 Tonight I Fell In Love 」 がアメリカで15位にランクインした以外、これと云ったヒット曲はありません。
The Tokens - The Lion Sleeps Tonight(Wimoweh) '61年米1位英11位、'94年米51位
故ミッチ・マーゴ(Mitch Margo)を偲んで・・・。
●「ライオンはねている/ The Lion Sleeps Tonight(Wimoweh)」
原曲は、南アフリカのズールー族に古くから歌い継がれてきた民謡「Mbube(ズールー語で"ライオン"の意味 )」を元にソロモン・リンダという人が1939年に作ったそうです。
ズール語か~・・・・。
話が変わるけど、映画「ズール戦争」は、面白い映画ですよ。
この映画「ズールー戦争」は、1964年制作のイギリス映画。
1879年にイギリス帝国と南アフリカのズールー王国との間で戦われた戦争を映画化したもの。
DVDでも出ているので興味のある方は観てね!
で、「ライオンはねている/ The Lion Sleeps Tonight(Wimoweh)」。
1939年にソロモン・リンダのグループEvening Birdsによって演奏され、南アフリカで1940年代に10万枚売れるヒットとなったそうです。
1950年代のアメリカのフォーク・グループThe Weavers(ウィーバース )のピート・シーガー(Pete Seeger)が、英語の詞を付けて「Wimoweh(ウィモゥエ)」 のタイトルで全米チャートでトップ20を記録。'52年米14位
ピート・シーガーのヴァージョンは、キングストン・トリオなどの有名グループにもカバーされています。
1961年には、ジョージ・デビッド・ワイス、ルイージ・クレアトーレ、ヒューゴ・ペレッティが新しい歌詞を書き、トーケンズがカバーし、全米シングルチャートで1位に輝きました。
イギリスでは11位を記録。
新しい歌詞を付けた3人はElvis Presleyの大ヒット「好きにならずにいられない(Can't Help Falling In Love)」などを作ったことで有名です。
日本では朝倉紀幸&GANG(朝倉紀行)が「ライオンは起きている」の曲名でカバーしたバージョンが、1982年にビートたけし主演のTBS系ドラマテレビドラマ「刑事ヨロシク」主題歌に起用。
1988年公開のエディ・マーフィ主演映画「星の王子 ニューヨークへ行く」では、冒頭のオープニングテーマに使用されています。
1994年には映画「ライオン・キング」で曲が使用。
この際、トーケンズのシングルが再リリースされ、ビルボードの51位まで上昇。
2017年
11月
27日
月
「ディンプル12年」は、最も古い醸造家ジョン・ヘイグにより発売された歴史ある銘柄でブレンデッド・スコッチの草分け的存在。
12年以上の熟成スコッチ分野で、現在世界第4位の販売量を誇るビッグブランドです。
世界20ヶ国のこだわりのバーやウイスキー愛好家に支持されており、インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツのデラックス・ウイスキー部門で金賞を受賞しています。
「ディンプル12年」は、ローランドモルト「グレンキンチー」がキーモルトで、グレンキンチーの柔らかく甘い芳香と数種類の熟成したハイランドモルトが持つスモーキーなピート香が絶妙にブレンドされています。
角のとれた口当たりのまろやかさには定評があります。
柔らかな甘みと熟成されたスモーキーさの調和した風味、角のとれた口当たりのまろやかな「ディンプル12年」。
「酔えるキャラメル」とも言われている「ディンプル12年」を是非ご賞味ください。
「ディンプル12年/Dimple 12y」:シングル800円
※「ディンプル」とは、「くぼみ、えくぼ」の意。
ボトルに巻かれたワイヤーは、1890年の発売当時に輸出品が荒海を航海する際、コルク栓が飛び出してしまわないように巻かれたのが始まりで、「ディンプル12年」の象徴となっています。
2017年
11月
24日
金
イヤ~、何年ぶりだろう・・・。
熱烈なファンがいるにも拘らず、品不足が続いて入手困難だったVery Old St.Nick。
久々に入荷~~(嬉しい~!!)。
何で入手困難かというと、このバーボンは熟成管理から瓶詰め作業までをわずか3人で行ない、年に2回しか製品化されないからなんです。
“しっかりした味わいのバーボンを手造りで”を信念に、すべての工程を3人だけで頑張っているんです。
だから非常に生産量の少ないプレミアム・バーボンになるわけです。
「ヴェリー・オールド・セントニック」は、バーボン特有の野性味のあるコクも残された切れのある辛口バーボン。
口に含むと、カラメルを感じる芳醇な香りが続きます。
今度何時入荷できるかわかりませんので、飲んだことのない方は、この機会にぜひ一度ご賞味を。
希少バーボン「ヴェリー・オールド・セント ニックエンシェントカスク12Y」:シングル1,200円
※ Old St.Nick (ヴェリーオールド セントニック)
ラベルに描かれているお爺さんが、名前の由来となっている《ニック》爺さん。
《ニック》爺さんは、アメリカ禁酒法の時代にケンタッキーの森に住み、毎年クリスマスシーズンが近づくと、特別に熟成させた密造酒を少量瓶詰めし、村の人々に販売していました。
そのバーボンがあまりにも美味しいということで、村の人々が称賛して「聖人ニックのバーボン」とよび、《ニック》爺さんは《セント・ニック》と呼ばれたと言う故事が、このバーボンの名前の由来です。
2017年
11月
20日
月
グルメ漫画「美味しんぼ」の70巻目「スコッチウイスキーの真価」でも紹介されています。
「カードゥ12年/Cardhu 12y」は、甘く華やかなアロマとピュアでまろやかなフレーバーが特徴。
まろやかで芳醇な香りとライトタイプの甘い飲み口の「カードゥ12年/Cardhu 12y」は、とても飲みやすいのでモルト初心者や女性にも大人気。
食前、食後を問わず、いつ飲んでもさわやかで華のある佳酒「カードゥ12年/Cardhu 12y」は、シングルモルト愛好家も注目しています。
ぜひ一度ご賞味下さい!!
「カードゥ12年/Cardhu 12y」 : シングル 900円
<ご参考>
「ジョニー・ウォイーカー黒ラベル」のキーモルト:カーデュ、タリスカー、ラガヴーリンの三種類。この三種類も是非ご賞味ください。
2017年
11月
20日
月
AC/DCの悲しいニュースが続きますね。
10月に兄ジョージ・ヤングが亡くなり、今度は11月18日にギタリスト、マルコム・ヤング(Malcolm Young)が亡くなりになりました。
享年64歳。
マルコム・ヤングは、2014年9月に認知症によりをバンドから離脱し2015年にはシドニーの郊外にある老人介護施設に入所していると報じられていました。
死因は公表されていませんが、報道によると、マルコム・ヤングは過去3年間にわたり認知症を患っており、病状が悪化したことが死因とみられているそうです。
1973年の結成以来AC/DCを牽引。
多くのギタリストからリスペクトされ、ロックミュージックにも大きな影響を与えるギタリストでした。
AC/DCは、「Highway to Hell」「Back in Black」「Thunderstruck」などの大ヒット曲を次々と生み出し、2003年にロックの殿堂入りを果たし、2010年にはグラミー賞を受賞しています。
しかし、残された弟のアンガスの悲しみを考えると・・・・・・、辛いです・・・・。
●オジー・オズボーン、ヴァン・ヘイレン‥、多くのミュージシャンが、マルコム・ヤングを追悼
https://www.barks.jp/news/?id=1000149113&page=2
近々、当店所有のAC/DCアナログ・レコード紹介をしますね。
2017年
11月
15日
水
今年は、Beatlesの8作目「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」がイギリスで発売されて50周年、ジョン・レノンの「Happy Xmas(War Is Over)」が45周年を迎えたんですって。
それを記念して池袋パルコ本館M2F特設大会場で「Happy Xmas(War Is Over)英国発売45周年記念英国ロック・アイテムの祭典「the British Rock 2017 Vol.2」が開催されています。
もう始まっていますが、期間は10月27日~2018年1月15日。
しかし、2回目なんですね。
1回目の記憶がないな~。
でも、公式HP見てみるととても面白い。
僕等が若い頃聞いてきたブリテッシュ・ロックの大御所
~Beatles、Pink Floyd、David Bowie、Led Zeppelin、Queen、King Crimson、WHOをはじめ、SEX PISTOLS、STONE ROSES、OASIS、RADIOHEAD等々のコーナーがあってね、それぞれのコーナーでTシャツやマグカップ、トートバック、キーホルダー、ミニチュアギターなんか買えるんですって。
ミニチュア楽器シリーズも面白そうですよ。
Beatles、PAUL McCARTNEY、George Harrison、Led Zeppelin(ジミー・ペイジ)使用のギターのミニチュア。
とてもかわいいです。
また、Beatlesの柱時計もちょっと高いけど・・・・ほしいな~。
この「The British Rock 2017 Vol.2」は、もう始まっているけど、ご興味のある方は覗いてみては。
詳細は、http://britishrock.pgs.ne.jp/
2017年
11月
05日
日
いや~、実に残念。
ピンクフロイドのデビュー50周年を記念して、11月3日~5日の3日間、石川県金沢城にて<レッツ・プレイ・ピンク・フロイド〜金沢城 とピンクフロイドの夜>と題したピンクフロイドのレコード・コンサートが開催されたんですって。
もうすこし早く知っていれば、金沢に行ったのに・・・・、残念。
ロックの世界で「ライト・ショー」を最初にやったのがピンクフロイド。
ピンクフロイドがデビュー以来試み続けてきた「音と光の融合」と金沢城ライトアップイベント。
ピンク・フロイドの名曲に合わせて庭園がライトアップされる「音と光の大スペクタルショー」なんですって。
内容
●金沢城 鶴の丸休憩館でピンク・フロイド映像上映
ピンク・フロイドの初期映像や近年発見された未発表曲、そしてラスト作品までの映像が見られたそうです。
●ハイパー・ミュージック・エクスペリエンス〜時空を超えた音楽体験
立川直樹がナビゲートするレコード・コンサート。
パナソニック・テクニクス提供の最高級オーディオシステムを使いピンク・フロイドのレコードを聴く。
11月4日(土) 「原子心母」、「おせっかい」、「狂気」
11月5日(日) 「ザ・ウォール」、「炎〜あなたがここにいてほしい」
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/japanese/top.html
大好きなアルバムばかり。
聞きたかったな~・・・。
本当に残念!
情報は、こまめにチェックしないといけませんね・・・・・・。
トホホ・・・・。
2017年
11月
05日
日
Beatles、Rolling Stones、WHO、KISS、Paul McCartney、Van Morrisonが大好きなMAYUMIさん。
お客様の間でアイドル的存在だったMAYUMIさん。
お酒を飲みながら肉を爆食いするMAYUMIさん。
そんな彼女が、遂にご結婚。
土曜日(11/4)に彼氏と一緒に遊びに来てくださいました。
お相手の彼―ITOHさんは、背が高くとても優しそうな方。
ITOさんは、若者の街渋谷で「record bar 33 1/3rpm 33回転」という、当店と同様にアナログ・レコイード専門のロックバーを経営されていらっしゃるとのこと。
まさにMAYUMIさんには最高のお相手。
ITOさん, MAYUMIさん、遊びに聞いてくださりありがとうございます。
ご結婚されてITOさんのお店の手伝いもあるかと思いますが、時間ができたらまた遊びに来てくださいね。
改めて、MAYUMIさん、おめでとうございます。
いつまでもお幸せに。
渋谷方面に行かれる方は、ぜひ「33回転」に寄ってくださいね。
●「33回転」
住所:渋谷区道玄坂1-6-2 渋谷Five BLD.byCOAST B1F
TEL:03-3770-0199
2017年
10月
31日
火
いや~、何年ぶりだろうか・・・・。
入手困難になってから数年、久しぶりに「竹鶴17年」が当店の棚に並びました。
入手したその日に「竹鶴17年」を熱烈に愛するMさんがご来店。
早速、ソーダ割で・・・・。
「ウ~ム、この味、この味・・・、やはり旨い!!」と号泣!(大袈裟か!)
「竹鶴17年」は、日本のウイスキーの父 竹鶴政孝の名前を冠したピュアモルトウイスキー。
17年以上熟成したピュアモルトならではの深みのある香りで、凛としたボディ感と爽やかな余韻が特長のウイスキーです。
モルトウイスキーの持つピートの香り、長く持続する豊かで重厚感あふれる味わい、シェリー樽をはじめさまざまな樽をバランスよく組みあわせた長期貯蔵由来の熟成香・・・・まさに円熟のピュアモルト。
最高です。
ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)2009 世界最高賞「トロフィー」受賞。
ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)2014・2012・2010・2009・2008・2006 金賞受賞。
WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)2012ワールド・ベスト・ブレンデッドモルト(ピュアモルト)受賞等々。
ストレート良し、ロック良し。
ソーダとの相性も抜群で「竹鶴17年」のハイボールは、少しリッチで味わい豊かな仕上がりになります。
次回はいつ入荷できるかわかりません。
この1本を味わえる人は、何人かな~?
「竹鶴17年」:シングル1,200円
2017年
10月
30日
月
Fats Dominoの本名は、アントワーヌ・ドミニク・ドミノ。
とても太っていたので、芸名を「Fats Domino」としたとか。
1950年代から1960年代初期にかけてアメリカで最も売れた黒人歌手のひとりで、ストライド奏法とブギウギの影響を受けた独自のブルース調のスタイルでピアノを演奏。
1949年に「Detroit City Blues」でデビューしましたが、B面の「The Fat Man」がR&Bチャート2位の大ヒットを記録。
欧米の音楽評論家の間では、この「The Fat Man」が“史上初のロック・レコード”であるという意見が常識になっているそうですよ。
その他彼の代表曲としては、「Blueberry Hill」、「Ain't That A Shame」、「Walking To New Orleans」、「I'm Walkin'」、「Blue Monday」など多数あります。
米ビルボード誌では、15年間で65曲ものシングルがトップ100入りしており、RIAA(全米レコード協会)の統計によれば、1970年代の終わりまで売り上げレコード枚数の累計がエルビス・プレスリー、ビートルズに次ぐ第3位だそうです。
彼の影響力は凄く、ロックンロールの帝王エルビス・プレスリーも「Blueberry Hill」等をカヴァーしています。
また、英国のロック・シーン、特にブリティッシュ・ビートにも大きな影響を及ぼしています。
ビートルズやデイヴ・クラーク・ファイヴ、アニマルズ、ジョージー・フェイム等々がファッツ・ドミノのナンバーをレパートリーにしているし、唱法や演奏、作曲などもファッツ・ドミノから大きな影響を受けています。
音楽サイトUltimate Classic Rockによると、ザ・ビートルズのメンバーがまだ10代だった頃で、ジョージ・ハリスンが初めて聴いたロックの曲は彼の「I’m in Love」で、ジョン・レノンが初めて弾けるようになった曲は1955年の「Ain’t That a Shame」だったそうです。
また、ローリング・ストーンズがデビューした頃、ミックの歌う歌詞が聞き取りにくいと苦情が来たとき、ミックは得意になって「それでいいんだ!俺はファッツ・ドミノの歌を聞いて独特のサウンドを習得したんだ!」と答えたそうです。
今回初めて知ったのですが、ファッツ・ドミノは、ビートルズの「レディ・マドンナ」をカヴァーしているんですって。
ビックリですよね!
ファッツ・ドミノのレコードでミリオンセラーになった楽曲は23曲。
RIAA(全米レコード協会)の統計によると、1970年代終わりまでの彼のレコード売り上げ枚数の累計は、エルビス、ビートルズに次いで第3位だとか。
そんなファッツ・ドミノは、1986年に「ロックの殿堂」入りを果たし、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第25位を記録。
この記録からも彼の愛嬌のある笑顔、軽やかに鍵盤を弾く指先、甘く親し気な声、その巨体を揺らしながら奏でる姿が黒人層や一部のマニアックな白人愛好家だけでなく、広く全米のお茶の間レベルまで浸透していたことがわかります。
白人からも支持を得た黒人ミュージシャン、ファッツ・ドミノ。
改めて、合掌!
ポール・マッカートニー他の追悼文。(Ctrlを押しながらクリック)
2017年
10月
24日
火
キャンベルタウン・モルトの銘酒「スプリングバンク(Springbank)」。
当店では15年モノを常備しておりましたが、15年は18年に集約するとのことで市場から無くなりました。
そこで、新たに「スプリングバンク10年」を入荷。
キャンベルタウン蒸留所の創業は、1828年。
キャンベルタウンは、大西洋に突き出たキンタイア半島の先端にある小さな港町。
当時100を超える蒸留所があったそうですが、「アメリカの禁酒法」を契機にほとんどの蒸留所が閉鎖。
そのような状況の中、スプリングバンク蒸留所は、高品質なウイスキーを作ることによって生き残った数少ない蒸溜所の一つ。
キャンベルタウンの伝統を守り続け、すべての麦芽は自家製麦(フロアモルティング)を行い、初留釜は石炭での直焚き、今では珍しい自社でのボトリングという最終工程までの全てを蒸留所内でまかなっています。
スプリングバンク蒸溜所の基幹商品「スプリングバンク10年」は、バーボン樽の比率が高く華やかでドライ。
「モルトの香水」と呼ばれる程、柑橘系の香り高く芳醇。
大西洋に突き出たキンタイア半島の先端にあるため、海から立ち込める霧による「塩辛さ」(シングルモルトの中で一番塩辛いと言われています)が特徴です。
「モルトの香水」と呼ばれるほど香り高い、ヘビーピーテッドのシングルモルト「スプリングバンク10年」を是非ご賞味ください。
「スプリングバンク10年」:シングル 1,000円
余談ですが、スプリングバンク蒸留所は、個人向けに「一樽ごと」販売しているそうです。
一樽のお値段は知りませんが、結婚し子供の誕生祝に一樽購入し、20数年寝かせて子供の結婚式に配るという呑兵衛の親父の夢を叶えてくれる蒸留所だそうですよ。
※当店で楽しめるキャンベルタウンのシングルモルト「ロングロウ」もご賞味ください。
2017年
10月
23日
月
右端が、、ジョージ・ヤング(George Young)
2017年
10月
23日
月
昔は、カセットテープに好きな曲を寝ずに録音し彼女にプレゼントしたものですが・・・・。
凄いですね、今回好きな曲・オリジナル曲などをレコード化できるサービスが開始したんですって。
やっぱりアナログ・レコード人気は本物ですね!
とにかく、音源と画像さえあれば、誰でも1枚からジャケット付きのアナログレコードを作ることができるそうです。
それも、注文してから10日ほどでできるとか。
何とピクチャーレコードもできるそうですよ。
しかし、著作権及び著作隣接権、原盤権、肖像権などの権利侵害にあたる音源や画像ファイルは使用できないそうですが(当然ですね!!)、自分の好きな楽曲をレコードに、それも世界で一枚だけのレコードが造れるなんて、夢みたいですね。
この画期的な世界初のサービスを開始したのは『CUT&REC』という会社。
2017年
10月
20日
金
NHK-FMさんが大胆な放送を実施します。
NHK浜松支局に保管されているレコード約34万枚を10時間にわたってかけまくる番組なんですって。
嬉しいじゃないですか。
この企画は、6年前にも実施したそうですが・・・・。
アナログ・レコード人気が高まっているのは冗談ではないんですね。
今では貴重・珍品のレコードが、発表当時の“その時代”の音で聞けるんですから、贅沢な番組ですよね。
で、この34万枚のレコードって、多分ほとんどがレーベル白盤(見本盤)何だろうね。
ラジオ局にはレコード室というのがあってね、各レコード会社の宣伝マンが自社のレコードを発売前に一早く電波で音楽ファンに聞いてもらうために持っていくのが見本盤です。
言ってみれば、レコード・レーベル白盤(見本盤)は宣伝マンの汗と涙の結晶なんですよ。
レコード針が市場から消えレコード文化が衰退してから、本当に久しぶりに汗と涙の結晶~アナログレコードが、公共電波に乗る。
嬉しいね~。
アナログレコード万歳!!
11月3日(金・文化の日)午後0時15分よりオンエアされるようなので、“その時代の音”を楽しみましょう。
現在、リクエスト・メッセージを募集中とのこと、思い出の曲をリクエストしましょう。
2017年
10月
16日
月
オーバン蒸留所の創業は、1794年。
スコットランドで最も歴史ある蒸留所の一つです。
オーバン蒸留所の場所は、ハイランド地区とアイランズ地区の中間。
そのため、ここで生産されるモルトは、ハイランド特有のまろやかで芳醇な味わいとアイランズ特有の力強いピートの香りという両地区の特徴を持っています。
しかし、生産量はスコットランドで最も小さい部類のランタン型ポットスチルで造られるためとても少ないそうです。
今回ご紹介するオーバン14年は、クラシック・モルト・シリーズの中でもスイートさやフルーツ感の濃厚さは白眉で、さらに微妙なピート感もあり全体的に力強いモルトです。
爽やかなピート香とやや重厚なコクを持ち、マイルドな口当たりで果実風味も心地良い飲み口。
柔らかさ、複雑さと、わずかな潮の風味が特徴でピートと飲みやすさのバランスは最高。
ウイスキー評論家は、「最も完成度の高いウイスキーの一つ」と評しています。
ハイランド特有のまろやかで芳醇な味わいとアイランズ特有の力強いピートの香りという、ふたつの世界を体験させてくれるオーバン14年。
しっかりとした味わいでややスモーキーでドライな美酒を是非ご堪能ください。
● オーバン (Oban)14年 : シングル 1,200円
※当店で味わえるクラシック・モルト・シリーズは、これで6種類になりました。
・北ハイランド地区~「ダルウィニー15年」
・スペイサイド地区~「クラガンモア12年」
・アイランズ地区 ~「タリスカー10年」
「タリスカー18年」
・アイラ地区 ~「ラガヴーリン16年」
2017年
10月
16日
月
先日ご来店の3人組が・・・・、ナント、ナント、土曜日にもお友達を連れお越しくださいました。
今回は、常連客の手助けもあり、しっかりお話を聞くことができました。
彼らは、スイス人で居合、殺陣、剣道などをやっている武闘家とのこと。
来日目的は、3年ごとに開催される武闘大会に参加するためだそうです。
競技の結果は、言いませんでしたが・・・・。
お話を伺っていると、彼らは本当に親日家。
日本と日本の武道をこよなく愛し、武道家らしく礼儀正しく、納豆などの日本食も大好きとのこと。
僕等日本人より日本ことに精通している。
頭が下がります。
と言うことで、「マスターお薦めの洋酒を」とのことでしたので、グレンドロナック12年、クラガンモア12年、タリスカ18年を。
「美味い、美味い」と飲みながら、お酒と音楽のリクエストを・・・・。
リクエストも先日同様、今までかけたことのないアーチスト・曲がかなりありました。
Queen「A Kind of Magic」
Supertramp「Crisis ? What Crisis ?」
Cat Stevens「Mona Bone Jakon」
Frankie Goes To Hollywood「Two Tribes」
George Thorogood & The Destroyers「Move It on Over」他
彼らのお陰で、日の目を見なかったレコードが聞けたのは、僕も嬉しいです。
常連さんからのリクエストUriah Heep「Salisbury Import」の「Woman In Black」では、大合唱に。
「美味しいお酒を飲みながら、好きな音楽を聴くのは最高!」と、楽しんでおりましたが閉店時間に。
月曜日(16日)に帰国するそうで、「次に来日するのは、3年後。また、お会いしましょう」ということでお帰りになりました。
3年前にご来店くださり、当店を忘れずに来てくださったのには、本当に感激しました。
今回は写真も撮りましたので、もう忘れませんよ!
また、3年後お待ちしていますよ!
でも3年後か~・・・・、僕は71歳・・・、お店はどうなっているのかな~・・・・。
川崎ロックバー最高齢のマスターになるか!
頑張りますよ!
2017年
10月
12日
木
23時ごろ外国からのお客様3人組がご来店。
拙い英語でご対応。
中のお一人が3年前に一度ご来店くださったとか・・・。
何となく、覚えています。
3人とも結構プログレ好きのようで・・・・・・。
グレンモーレンジ18年、アードベック10年等を飲みながらリクエストをいただきました。
リクエストは、
・Genesis 「Foxtrot」
・Mike Oldfield 「Five Miles Out」
・FocusのリードギターJan Akkerman(ヤン・アッカーマン)
・WHO 「Keep Clear」~「Who Are You」
・カナダの“マッスル・ロック”THOR(ソー)「Keep The Dogs Away」~「Tell Me Lies」他。
最後にELP「Emerson , Lake & Palmer」~「Lucky Man」を大合唱し、写真撮影をしてお帰りになりました。
本当にありがとうございます。
それにしても、まったくリクエストの無いレコードからの曲ばかりだったので、僕の方も嬉しくなってしまった夜でした。
感謝!
2017年
10月
09日
月
あのオドロオドロシイ、呪文のように抑揚のない一本調子で歌うオジー。
そこにトニー・アイオミのギター、ギーザー・バトラーのベース、若手の元気のよいドラムがかぶさってくる。
アリーナの観客は、皆声をそろえて歌っている。
凄い迫力。
最高です。
「Black Sabbath」、「War Pigs」、映画「アイアンマン」でも使用された「Iron Man」等々立て続けに演奏。
アンコールには、「名曲j「パラノイド」。
アッという間の、約2時間。
僕と同じ年のオジー・オズボーンが、頑張っている姿を見て、ぼくも頑張んなくちゃね・・、と思った映画でした。
2017年
9月
26日
火
多摩川を超えるのは数年ぶり。
もう、それだけでも嬉しいのに・・・、フイルム・コンサートとはいえ大好きなPink Floyd/ David Gilmour。
すでに興奮状態。
会社勤めしていたころは毎日通った新橋駅で下車し、「ゆりかもめ」で台場駅まで。
この「ゆりかもめ」には良く乗ったな~・・・。
国際展示場で開催されるイベントの広報をかなりやっていたので、良いことも嫌なことも思い出しつつ台場駅へ。
Zepp DiverCityは初めてなので、どんな会場か楽しみにしていたんだけど・・・、何だClub Citta’と変わらないじゃん。
だったら、Club Citta’も音が良いんだから、川崎でやって欲しかったな~・・・・。
で、会場入りしてしばらくしてから、ソニー・ミュージックの方がご挨拶。
次いで、前振りに伊藤政則が出てきたけど・・・、これはいらなかったな~。
僕たちの周りからも、小声ながら「この説明はいらない」と・・・。
で、本編。
「David Gilmour - Live at Pompeii」は、2016年7月7日と8日にイタリアの世界遺産ポンペイ円形闘技場でDavid Gilmourが行ったLIVEの模様を収録したコンサートフィルム。
この会場は、David Gilmourとしては45年振り。
因みに、45年前の映像(観客はいないけど)も最高です!
で、今回のこのLIVEは、2日間で延べ5200人しか体験できなかったという、とても貴重なLIVE。
全世界で5200名だけですよ!
もう、この5200名には嫉妬してしまうよね。
で、この貴重なLIVE映像が、Zepp DiverCityとZepp Nambaでの一夜限りの上映というわけです・・・、ハイ。
結論、最高のLIVE(映画)でした。
5200名の中に、自分がいるような体験もできました。
前半戦は、恥ずかしながら記憶にない曲が続きましたが、「The Dark Side Of The Moon/邦題:狂気」からレコードで言えばA面Lastの「The Great Gig in the Sky/邦題:虚空のスキャット」で個人的には大いに盛り上がり!
でも、ちょっと女性のスキャットが「違うな~・・」と思いつつも・・・、熱いものが・・・・。
次いで、アルバム「炎」から「Wish You Were Here/邦題:あなたがここにいてほしい」。
エッ!シド・バレットに捧げたこの曲を演奏する?!
でも、最後まで聞いて思ったのは、もしかしてこのYouはシド・バレットだけではなく、このポンペイの円形闘技場LIVEにいてほしかった故リック・ライト、ロジャー・ウォーターズ、ニック・メイスンじゃないのかな、とおもったら・・・、涙が出てきちゃいました・・・。
この後は、もう怒涛のPink Floydの名曲が次から次に・・・・・。
解説書によると21曲中13曲がピンク・フロイド・ナンバーとか・・・。
ベースの独特なイントロから始まる「One of These Days/邦題:吹けよ風、呼べよ嵐」、「Shine On You Crazy Diamond(Parts I-V)/邦題:クレイジー・ダイアモンド」、
アルバム「The Wall」から「Run Like Hell/ラン・ライク・ヘル」、
「狂気」から「Time/ Breathe (In The Air) (reprise) / タイム/ブリーズ」、
最後は「The Wall」から「Comfortably Numb/コンフォタブリー・ナム」。
もう、興奮しっぱなし・・・・。
過去に観たPink FloydのLIVEを思い出し、涙・涙・・・・、鼻グシュ・グシュ・・・!
終演後、妻と今回のLIVE映画の話をしながら帰途に着きました。
本当に最高のフイルム・コンサートでしたよ!
2017年
9月
21日
木
昨日ご来店の4人組(男女各2名)。
埼玉県からお越しとのこと。
理由は、男性のお一人が、競輪選手だとかで・・・。
川崎に着いてから、どこで遊んでいいかわからないのでタクシーの運転手さんに聞いたところ、当店を紹介してくださったそうです。
4人組は、「本当に良いお店を初会してもらいました」とお帰りになりました。
ご満足いただき、ありがたいことです。
どこのタクシー会社かわかりませんが、運転手さんありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
2017年
9月
18日
月
団体さんがお帰りの後、最後のお客様となった30代の男性。
会社で嫌なことがあったとかで、相当の落ち込み様・・・。
就業後、同期と飲んでいたが、急に高校時代のことを思い出し、急遽当店に・・・。
「お一人だし、何かお聞きになりたい曲がありますか?」と尋ねたところ「ホール&オーツを聞かせてください」。
そこでBest盤を。
お酒も好きなようで、ダルウィニー15年、ストラスアイラ12年などを飲みながら、「高校時代、本当に好きでよく聞いてたな~」。
A面終了しB面に。
1曲目の「Wait For Me」で「この曲が一番好きだった」と、涙を流しながら口ずさんでいました。
「マスター、ジェフ・ベックのPeople Get Rady聞かせて!」。
この曲で楽しく過ごした高校時代の思い出がさらに蘇ってきたのか・・・、もう、グショグショ。
「嫌なことがあったら、また来てくださいね。音楽は最高ですよ!」
「本当に音楽は、すべてを忘れさせてくれる。最高です!」とお帰りになりました。
人間、生きている限り嫌なことはたくさんありますよね。
めげずに、元気に頑張りましょうね!
また、嫌なことがあったら好きな音楽を聴いて、楽しかった時代を思い出しましょう。
音楽は、心を癒してくれますからね。
頑張れ!!
2017年
9月
18日
月
毎週日曜日23時から BS-TBS「SONG TO SOUL〜永遠の一曲〜」を見ています。
この番組、とても面白いので洋楽PopsとRockが好きな人は見るといいですよ!
で、今回は、1960年代に活躍したアメリカのフォーク・ロックバンドLovin' Spoonfulでした。
僕は知らなかったのですが、Lovin' Spoonfulの1stシングル「Do You Believe in Magic/邦題:魔法を信じるかい?」が、ディズニーのアニメ映画「ピーター・パン2/ネバーランドの秘密」に使われていたんですってね。
映画で歌っているアーティストは違うそうですが、アメリカでは小さな子供までも歌っているんですって。
で、Lovin' Spoonfulは、ジョン・セバスチャンを中心とするフォークロック・グループ。
前身は、60年代フォークが始まった都市・ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで活躍していたフォーク・グループ「マグワンプス」。
このグループのメンバーは、キャス・エリオット、デニー・ドハーティー、ジョン・セバスチャン、ザル・ヤノフスキー。
ジョン・セバスチャン、ザル・ヤノフスキーが脱退してLovin' Spoonfulを結成。
残ったキャス・エリオット、デニー・ドハーティーは「夢のカルフォルニア」のママス&パパスを結成。
「マグワンプス」は、凄いグループだったんですね。
Lovin' Spoonfulは、1960年代中期のいわゆる「ブリティッシュ・インベイジョン」に対抗できたアメリカのバンドの一つ。
1960年代半ばといえば、ビートルズやストーンズが登場し、ブリティッシュ・インベンション花盛りの時代。
そんな時代にLovin' Spoonfulは、アメリカン・トラッドやR&B、ジャグ・バンド等アメリカのルーツ・ミュージックの要素など等を取り入れて1965年にデビューし1stシングル「Do You Believe in Magic」がUSAビルボードチャートで9位と大ヒット。
Lovin' Spoonfulのサウンドは、古き良きアメリカを彷彿させるとし「グッド・タイム・ミュージック」とも呼ばれていました。
それが、逆にイギリスでも人気を博していたらしいですね。
次々にヒットを飛ばした彼らは、逆ブリティッシュ・インベイジョンとしてイギリスへのツアーを行い、ビート・バンド花盛りのイギリスでも大歓迎されます。
何故、彼らのような流行に逆行するようなオールド・スタイルの音楽が歓迎されたかというと、一つはLovin' Spoonfulの音楽が他のアメリカのロック・バンドのようなブリティッシュ・ビート・バンドのモノマネではなかったということ。
また、Lovin' Spoonfulのサウンドが、アメリカの古き良き時代の音楽、カントリー&ウエスタン、フォーク、R&B、ジャグ・バンド・サウンドを現代に甦らせたもので、多くのイギリスのロック・ミュージシャンたちが憧れていたアメリカン・ポップスの原点だったからです。
Lovin' Spoonfulは、1stシングル「Do You Believe in Magic」以降も大ヒット曲を連発。
60年代アメリカのミュージックシーンを語る上で欠かせないバンドとなりました。
順風満帆に見えたLovin' Spoonfulは、67年にギターのヤノフスキーがマリファナの不法所持で逮捕・脱退。
68年には中心人物のジョン・セバスチャンも脱退となり、悲しいかなLovin' Spoonfulは解散となってしまいます。
解散後、ジョン・セバスチャンはウッド・ストックに参加していますネ。
2000年にロックの殿堂入りを果たしています。
因みに、好きな作家ではありませんが村上春樹は「Lovin' Spoonfulの音楽はいつ聴いても素敵だ。必要以上に自分を大きく見せようとしない音楽」で、「デイ・ドリーム」と「ハムズ・オブ・ザ・ラヴィン・スプーンフル」をMDに入れてジョギングしているとか・・・・、ま~、どうでもいいけどネ。
●Lovin' Spoonfulの代表曲。
◆「Do You Believe in Magic/邦題:魔法を信じるかい?」
- 1965年ビルボード・Hot 100で9位を記録。
◆「You Didn't Have to Be So Nice/邦題:うれしいあの娘」
Beach Boysのブライアン・ウィルソンは、この曲のボーカルの重ね方を参考にして
「神のみぞ知る」(1966年)を制作したと証言しています。
ジャズヴォーカルのアストラッド・ジルベルトが、息子のマルセロ・ジルベルトと共に
歌っています。
エイミー・グラント&ケビン・コスナー主演、1997年公開の映画『ポストマン』のエン
ディングで使用されています。
◆「Daydream/邦題:デイドリーム」- 1966年全米2位。
◆「Summer in the City/邦題:サマー・イン・ザ・シティ」
-1966年ビルボード・Hot 100でついにNo.1に輝きました。
この曲はタイトルどおり、夏の盛りの8月13日から8月27日まで、3週連続でビルボー
ド・Hot 100の1位を獲得。
全英シングルチャートでも8位を獲得。
その年のビルボード年間チャート11位を記録し、ゴールドディスクに。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では401位にランク
されています。
車のクラクションや削岩機の音が挿入されているが、本作品はこういった効果音が
ヒット・ソングに導入された最初の曲と言われている。
クインシー・ジョーンズ、B.B.キング、ジョー・コッカー、スティクスなどがカバー。
当店所有のLovin' Spoonfulのアナログレコード
2017年
9月
11日
月
9月3日にSteely Danの中心的存在でギタリストのWalter Beckerが亡くなりましたね。
死因・死亡場所など詳しい状況は不明だそうです。
享年67歳。
心よりご冥福をお祈りします。
合掌!
Steely Danは、ドナルド・フェイゲン (Donald Fagen) とウォルター・ベッカー (Walter Becker) を中心としたアメリカのジャズ・ロック・バンド。
ぼくが初めてSteely Danを知ったのは、1970年初頭。
ラジオから流れてきた「Do It Again」です。
この曲は、アルバムからのシングル・カット曲でビルボード・シングルチャートで6位を記録しています。
1974年にビルボード・シングルチャートで4位を記録したシングル「リキの電話番号」。
当時、レコードを買うお金がなかったので、友達から借りたレコードをテープに録音し聞いていました。
その後しばらくSteely Danの名前は僕の頭から消えていたのですが、Steely Dan好きの友人が「凄いアルバムが出たぞ!」と連絡あり。
それが、1977年発表のアルバム「aja(彩/エイジャ)」。
早速購入したのですが・・・・、「何と難解なアルバムなんだろう」というのが正直な話。
普通のロックかと思って聞いたら・・・、全編複雑なジャズ的展開。
演奏メンバーを見たらラリー・カールトン、ジョー・サンプル、ウェイン・ショーター、スティーヴ・ガッド、リー・リトナー等々・・・、納得です。
このようなアルバムがアメリカとかイギリスではロックチャートのトップクラスに入るんだから、アメリカもイギリスも凄い!
で、今回Walter Becker逝去でSteely Danの事を調べていたら、とても面白いこと発見。
ドナルド・フェイゲン (Donald Fagen) とウォルター・ベッカー (Walter Becker)は、1960年代初頭、Beatlese以前にアメリカで活躍していたJay & The Americansというバンドにいたのを知りました。
Jay & The Americansは、日本では「Cara Mia(カラミア)」(全米4位)という曲が流行りましたネ。
当店では、オムニバスですが聞くことができます。
2003年に、「彩(エイジャ)」がグラミー賞殿堂入り。
1981年に解散。
解散後、ウォルター・ベッカーはハワイに移住しプロデューサーとして活躍。
リッキー・リー・ジョーンズ、チャイナ・クライシス、マイケル・フランクスなど多彩なアーティストをプロデュース。
Pitchforkや米ローリングストーン誌などによると、Steely Danは今年7月に米フェス<The Classic West><The Classic East>に参加したが、ウォルター・ベッカーは出演をキャンセルしていたとのことです。
やはり麻薬を止められなかっあのかな~・・・・。
改めてウォルター・ベッカー(Walter Becker)に合掌!
●「aja/邦題:彩」
USAアルバムチャートで3位、UKアルバムチャートで5位を記録。
Steely Dan初のプラチナアルバムとなる最大のヒットアルバム。
このアルバムは、東西の一流スタジオ・ミュージシャンを贅沢に起用されており、洗練されたジャズなどの混合による傑作であると評価されています。
8分間に及ぶ表題曲は、複雑なジャズ的転調と、サクソフォーン奏者ウェイン・ショーターによるソロ、そしてドラマーのスティーヴ・ガッドによる巧みなドラム演奏などが含まれている。また、数十人に及ぶ腕利きミュージシャンが参加。
グラミー賞最優秀録音賞を獲得するなど、評論家からも絶大な支持を受け、Steely Danの名声を決定的なものにした。
1978年7月にグラミー賞の最優秀録音賞、ノン・クラシカル部門(Best Engineered Album, Non-Classical)を受賞。
ローリング・ストーン誌が選ぶ「オールタイム・ベストアルバム500」に於いて145位にランクイン。
同アルバムのジャケットに写っている女性は、日本人モデルの山口小夜子。
なおデニー・ダイアスが本作を最後に正式にメンバーから外れ、Steely Danは名実共にベッカーとフェイゲンの2人だけのグループとなります。
・ラリー・カールトン/ギター
・スティーヴ・ガッド/ドラムス
・マイケル・マクドナルド/ボーカル、バックグラウンドボーカル
・リー・リトナー/ギター
・ジョー・サンプル/キーボード、エレクトリックピアノ、クラヴィネット
・ティモシー・シュミット/ベース、ボーカル
・ウェイン・ショーター/ルート、テナーサクソフォーン 他
●「Gaucho/邦題:ガウチョ」
1980年発表。
前作「彩(エイジャ)」に匹敵する大ヒットを記録し高い評価を獲得。
このアルバム制作中、ウォルター・ベッカー麻薬に溺れ交通事故を起こすとか、製作費が膨大になるとか、キース・ジャレットの曲に酷似していると訴えられるとか、レコード会社の移籍問題によるアルバムの権利をめぐる議論等と様々なトラブルに見舞われながらも完成度の高さは頂点を極めている評価。
アルバムはUSAアルバムチャートで9位を記録しプラチナアルバムを獲得。
シングル・カットされた「ヘイ・ナインティーン」は、USAシングル・チャートで10位を記録。
このアルバムを最後にベッカーとフェイゲンのコンビは活動を停止。
<参加ミュージシャン>
・リック・デリンジャー/ギター
・スティーヴ・ガッド/パーカッション、ドラムス
・マーク・ノップラー/ギター、ボーカル
・マイケル・マクドナルド/ボーカル、バックグラウンドボーカル
・ジェフ・ポーカロ/パーカッション、ドラムス
・ジョー・サンプル/エレクトリックピアノ
・デイヴィッド・サンボーン/アルトサクソフォーン、ボーカル 他
●Best 盤
1972年のCAN’T BUY CHEAP THRILLから1978年のAJAまでのアルバムのベスト盤。
ベスト盤だけあって捨て曲もなく、快適に全編を通してスティーリー・ダンの世界を味わうことができます。
このアルバムで特筆すべきことは、過去のオリジナル・アルバム作成に参加したゲスト・セッション・ミュージシャンの名前が、SPECIAL THANKSとして記載されていることである。
もちろん知らない名前もあるが、ロック、ジャズ・ファンであれば一度は耳にした名前も数多く見受けられ嬉しくなっちゃいます。
2017年
9月
04日
月
ゲール語で“集会所”の意を持つ「ダルウイニー」は、1898年創業ストラススペイ蒸留所のシングルモルト。
現在の所有者は、モエヘネシー・ルイヴィトン・グループ傘下のディアジオ社で、同社が提唱しているクラシック・モルトシリーズの1本。
「ダルウイニー」が造られる蒸留所は、スコットランドで最も標高の高い(1,073フィート、約326m)蒸留所で、人が居住している地域ではスコットランドで最も寒い場所だそうです。
標高が一番高いので、政府の気象観測所も兼ねており、蒸留所スタッフの一日の仕事始めは毎朝の気温と湿度を計測することだそうです。
グランピアン山脈からの雪解け水を使用している「ダルウイニー」は、位置している蒸留所の標高が高いため、熟成の進行が大変ゆっくりしており、エンジェルズシェア(天使の分け前)も非常に少ないそうです。
そんな「ダルウイニー」は、穏和な香りとスウィートですっきりした味わいが身上。
「ダルウイニー15年」は、ハイランドモルトの中でもかなり香りが華やかで、ピートのスモーキーな癖がなく、15年熟成により角が取れた実に穏やで上品な味わいになっています。
アルコールの刺激も少なく、ピートのスモーキーな癖もなく、まろやかな味わいなので女性にも大変好評をいただいているシングルモルト。
希少シングルモルト「ダルウイニー15年」は、International Spirits Challenge 2017(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2017年)で“銀賞” を獲得!
「ダルウイニー15年(Dalwhinnie)」:シングル 1,000円
クラシック・モルトシリーズ(Classic Malt Series)とは、ディスティラーズ社が提唱したシングルモルトのシリーズで、地域ごとの代表的なシングルモルト銘柄を挙げ、シングルモルトウイスキーの地域性をフィーチャーするためのシリーズ。
当店で味わえるクラシック・モルトシリーズ
・北ハイランド地区~「ダルウィニー15年」
・スペイサイド地区~「クラガンモア12年」
・アイランズ地区 ~「タリスカー10年&18年」
・アイラ地区 ~「ラガヴーリン16年」
2017年
8月
29日
火
日本のアナログレコードプレスメーカー、東洋化成が主催するアナログレコードの祭典<レコードの日>が今年も11月3日(金・祝)に開催決定。
<レコードの日>は東洋化成が声かけ役となり、さまざまなアーティスト、レーベル、レコードショップの協力のもと、この日にむけて制作されたアナログレコードが販売されます。今年の第1弾アイテムは9月1日(金)14:00発表予定。
2017年
8月
29日
火
現在、世界的にレコードブームが起きており、そのブームの主役はアナログにひかれる若者だそうです。
今年4月22日、東京・渋谷のアナログレコード専門店「HMVレコードショップ」の店頭は開店前から約200人の若者でいっぱいだったとか。
お目当ては、「レコード・ストア・デイ」という年に1度のイベントに合わせて発売されるレコード。
レコード・ストア・デイはレコード店に足を運び、レコードやCDなどを手にし、店やアーティストと音楽の楽しみを共有しようという祭典。
2008年に米国で始まった。日本では12年にスタートし、今年は約200のレコード店が参加したそうです。
日本レコード協会によると、16年の国内生産枚数は79万枚と過去10年間で最多となり、10年間で最も落ち込んだ09年(10万枚)と比べると約8倍に増えたとそうです。
世界でのレコード売上も、06年から15年までの10年間に12倍以上増加したそうです。
これまで国内で唯一レコードの生産を続けてきたのは東洋化成のレコード生産枚数も、震災の影響もあって11年が底だったが、16年は11年の5倍になり、プレス機も日中フル稼働しているそうです。
そこに今回、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は国内でのレコードの自社生産を29年ぶりに再開しレコード生産にはいる。
SMEの広報担当者は、「若いミュージシャンもレコードを発売しており、新譜が増えている。洋楽は復刻盤も多く、発売当時の帯を再現したものが人気」であり、HMV担当者は、「バイヤーが海外で直接買い付けたレア盤や名盤を専門店に豊富にそろえる一方、若いバンドのレコードも積極的に企画・販売しています」とのこと。
レコードの購買年齢層は30代が一番多く、40代、20代が続いており、意外なことにレコードにノスタルジーを感じる50代がメインではないそうです。
売上は、年率130%で伸びているという。
レコード・ストア・デイ・ジャパン事務局の吉川さやか局長によると、日本でレコード人気が再燃した理由は三つだそうです。
① まず、海外で始まったレコード・ストア・デイの活動をいち早く察知した若い人がいたこと。
② 次に、アジアン・カンフー・ジェネレーションの後藤正文さんはじめ、レコード・ストア・デイに協力する有名アーティストに若い人が影響を受けたこと。
③ そして、LPレコードは約30センチ四方とパッケージが大きく、ビジュアルとして魅力的で、レコードを聴く行為は手間がかかるが、若い人はそれに愛着を覚えているということ。
嬉しいね~。
LPレコードに針を乗せて聴くという手間のかかる行為を惜しまず音楽に向き合うリスナーがいるということは、本当にうれしい限りです。
当店もアナログレコードで頑張りますので今後とも宜しくお願いします。
2017年
8月
28日
月
遅ればせながら、Beatlesです。
Beatlesを知った時の思い出などとともに、所有アナログレコードの紹介です。
思い出ばかりで、レコード自体の説明が未完ですが、上記「所有アナログレコード紹介」をのぞいてみてください。
2017年
8月
23日
水
アメリカ中で2億人の人が移動したといわれている今回の皆既日食。
その中で行われたイリノイ州カーターヴィルで開催された<Moonstock Festival>にオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)が出演し、「Bark At The Moon(邦題:月に吠える)」を演奏して話題になっているとか・・・。
2017年
8月
21日
月
Black Sabbathが2017年2月4日に彼らの故郷である英バーミンガムで行ったファイナル・ツアー<The End>の最終公演の模様を全曲ノーカットで完全収録したライヴ映像作品が日本独占上映。
10月2日(月)に東京・名古屋・大阪のライヴハウスZepp(Zepp DiverCity/Zepp Nagoya/Zepp Namba)にてライヴ絶響上映が行われます。
オジー・オズボーン(69歳)/トニー・アイオミ(69歳)/ギーザー・バトラー(68歳)がいてのオリジナル・ラインナップでライヴをやることは奇跡的で、メンバーの年齢的に考えてもコレが本当にBlack Sabbathとしては最後のライヴ。
見に行かなけれ!!
【上映予定楽曲】
1.Black Sabbath
2.Fairies Wear Boots
3.Under the Sun/Every Day Comes and Goes
4.After Forever
5.Into the Void
6.Snowblind
7.War Pigs
8.Behind the Wall of Sleep
9.N.I.B.
10.Hand of Doom
11.Supernaut / Sabbath Bloody Sabbath / Megalomania
12.Rat Salad
13.Iron Man
14.Dirty Women
15.Children of the Grave
Encore:
16.Paranoid
原題:BLACK SABBATH THE END
日程:2017年10月2日(月) Monday.2nd.October.2017
時間:18:30開場/19:30開演 |6:30pm door/7:30pm start
会場:Zepp DiverCity(TOKYO)/Zepp Nagoya/Zepp Namba(OSAKA)
詳細は、
2017年
8月
21日
月
デヴィッド・ギルモアがポンペイに帰ってきた。
同作品は、2015年にリリースしたソロ・アルバム『飛翔:RATTLE THAT LOCK』のワールド・ツアーの一環として、昨年7月7日と7月8日にイタリアのポンペイにある世界遺産に登録されてるアンフィシアター(ポンペイ円形闘技場)で行われた最新コンサートの模様が収められている。
ギルモアは45年前の1971年10月にピンク・フロイドとして同地の古代遺跡で観客を入れない状態で演奏するというパフォーマンスを行っており、後にコンサート・フィルムとしてリリースされている。本作は、それ以来45年ぶりのイタリア・ポンペイでの凱旋コンサートとなる。
これは絶対に見た方がいいと思いますよ!!
詳細は、
2017年
7月
17日
月
ここ数年、ジビエ料理というのが流行っているよね。
「ジビエ」と言いう言葉を知らなかったので調べてみたら、「ジビエとは狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味する言葉(フランス語)で、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化」なんですってね。
なんで~、「マタギ料理」じゃん。
この食文化は、日本にも昔からあるじゃん。
何もフランス語で言わなくっても、「マタギ料理」でいいと思うけどな~・・・。
今から約40年ぐらい前、新宿大ガード近くに仕舞た屋風 の店「栃木屋」というマタギ料理専門店があってね、よく行ったな~。
鹿、熊、猪、狸、野兎・・・・・・、いろいろ食べました。
特に鹿の刺身が美味しかったのを記憶しています。
でも、この栃木屋のある付近が再開発で工事になり、行かなくなってしまったけど・・・・・、この栃木屋、今でも営業しているんだろうか・・・・・・・。
小泉武夫(著)の「猟師の肉は腐らない」は、このマタギ(ジビエ)料理が頻繁に出てきます。
渋谷の酒場で知り合った猟師“義(よ)っしゃん”の暮らす山~茨城と栃木を境として南北に走る八(や)溝(みぞ)山地を訪ね、その大自然に包まれた暮らしの知恵を目(ま)のあたりにするという話。
電気の無いランプ生活、水は湧水、燃料は大量の薪、座布団は狐(きつね)の毛皮。
囲炉裏の上には串に刺した魚や鳥や蛇や蛙が燻(いぶ)されている。
猪、兎、野草、昆虫、川魚などの食料は、すべて現地調達で、野趣あふれる物ばかり。
猟師の“義(よ)っしゃん”による野兎、猪、蝮等の手際のよい捌き方、灰や煙を使って保存食を作り冬に備えるなど、自然と生きる猟師の先達から受け継がれた様々な知恵と工夫がてんこ盛り。
野生動物の肉の味の描写など、読んでいる僕も食べたくなるような描写です。
でも、ちょっと疑問が・・・。
著者の小泉武夫は、東京農業大学名誉教授で、食文化論・発酵学・醸造学専門。
解説にそんな著者の「体験記」とあるのですが、「かすみ網」は遥か昔に禁止だし、不法所持の弾薬の密造酒等々、猟師としては違反がかなり描写されています。
この本、ノンフィクションなんだろうか、それともフィクションなんだろうか・・・。
ま~、読んで面白ければいいのですが・・・・、結構面白い本です。
でもな~、「ジビエ料理」ではなく、「マタギ料理」でいいんじゃないの~。
2017年
6月
20日
火
★ロイヤル・ロッホナガー 12年
(Royal Lochnagar 12yo)
ヴィクトリア女王とアルバート公が、ハイランド東部に位置するロッホナガー蒸留所(1845年創立)を訪れ、王室御用達の証"ロイヤル"の冠を授与されたイギリス王室御用達シングルモルト。
ロッホナガー蒸留所は、スコットランドの老舗蒸留所では3番目に小さく、現在でもウイスキー作りの全てを手作業で行う伝統的な技法で少量生産を貫いているのが特徴。
ボトルにはヴィクトリア、そしてその息子であるエドワード7世、孫のジョージ5世の名も刻まれています。
ロイヤルロッホナガーは、スコットランドのシングルモルトウイスキーの中で最も希少性の高い銘柄の1つで、ジョニー・ウォーカーの青・黒ラベルの原酒モルトになっています。
「ロイヤルロッホナガー 12年」は、ピーティーさ、フルーティーさ、甘さ、スパイシーさ等すべてが控えめな辛口のモルトで、“香り”も“味わい”もとても上品で非常に爽やかです。
アルコールの辛さは少なく、甘さが主体となったまろやかな口当たり。
加水されると柑橘系のような爽やかな甘さが現れ、味わいにも酸味が加わってきます。
香り高いが硬質で辛口の「ロイヤルロッホナガー 12年」は、ロイヤルの名に恥じない気品あるシングル・モルトです。
香りも甘さも上品で、ウイスキーになじみのない人でもおいしく味わえる逸品
「ロイヤルロッホナガー 12年」を是非、ご賞味ください。
アルコール度数40度/2007年国際品評会IWSC銀賞受賞。
「ロイヤルロッホナガー 12年」 : シングル 1,000円
★ ハイランド・クイーン8年
(Highland Queen 8年)
「ハイランド・クイーン」は、スコットランドで今もなお愛される女王メアリー・スチュワートの名を冠したウイスキー。
グレン・マレイ蒸留所のシングル・モルト「グレン・マレイ」をキーモルトにしたブレンデッド・スコッチで8年以上の熟成モルトに5年以上熟成のグレーン・ウイスキーを配合。
ジム・マーレイ著「ウイスキーバイブル(Jim Murray‘s Whisky Bible 2014)」で、高得点を獲得。
ジム・マーレイ氏は「スコットランドの女王たる威厳がそのまま現れたかのような、完成度の高いウイスキー。
しぼりたてのアップルジュースのような味わいが口いっぱいに広がり、続いてたっぷりとした見事なスパイス感、樽由来のデメララのような甘さ、穀物によるキャラメルのような味わいも少し感じられる。熟成感がはっきりと感じられ、様々な味わいを楽しめる素晴らしい品質のウイスキー。ブレンダーの仕事ぶりがうかがえる」と評しています。
「ハイランド・クイーン8年」は、新鮮な果汁のような味わい、そしてスパイスや穀物のアロマが口いっぱいに広がります。
甘くすっきりとしたフルーツ香とうっとりするような滑らかな口当たり。
すっきりとして爽やかな素晴らしい味わいです。
ストレート・ロックは当然、加水すると味わいと香りが広がりますので、ハイボールでも楽しめます。
ぜひ一度ご賞味下さい!!
ハイランド・クイーン8年 : シングル 900円
★ クラガンモア12年(Cragganmore 12年)
スペイ川の岸に悠然と建つクラガンモア蒸留所は、1869年に、マッカラン、グレンリベットなどの蒸留所に勤めていたジョン・スミスによって設立。
小さな蒸溜所で現在でも設立時と同じ設備で同じ伝統的な手法で製造されたウイスキーは、豊かな香りと穀物由来のコクがあり、飲み口が柔らかなスペイサイドを代表するウイスキーで、クラシック・モルト・シリーズ(Classic Malt Series)の一つ選ばれています。
日本で最初に紹介されたウイスキー「オールドパー」のキーモルトでもある「クラガンモア12年」は、プロ(ウイスキーメーカー・ブレンダー)が選ぶスぺイサイドの決定版。
ウイスキー・ライターのマイケル・ジャクソン氏は、「いろいろな要素を持つ奥が深いウイスキー。風味がすごく豊かだ」、「シェリー樽とバーボン樽で熟成されたクラガンモアは、最も魅力的で、深みがあり、かつ神秘的」、「これほど複雑な香りを持つシングルモルトは他に存在しない」と評しています。
「クラガンモア12年」の香は、青リンゴのさわやかな香り、オレンジを思わせる柑橘系の香りなど感じられる非常に複雑な香りが特徴。
癖のあるスモーキーさはほとんどありませんので、アイラモルトが苦手な人には間違いなくお勧めです。
クラシック・モルト・シリーズの中でもバランスの取れた高品質の逸品「クラガンモア12年」は、香り豊かでコクがあり飲み口がやわらかなスコッチなので女性にも人気があります。
ウイスキー通に評判が高いスペイサイドシングルモルトの優等生「クラガンモア12年」を是非、ご賞味ください。
クラガンモア12年 : シングル 1,100円
2017年
5月
17日
水
ELP
「Welcome back, my friends, to the show that never ends~ladies and Gentlemen」
1974年
2017年
5月
08日
月
若いお客様からの注文により、この度「所有アナログレコード紹介」欄を設けました。
ブログでレコード紹介をしていますが、「レコード紹介のブログを参考にCDなどを購入しているんですが、もっと検索しやすくしてほしい」とのご指摘を受けた次第です。
当店所有のレコード紹介、当時の思い出などを記載させていただいてます。
でも、嬉しいね~・・・。
ブログ、読んでくださっているんですね!
CD購入にもつながっていると考えると、音楽業界に少しは貢献できているのかな・・・・。
今後とも宜しくお願いしますね。
2017年
4月
24日
月
中学・高校時代、ラジオが大好きでね・・・・。
ラジオから流れてくる洋楽ヒット曲の数々、洋楽番組が無いときは落語。
落語って、本当に面白い。
落語家の巧みな話に引き込まれ、映像が頭の中に浮かぶんです。
手ぬぐい一つ、扇子一つで表現される芸、どうにも憎めないお馬鹿さんたちの出てくる噺が大好き。
で、最後のオチがたまりません。
大学に行ってからは、落語が脳裏から消えてしまいましたが、社会人になって新宿で飲む機会が多くなってね・・・。
ある日、知人が通っている「信天翁(アホウドリ)」(今は無くなりましたが・・・・)に行ったとき、店の前が「末広亭」。
「末広亭」の看板を見て落語三昧の日々を思いだし、再度落語の本を読みだしました。
古今亭志ん生、三遊亭圓生、古今亭志ん朝等・・・・、面白いですよ~!
また、NHKで再放送されていますが、「超入門!落語THE MOVIE」も面白い。
これは、古典落語を演じる落語家の語りに合わせて役者たちが口パクで演技するもので、長屋の生活や江戸の風習等を落語と映像で勉強できるんです。
時間のある方、落語に興味のある方は是非見てください。
で、「落語推理 迷宮亭」の話。
「落語推理 迷宮亭」は、落語にスポットライトを当てたミステリーのアンソロジー。
落語とミステリーは、深い縁があるんですって。
明治時代、近代落語の祖と言われる三遊亭円朝は翻訳ミステリーを高座にかけていたそうです。
また、鶯春亭梅橋(オウシュンテイバイキョウ)は、都築道夫の作品を落語ネタにしていたし、都築道夫は、「志ん生一代」という僕の大好きな古今亭志ん生の生涯を描いています。
その他にも結城昌治、山田正紀、連城三紀彦、泡坂妻夫、北村薫等の作品が落語ネタになっています。
落語には怪談あり、お裁きものあり、謎解きもあり、落語とミステリーは相性が良いんですね。
同本では、落語家に死が訪れる連城三紀彦「変調二人羽織」と大下宇陀児(オオシタウダル)「落語家変相図」、落語を元ネタにした伽古屋圭市(カコヤケイイチ)「崇徳院」と都築道夫「擬宝珠(ギボシ)」、ミステリー落語の我孫子武丸「貧乏花見殺人事件」と結城昌治「落語 味噌漉し(ミソコシ)」、アマチュア落語家があれこれ推理する「落研の殺人」、明治時代に実際に高座にかけられた快楽亭ブラック「幻燈」の8編が載っています。
落語とミステリーのコラボレーションが楽しめますよ。
この本を読んでから、新たに落語の本を購入してしまいました。
●「落語推理 迷宮亭」
光文社発行の文庫本
値段:880円+税
2017年
4月
24日
月
現在、80年代ハード・ロックが、僕ら夫婦のちょっとしたブーム。
80年代のハード・ロック、良いですよね!
僕らの年代は、60~70年代のロック/プログレ/ハード・ロック/ヘヴィ・メタをリアルタイムで聴いてきたけど、80年代以降は“会社の仕事”に追われ(サラリーマンでしたので・・・)、レコードを購入しても殆ど聞く時間がありませんでした。
定年退職後、お店をオープンするにあたりレコード棚を整理していたら「エッ、こんなレコードもあったの?!」と気づいた程・・・・・・。
それからは、80年代のハード・ロックをいろいろと調べたり、ハード・ロック好きのお客様に教えていただきながら不足レコードを仕入れてきました。
今回ご紹介するような本をもう少し早く知っていれば、もっと楽だったのにな~・・・。
ハード・ロック、ヘヴィ・メタ好きには、この本はとても役立ちますよ!
80年代は、ヘヴィ・メタル/ハード・ロックの黄金時代だったんですね。
70年代から活躍している大物アーティストの大ヒット作、歴史的名盤、王道的傑作から、人知れず埋没していったレア盤まで80年代にリリースされたHM/HR作品の内、832枚の作品を紹介する、BURRN!編集部ならではの究極のガイドブック。
1年ごと順番に、バンドのアルファベット順にアルバムを紹介する形式なので、時代の流れがとてもわかりやすいのが良い。
でも、バンドの参加メンバーや曲目のデータが少ないのが残念ですが、「オーッ!こんなレコードもあったな~」、「こんなバンド・レコード知らないぞ!」、お客さまから教えていただいた「北欧メタル・LAメタルにはこんなバンドがいたんだ~」など、1ページごとに楽しめますよ!
●「80‘s HEVY METAL/HARD ROCK DISC GUIDE」(BURRN叢書)
発行元:㈱シンコーミュージック・エンタテイメント
装 丁:単行本・ソフトカバー・オールカラー
値 段:2,700円
2017年
4月
23日
日
久々にちょっとイラついた小説。
江戸城が官軍の手に渡り、明治天皇がやってくるまでの約十ヶ月の間、江戸城内で何も語らず座り続ける“的矢六兵衛”の周囲で起きた数々の出来事を描いた物語。
「イラつき」の原因は、小説が面白くなかったからではなく、いや、最後まで読むと面白いのですが・・・・。
江戸城内でものも言わず座り込みを続けている「黒書院の六兵衛」なる人物がいったい何者で何を目的としているのか?
六兵衛の人物像・目的について、彼を知る上司や同僚、六兵衛の家族達から話を聞き江戸城から去るよう説得を試みるのですが・・・・・・。
この聞き取りの部分、登場してくる数多くの上司や同僚の一人称語りが長すぎる。
上下2巻の2/3位割いています。
260年の徳川支配が崩れた幕末。
“明治”という時代を迎えるにあたり、変化を拒み戦う者やひっそりと去る者、時代に流される者の中にあって、武士道を貫き明治維新を迎える最期の武士“六兵衛”の生き様。
“六兵衛”という人物像も時代背景も登場する勝海舟、西郷隆盛、大村益次郎、第十六代将軍となりそこねた徳川家達、福地源一郎(桜痴)、彰義隊‥など、申し分なしなのですが・・・・。
面白く読まれた方には申し訳ないけど、寝る前の本としてはダメでした。
でも、直ぐ眠れる本としては・・・・、いいかも。
ごめんなさい。
●浅田次郎「黒書院の六兵衛」
出版元:文春文庫
上下2巻。
金額:上下とも680円+税
2017年
4月
17日
月
Beatlesが僕の耳に入ってくるちょっと前、中学生だった僕のお気に入りのバンドがアメリカのBeach Boys。
ラジオから流れてくるサーフィンや自動車をテーマにした軽快で明るいロックンロールナンバーと美しいハーモニーの南カルフォルニア・サウンド。
当時、僕にとってアメリカは憧れの的。
TVで放映しているアメリカのホームドラマには驚き感動満載。
自宅に靴のまま入り、ベットがあり、子供がやたらでかい冷蔵庫を開け、これまたでかい瓶の牛乳を無造作に口飲み。
リンゴをGパンにこすりつけて皮のまま食べる、草鞋のようなでかいステーキに噛りつく・・・・、見るものすべて信じられない光景。
「アメリカって国はなんてすごい国なんだ!戦争に負けるわけだ・・・」と、子供心に・・・・。
1$360円、アメリカは遠い遠い国。
そんな夢のようなアメリカの軽快な曲がラジオから流れてきたのがBeachBoys。
当時のメンバーは、ウィルソン3兄弟と従兄のマイク、マイクの友達のアル。
ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson/ベース、キーボード)
カール・ウィルソン(Carl Wilson/ギター)
デニス・ウィルソン(Dennis Wilson/ドラム、キーボード)
従兄弟のマイク・ラブ(Mike Love/ボーカル)
マイクの友達であるアラン・ジャーディン(Alan Jardine/ベース、ギター)。
デビューは、Beatles より1年ほど早い1961年。
デビューは、Beatles より1年ほど早い1961年。
Beach Boysの凄いところは、世界で初めて、自分たちで作曲し、自分たちで演奏し、自分たちでレコーディングし、成功した最初のロック・バンドだということです。
バンド名は、デニスがサーフィンをやっていたということでBeach Boysとなったそうですが、デニス以外はサーフィンができないということが分かった時にはちょっとがっかり・・・・。
だけど、サウンドが最高なので許しちゃう。
デビュー後、出す曲出す曲がヒット。
「Surfin' Safari」が全米14位、3枚目の「Surfin'USA」が全米3位、「Fun, Fun, Fun」が全米5位、「I Get Around」がついに全米No.1を獲得。
初LIVE盤「Beach Boys Concert」も全米1位を獲得。
65年発表のアルバム「The Beach Boys Today!」が、全米4位を記録。
このアルバムあたりから、従来の車やサーフィンをテーマにした歌にとらわれない作風となりシングルカットされた「Help Me Rhonda」が2枚目の全米1位に輝く。
ノリノリのイカしたサウンドと美しく若々しいコーラスでBeachBoysは、アメリカの青春像を象徴する人気ロック・バンドに。
66年には、ブライアン・ウィルソンの最高傑作でありロックの名盤と多くの音楽評論家が評している「Pet Sounds」を発表。
これを機にBeach Boysのサウンドは、大きく変わります。
グループ内では、ブライアンの心の病はますます深刻になるし、83年には次男のデニスが溺死、98年には三男のカールがガンにより死去。
結果、グループは分裂状態になりますが、マイク・ラブとブルース・ジョンストンが中心になり現在も活動を続けているそうです。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第12位。
1988年にグループは「ロックの殿堂」入り。
1998年に「ボーカルグループの殿堂」入り。
2012年2月12日には第54回グラミー賞授賞。
この授賞式では、5人の現存メンバーでは初の公式パフォーマンスを行い「Good Vibration」をマルーン5、フォスター・ザ・ピープルと共に演奏。
現在のメンバー。
ブライアン・ウィルソン、マイク・ラヴ、アル・ジャーディン、ブルース・ジョンストン、デヴィッド・マークス。
●当店所有Beach Boysのアナログレコード紹介
1962年発表の1stアルバム。
曲のほとんどは、ブライアン・ウィルソンが書き、外部作曲家のゲイリー・アッシャーも参加。
「ロック・サーフィン・車・女の子」という直球ど真ん中勝負の姿勢で作られており、何も考えず純粋に気持ち良く楽しくなってしまう楽曲ばかり。
収録時間はたったの25分(短か~!)しかないが、スピード感があり一気に最後まで聞きとおすことができます
でも、このアルバムには、Beach Boysの音楽基盤やウェストコースト・ロックの基礎がいっぱいに詰まっています。
初期Beach Boysは、音楽の宝庫なのでこのアルバムを出発点にして改めて時系列でロック・ミュージックを追いかけてみるとロックがもっと楽しくなりますよ!
アルバムは、全米32位。
シングルカットされた「Surfin'」は75位、「Surfin' Safari」は14位US #14、「409」は76位、「Ten Little Indians」は49位。
◆「Little Deuce Coupe」
1963年発表のホット・ロッドをテーマとしたコンピレーション・アルバム。
収録曲8曲は、わずか一日で録音されたそうですが、突貫工事にしてはクオリティの高いよくできたアルバムだと思います。
ホット・ロッドとは、サーフィンの自動車版。
歌詞が自動車関連になりますが、サウンドはサーフィンと同じ。
売上枚数が100万枚を超え全米4位を記録。
この年は既に「Surfin' USA」、「Surfer Girl」、同アルバムと1年でアルバム3枚も発表し、ブライアンの才能が本格的に花開いた年。
「Be True To Your School」は全米6位を記録。
「Spirit Of America」は、1975年に発表されたベスト盤のタイトルにもなり、まさにBeach Boys ならではの高い技量のコーラスワーク。
ジェームス・ディーンに捧げた曲でアカペラの「Young Man Is Gone」は、Beach Boysの真骨頂。
◆「All Summer Long」
1964年発表。
当時のサーフィン/ホット・ロッド・ムーヴメントを象徴するアルバム。
全体として若い男性の興味の対象である海、ドライブ、女性を歌っています。
最も有名なのは、初の全米No.1に輝いた「I Get Around」。
複雑なアレンジを施しながらも、勢の良い曲を聴いていると、当時の彼らがBeatlesを迎え撃つ臨戦体制がばっちり整っていたことがよくわかります。
当時、お金が無くってシングル盤を購入。(友達に貸している間に消えました・・・・。)
当然「I Get Around」は最高ですが、そのB面の「Don’t Worry Baby」は大好きな1曲。
タイトル曲「All Summer Long」は、映画「アメリカン・グラフィティ」のエンディング・テーマとして使用されています。
日本のバイクを歌った「Little Honda」は、全米65位を記録。
この曲は、Hondellsがカバーしています(Hondells盤もあります)。
大好きな曲「Wendy」は、全米44位。
このアルバムには、完成度の高い初期Beach Boysを代表する曲がたくさん詰まっています。
大好きな1枚です。
◆「The Beach Boys' Christmas Album」
1964年発表のクリスマス・アルバム。
12曲のうち5曲はブライアン・ウィルソン作曲のオリジナル曲、7曲はスタンダード曲。
このアルバムから「Little Saint Nick」が大ヒットし、アルバムは全米6位を記録。
「Blue Christmas」では、ブライアンが珍しく独唱を聴かせてくれます。
アカペラの「The Lord's Prayer」のコーラスは最高!
クリスマス時期には、当店で活躍するアルバムですよ!
1965年発表の9枚目のアルバム。
ブライアン・ウィルソンがツアーから降り、スタジオワークに専念した最初のアルバム。
海や車についての歌詞を一掃し、複雑でちょっと地味にも思えるメロディーラインと、かねてから意識していたフィル・スペクターの ”ウォール・オブ・サウンド”風の分厚いサウンドを前面に押し出した意欲作。
シングルカットされた「Dance, Dance, Dance」は全米8位、
「Do You Wanna Dance」は12位、
「Please Let Me Wonder」は52位を記録。
アルバムも全米4位を記録。
彼等にとって2曲目の全米第1位になった「Help, Me Ronda」は、次の「Summer Days (and Summer Nights!!)」にも入っていますが、僕はToday!版の方が好きです。
◆「Summer Days (and Summer Nights!!)」
1965年発表。
LIVEでブライアンの代役として行動を共にしていたブルース・ジョンストンが同アルバムのレコーディングに参加。
アルバム・タイトルとジャケットから「夏の海(サーフィン)への回帰」の印象がありますが、夏の海を描いた楽曲はひとつもありません。
実はブライアンの策略でレコード会社が分からないように実験的な音楽的を実行したアルバムなんですって・・・。
僕等のような素人には、音楽の専門性はどうでもいいんです。
どれだけ聞いて楽しめるかが問題。
このアルバム、すごっく楽しめる1枚ですよ!
シングルカッとされた「Help Me, Rhonda」は、彼等にとって2枚目の全米1位を獲得。
「California Girls」は3位を記録。
アルバム自体も全米2位に輝きました。
その他にも、クリスタルズの「Then He Kissed Me」を改題してカヴァーした「Then I Kissed Her」、「Dance, Dance, Dance」等ご機嫌な曲がイッパイ。
本当に楽しめるアルバムです。
◆「Pet Sounds」
物議を醸した1966年発表のアルバム。
ブライアンが、ドラッグとの出会いやBeatlesの「Rubber Soul」への対抗意識などから、「自分の気持ちを表現してみたい」という意識でできたアルバム。
ポール・マッカートニーがこのアルバムを絶賛し、同アルバムに対抗し「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」を制作した話は有名。
ポールが言ったからなのか、音楽専門家やロックファンは「これがBeach Boysの最高傑作だ!」、「このアルバムを聞かない・理解できないやつはBeach Boysを語る資格がない」などと言っていますが、正直な話、僕のような素人には理解できないアルバム。
ブライアン以外のBeach Byosの面々も理解できないくらい革新的なアルバムだったため、歌うのを拒否するという一幕もあったそうです。
また、発売もとのキャピトルもこのアルバムにはかなり困惑したそうで、同アルバムのプロモーションをするどころか過去のヒット曲を集めたベスト盤を発売したそうです。
結果、アメリカではそれまでの陽気なイメージと異なるサウンドで受け入れられないファンが多くアルバムは全米10位に。
このアルバムで僕が好きな曲は、1曲目の「素敵じゃないか/Wouldn't It Be Nice」(全米8位)と「Sloop John B」(全米3位)。
しかもアルバムチャートで26週連続トップ10入りする大ヒットを記録し、この年の「NME」の人気投票では、「トップ・ワールド・グループ」部門でBeach BoysがBeatlesを抜いて1位を獲得しています。
Brianは大好きだし,彼の貢献度も理解していますが、専門家的に「ブライアン=Beach Boys=Pet Sounds信仰」にはいかがなものかと・・・・・・。
◆「Smiley Smile」
1967年発表。
Beatlesのポール・マッカートニーやBirsのアルバムを手掛けたヴァン・ダイク・パークスが参加している摩訶不思議なアルバム。
このアルバムからシングルカットされポール・マッカートニーが「最高のロック・ソング」と評した「Good Vibration」が全米No.1を獲得、「英雄と悪漢」は12位を記録しましたがアルバムは全米41位と振るいませんでした。
しかし、イギリスではUKアルバムチャート9位を記録。
で、何故摩訶不思議かというと、このアルバムでもかなり実験的な音作りをしています。
2曲目の「Vegetables」は、野菜をかじる音やコップに水を注ぐ音をリズム楽器として使った野心作。
「With Me Tonight」は、ほとんど歌詞らしい歌詞のない曲で同一パターンのハーモニーが延々と続き催眠効果を誘因する意味不明の小品。
実験的な音楽が続き「なんじゃこりゃ?」と思って聞いているうちに不思議と引き込まれてしまうアルバム。
最近では、同アルバムの不思議な魅力により再評価され、サイケデリック・ロックの代表作の一つになっているとか・・・・。
◆「Sunflower」
1970年発表。
関係が悪化したキャピトルから離れ、自分達の会社“ブラザー”で制作し、リプリーズから配給された第1弾。
このアルバムは、はしゃぎ回っていた若き日の明るさから、落ち着いた大人の明るさが感じられるアルバム。
ブライアンの「This whole world」、ブルース・ジョンストンの「Deirdre」「Tears In The Morning」、デニス・ウィルソンの「Forever」、斬新な曲「Cool Cool Water」等、キラキラ輝くような佳作がたくさん散りばめられています。
この頃、アメリカでのBeach Boys人気はどん底状態で、このアルバムもあまり売れませんでした。
シングルカットされた「Add Some Music To Your Day」は全米で64位。
アルバムは全米151位とまった惨憺たる結果に・・・。
しかし、イギリスを初めとするヨーロッパでは「Pet Sounds」以降人気が高まり、このアルバムからシングルカットされた「Cotton Fields」がヒット。
◆「Surf's Up」
1971年発表のブラザー・レーベルからの第2弾。
このアルバムは、経歴詐称男ジャック・ライリーの功績が大きい。
何故ジャック・ライリーが経歴詐称男かと言うと、彼がラジオ局のDJをしていたとき、ブライアンのインタビュー後、ブライアンに「自分はロバート・ケネディの友人であること、昔NBCのプエルトリコ支局に勤めていた時にピーボディ賞とピューリッツァー賞を受賞した」等と嘘八百を並べ話したとか・・・。
それをブライアンは信じてしまい、Beach Boysの広報及び管理全般の担当として雇ってしまいます。
ジャック・ライリーは、経歴詐称男ではありますが、才能はあったみたい。
彼はブライアンだけでなくマイク、カール等の中心メンバーに気に入られていたためBeach Boysをコンテンポラリーなバンドにしようと曲作りやライブ活動に積極的に参加。
結果、Beach Boysはライヴ・バンドとして再評価されるようになります。
しかし、彼を嫌っていたブルース・ジョンストンはバンドから脱退してしまいます。
ジャック・ライリーは、大きな功績を残していますが、BeachBoysはブルース・ジョンストンという大きな存在を失ってしまいます。
天才ブライアン×ヴァン・ダイクの「Surf's Up」、ブライアン・ウィルソンにしか作り得ないバラードの傑作「ティル・アイ・ダイ」やブルース・ジョンストンの名曲「Disney Girl」等収録。
アルバムは、全米27位を記録。
1964年発表の初ライブ盤。
同年8月に行われたカリフォルニア・サクラメントLIVEを収録したアルバム。
このアルバムが発売された1964年は、ビートルズをはじめとするブリティッシュ・インヴェイションが始まった年で、アメリカのミュージシャンがどんどん失墜していく中、Beach Boysは人気絶頂期。
同LIVE盤は、彼らにとって初の全米チャートNo.1(4週連続)に。
重要なのは、同アルバムが全米1位に輝いたこと。
ロック・バンドのライブ盤で全米1位を獲得したロック界初のアルバムなんです。
大歓声の中、アルバムの冒頭を飾る「Fun, Fun, Fun」、大好きな「In My Room」、ジャン&ディーンの「The Little Old Lady From Pasadena/パサディナのおばあちゃん」、ディオンの「The Wanderer」、ディック・デイルの「Let's Go Trippin'」・・・・、エンディングの「I Get Around」まで幅広い選曲、そしてライブならではの楽しい演出で大いに楽しめるLIVE盤となっています。
◆「Beach Boys Best」
日本編成のBest盤
1stアルバムから1967年の「Pet Sounds」までのヒット曲ばかり。
初期のBeach Boysが大好きな方には最高のBest盤になっています。
Surfin' (全米75位) 、Surfin' Safari (全米14位) 、、Surfin' U.S.A. (全米3位)、Surfer Girl (全米7位) 、In My Room (全米23位)、Fun, Fun, Fun (全米5位) 、I Get Around (全米1位) / Don't Worry Baby (全米24位)、Dance, Dance, Dance (全米8位) 、Do You Wanna Dance? (全米12位) 、Help Me Rhonda (全米1位)、California Girls (全米3位)、Barbara-Ann (全米2位) 、Sloop John B (全米3位)、Good Vibrations (全米1位/UK1位) 等々。
初期のBeach Boysが大好きな僕のとっては、嬉しくなっちゃう1枚です。
◆サウンドトラック「Cocktail」
1988年発表。
トム・クルーズ主演アメリカ映画のサウンドトラック。
この映画の中からBeach Boysの「Kokomo」が大ヒットし、「Good Vibration」(1966年)以来22年ぶりにBillboard Hot 100での1位獲得。
当店でもリクエストの多い曲。
「Kokomo」は、マイク・ラヴ、プロデューサーのテリー・メルチャー、元ママス&パパスのジョン・フィリップス、シンガーソングライターのスコット・マッケンジーの4人が共作した楽曲。
Beach Boysと関係ないけれど、ジョージア・サテライツがカバーしたSwinging Bluejeansの「Hippy Hippy Shake」も最高です。
2017年
4月
13日
木
当店でも「堕ちた天使」のリクエストの多い
J・ガイルズバンドのJ・ガイルズが亡くなりました。
享年71歳。
合掌!
当店所有のJ・ガイルズバンドのアナログレコードは、近々ご紹介しますね。
2017年
4月
12日
水
IPOOH LIVE「Palasport」1982年
Highland Single Malt 「Glen Garioch 12年」
2017年
4月
08日
土
HUMAN LEAGUE「Dare!」1981年
Isaland Single Malt「Highland Park Dark Origins」
2017年
4月
07日
金
geordie「hope you like it」1973年
Tennessee Whiskey 「Jack Daniel's Single Barrel」
2017年
3月
31日
金
当店所有のチャック・ベリーのアナログレコードはBest盤です。
デビュー曲「メイベリーン」(全米5位)を始め、名曲「Johnny B. Goode」など、ロックンロールの名曲が28曲収められています。
ビートルズやローリング・ストーン等がカバーし、その後のイギリス・ロック発展に貢献したチャックの名曲の数々。
1955年デビュー曲「Maybellene」:US Hot 100で5位
「Thirty Days」:US Hot 100で2位
「No Money Down」:US Hot 100で8位
1956年「Roll Over Beethoven」:US Hot 100で29位
Beatles,ELOがカヴァーしていますね。
1956年「Too Much Monkey Business」: US Hot 100で4位
1957年「School Days」: US Hot 100で3位
1957年「Rock and Roll Music」:US Hot 100で8位
Beatlesがカヴァー
1958年「Sweet Little Sixteen」:US Hot 100で2位
BeachBoysの「サーフィンUSA」の元曲。
「Johnny B. Goode」:US Hot 100で8位、
惑星探査機ボイジャーに搭載されて「宇宙に出た唯一のロック」NASA(アメ
リカ航空宇宙局)発表
「Carol」:US Hot 100で18位
「Sweet Little Rock and Roller」: US Hot 100で47位
1959年「Back In The USA」:US Hot 100で37位
1964年「Nadine (Is It You?)」:US Hot 100で23位
「No Particular Place To Go」:US Hot 100で10位
「You Never Can Tell」:US Hot 100で14位
1972年「My Ding-A-Ling (live)」:US Hot 100で1位
1972年「Reelin' and Rockin'(live)」:US Hot 100で27位
2017年
3月
30日
木
Ambrosia「Life Beyond L.A」1978年
Kentucky Bourbon「Four Roses Black Label」
2017年
3月
28日
火
「ミニオンズ」を手掛けたイルミネーション・エンターテインメントは、本当にBeatlesが好きなんだな~、と言うのが最初の感想。
「ミニオンズ」では「Revolution」を、今回の「SING」ではアルバム「Abbey Road」B面最後の「Golden Slumbers」が最初から流れます。
僕等の年代では、もうこれだけで涙モンですが、全編に流れる曲が豪華すぎ。
ポップス、ロック、ジャズ(「TAKE FIVE」、「イパネマの娘」を30年ぶりに聞いた!)、クラシック等々が次から次と流れてくる中、それぞれ色々なハンデやバックグラウンドを抱えている動物たちが、夢に向かって頑張るというストーリー。
破綻寸前の劇場をかつての栄光を取り戻すため、楽天的なコアラのバスター・ムーンが最後のチャンスで回復させようと開いた歌のオーディション。
そこに、人生を変えるチャンスをつかむため、5名の候補枠をめぐり動物たちが熱唱する。
ストーリーはありきたりなんですが、音楽とマッチすると何故か泣けてきます。
特にラストのショーは素晴らしいです。
選ばれた5組のシンガーが、それぞれの葛藤を乗り越えてステージに立ち、渾身の1曲をパフォーマンスする姿、歌は感動ものです。
最終に残ったのが・・・・
実力はあっても認められない鬱屈を抱えながらも自信過剰で傲慢なネズミのマイクが歌うフランク・シナトラの名曲「My Way」。
常にパーティ気分的な陽気さを持ち切れのいいダンスをするブタのグンター
25匹もの子供と仕事に疲れた夫の面倒に追われ、平凡な主婦としての自分に物足りない想いを抱えているブタのロジータが、ひとりの女性としての内なる魅力を覚醒させて歌い上げるテイラー・スウィフトの「Shake It Off」。
(でも何故かお笑いの渡辺直美とかさなります!)
犯罪一家から自由になりたいと願う若いギャングスターのゴリラのジョニーが、ピアノを力強く演奏し歌い上げるのはエルトン・ジョンの「I’m still standing」。
横柄な彼氏を捨ててソロになるべきか葛藤するパンクロッカーのヤマアラシのアッシュが歌う素晴らしいオリジナル曲。
そしてトリを務めるのは、内気で引っ込み思案なゾウのミーナが、もう悩まない、くよくよしないと誓いながらスティービー・ワンダーの「Don't you worry 'bout a thing」を見事舞台をぶっ壊す程の素晴らしくパワフルな歌唱力を披露。
この作品の中で一番の盛り上がりを見せてくれました。
皆がそれぞれ舞台に立ち歌うことで、今までのことから解放され人生のスポットライトを浴びる瞬間、見てる僕等も何か勇気をもらえそうなショーでした。
主題歌はスティービー・ワンダーとアリアナ・グランデが歌う「Faith」。
劇中でBeatlesの「Golden Slumbers」から始まり、ゾンビーズ、レディー・ガガ、ヴァン・ヘイレン、クレイジー・タウン、サム・スミス、バナナラマ、クイーン、ワム!など、新旧織り交ぜて60数曲。
まさにタイトルのごとく「SING! さぁ歌おう!!」と歌が持つ力を改めて感じさせてくれたアニメです。
お薦めの映画です。
是非、映画での原曲が聞ける字幕版をご覧ください。
2017年
3月
27日
月
偉大なるロックンローラー チャック・ベリーが3月18日に亡くなりましたね。
彼の代表曲の一つ「Johnny B. Goode」は、当店でも20代から70代まで年齢に関係なくリクエストがあります。
チャック・ベリーは、エルビス・プレスリーやバディ・ホリーとともにロックンロールを作り上げ「ロック界の伝説」と敬われ、50年代・60年代初頭のギター・ヒーローであり作詞の名職人でした。
エルビス・プレスリーが白人側から黒人音楽にアプローチした一方、チャック・ベリーはカントリーなど白人音楽の要素を意識的にとり入れて自分のサウンドを作り上げたと言われています。
また、作詞も自分自身の言葉でロックンロール文化を作り上げており、ビートルズなど後進に影響を与えています。
50年代にロックの音楽面とロックミュージシャンの姿勢を確立したのがチャック・ベリー。
ジョン・レノンは「ロックンロールに別名を与えるとすれば『チャック・ベリー』だ」とも・・・。
米ウォールストリート・ジャーナル紙は「黒人と白人の10代の若者を同じように魅了した、最初の黒人アーティストの一人」であり「50年代初頭、米国の音楽のチャートはポップス、リズム・アンド・ブルース、カントリーに分かれていたが、チャック・ベリーやエルビス・プレスリーらの活躍で壁が取り払われた」と評しています。
ローリング・ストーン誌が選ぶ「歴史上最も偉大な100人のシンガー」第41位。
同「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」第5位。
同「歴史上最も偉大な100人のギタリスト」では、2003年は第6位、2011年の改訂版では第7位にランク。
1984年度グラミー賞「特別功労賞」受賞
1986年に「ロックの殿堂」入り。
2000年、舞台芸術分野における貢献者に与えられる「ケネディ・センター名誉賞」授与。
今年2017年にはオリジナルアルバム「Chuck Berry」を発表する予定でしたが、残念なことに・・・。
享年90歳。
改めて、合掌!
チャック・ベリーが生まれたのは、1926年。
チャックが生まれ育った時代のアメリカは、1924年移民法で新たな移民を制限(トランプ政策と同じだね!)、禁酒法によりラッキー・ルチアーノや映画「アンタッチャブル」でFBIと壮絶な戦いを繰り広げたアル・カポネ等が暗躍した時代であり、1929年10月29日(暗黒の火曜日)ウォール街の株価が崩壊し世界大恐慌に陥った時代。
チャックは中流家庭で育ったとはいえ、当時黒人差別の激しい時代、映画になるようなアメリカ社会に思春期を迎えていたら、当然悪い事にも手を染めるよね。
僕だったら「グレてやる!」と言って家出してたかも・・・・。
チャックもいろいろと事件を起こしたが、1953年、ピアニストのジョニー・ジョンソン率いるサー・ジョン・トリオにギタリストとして加入し、間もなくバンドのリーダーとなる。
彼のステージを見たマディ・ウォーターズの口利きによって1955年にチェス・レコードと契約し、シングル「メイベリーン」(全米5位)でデビュー。
独特のギター奏法とギターを弾きながら腰を曲げて歩く「ダックウォーク」が話題に。
この「ダックウォーク」と言えば、マイケル・J・フックスの映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」でのシーンが思いだされますよね。
過去に行ったマーティがステージ上で「Johnny B. Goode」を歌い「ダックウォーク」で演奏。
それを見ていたスタッフの黒人が「チャック、凄い曲だ!」と若きチャック・ベリーに電話する場面。面白い映画だったな~・・・。
で、1956年以降も出す曲が連続大ヒット。
しかし、順風満帆に思えたチャックの人生に暗雲が立ち込め、ロックン・ロールにとって最初の闇の時代が始まります。
そう、ドン・マクリーン「アメリカン・パイ」の「ロックン・ロールが死んだ日」を迎えます。
チャック自身不名誉な事件で3年間の刑務所生活、エルヴィス・プレスリーが徴兵され、リトル・リチャードが引退(1958年)、バディ・ホリーが事故死(1959年)。
1960年にはイギリスで、エディ・コクランとジーン・ヴィンセントが交通事故に遭い、コクランが死亡。
因みに、ドン・マクリーン「アメリカン・パイ」とは、1959年にロックのアイコン的存在だったバディー・ホリーの飛行機事故の回想から曲が発表される1971年までの約10年間のロック史を表した歌。アメリカのことを歌っているだけに、その幻想的な歌詞と音韻からチャートの一位に輝いています。2000年にマドンナがカバーしています。
世界からチャックの存在もロックンロールも忘れ去られていた時に、ロックンロールとチャックを救ったのが、何とイギリスなんです。
イギリスで1964年、ビートルズやローリング・ストーンズ、デイブ・クラーク・ファイブ等の人気バンドがチャックの曲をカバーしたため、チャック自身の人気も再浮上し、チャックの曲は再度ヒットチャートを賑わしていきます。
イギリスの若いバンドが米国黒人のロックンロールをコピーしイギリス風のアレンジで加工し、独特のUK・ロックを発展させていきます。
言い換えれば、チャック・ベリー等のロックンロールがなければ、ビートルズもストーンズもツェッペリンも生まれなかったかも知れませんね。
やっぱり、チャック・ベリーは凄い!
各界からのコメント
・Rolling Stones:「彼はロックの真のパイオニアで、私たちに巨大な影響を与えた。チャックは素晴らしいギタリスト、歌手、演奏者だっただけでなく作詞の名職人だった」。
・MickJagger:「とても悲しい。感動的な音楽を与えてくれた彼に感謝したい。青春時代を照らし、音楽家や演奏家になる夢を持たせてくれた。あなたの音楽は永遠に私たちの心に刻まれる」。
・Bruce Springsteen:「ロックの最も偉大な実践者、ギタリストであり、史上最高のロックの作家だった」。
・Lenny Kravitz:「チャック・ベリー万歳! あなたなしでは誰もここにたどり着けなかった」
・ビル・クリントン元米大統領:「彼の人生は財宝であり、偉業だった。彼は永遠に記憶される」
・Ringo Starr:「あのロックンロールを聴かせてほしい。私は今もあなたの曲を演奏し、あなたのことを話している。神のご加護を」。
・Beach BoysのBrian Wilson:「とても悲しい。大きな感動を与えてくれた彼の死はロックンロールを愛するすべての人たちに惜しまれるだろう」。
2017年
3月
25日
土
WhiteSnake 「Saints & Sinners」1982年
Scotch Whisky「Johnnie Walker Green Label」
2017年
3月
24日
金
Vanilla Fudge 1st「Keep Me Hanging On」1967年
Kentucky Bourbon「Wild Turkey 13年」