2016年
10月
30日
日
土曜日(29日)の開店時間変更、失礼しました。
川崎クラブチッタでのGoblin LIVE、どうしても観たかったものですから・・・・。
当店のお客様から「チケットがソウルドアウトで行けない」と聞いていたのですが、会場は立見席まであり超満員。
クラウディオ・シモネッティ率いるGoblin、とても素晴らしい公演でした。
公演は2部構成。
一部は日本初となるライヴ・アンド・シネマ・スペクタクル。
休憩を挟んみ二部は、彼等が手掛けた歴代のホラー映画のサウンドトラックの名曲を含むゴブリンのベストLIVE。
本来、恐怖映画は苦手なのですが、何故か有名どころは見ているんですね。
「オーメン」「エクソシスト」「シャイニング」「サスペリア2」・・・・。
第一部が「サスペリア」全編上映&シンクロ・ライヴは、面白かったですよ!
映画の主題曲や効果音をGoblinが生で演奏するんです。
足元のモニターを見ながら、映像に音を合わせていく。
こんなLIVEは、日本では初めてのこと。
とても良い映画&LIVEが見れました。
怖い部分も生演奏を見ているので恐怖感は半減し、僕にはとても良かったです。
二部は、GoblinのベストLIVE。
バックにGoblinが手がけた歴代ホラー映画サウンド・トラックの名曲の数々。
当店所有のアルバム「赤い深淵」からも3曲やりましたよ!
気が付いたら21時。
お店には「本日開店は、21時15分」と張り紙してきましたので、アンコールを見ずして後ろ髪ひかれる思いで、泣く泣くお店に入り開店準備・・・・。
21時30分過ぎに、Goblin組がご来店。
皆様「もう最高! 素晴らしいLIVE!!」と乾杯!
本当に素晴らしい一夜限りの超豪華LIVEでした。
こんな素晴らしいLIVEを企画してくださったチッタさんに心から感謝!!
2016年
10月
25日
火
「何読んでるの?」と聞く妻に同書を見せると・・・・、「ゲッ!・・・・駄目だ!」と一言。
しかし、現状は深刻なんですよ!
ある資料によると「世界の人口は年に1.18%の割合で増え続けており、2050年には90億人に達する」そうで、FAO(国際連合食糧農業機関)では、「2050年までに60%の食料生産を増やす必要がある」と2012年に発表しています。
実際に世界的な食料危機が起こったら、食料自給率が39%しか無い日本は非常に深刻な状況に陥ります。
これではとうてい国民を養えません。
食肉を簡単に増やしたりするのは大変だし、輸入に頼っているトウモロコシや小麦が入ってこなくなれば、それを飼料とする畜産農家が廃業します。
かてて加えて、太平洋側の南海トラフ巨大地震の発生確率が30年以内に70%の状況。
食糧危機、巨大地震による首都消滅・・・・。
しかし、人間はどんな状況でも生きていかなければなりません。
余談ですが、「僕はどんな状況でも必ず生きている」という、何の根拠もない自信を持っている楽天家なんです。
政治・経済・流通・・・・、全てが停滞したときには生き残った人間はどうやって生き延びるか?
否が応でも、とにかく身近にあるものを食していかなければ生き抜けません。
昔見たスティーブ・マックイーン主演の映画「パピヨン」で、孤島の牢獄で生き抜くためにゴキブリを食べるシーンがありましたっけ・・・・。
そんな時に役立つのが、本書。
著者は、大学の講師を務めながら、NPO法人食用昆虫科学研究会の立ち上げに、昆虫食の普及活動に力を入れている先生。
彼曰く、「地球の人口の爆発的な増加にともない問題視されているのが食糧不足。この危機を克服するために、国連食糧農業機関(FAO)が有効な一手としてあげたのが「虫を食べること」、つまり「昆虫食」。
FAOは報告書の中では、昆虫を「タンパク質や脂肪、ビタミン、ミネラルなどが豊富で、健康的な食用資源」と高く評価しているとのこと。
そう言えば、日本でも古くからイナゴやハチの子、サザムシなどの伝統食が有名ですよね。
一番身近なのは、居酒屋でのイナゴの佃煮。
イナゴの佃煮は美味しいぞ~、大好き!
で、本書によると、「昆虫は栄養豊富(タンパクやミネラルetc)で、牛肉からタンパク質を得ることと、昆虫食から得ることにどういう違いがあるのか」と問題提起。
「昆虫食は、とにかく肉を生産するよりも遥かにコストが低く、身近に存在しているので安くてタンパク源を取ることができる昆虫の“家畜化”が必要」と言う。
現に昆虫は、魚や家畜の飼料として利用されているそうです。
昆虫を食べている魚や家畜を僕らは食べているのだから、元の昆虫を食べられない訳はない!
地球環境保全にも良し、食料危機、地球破滅という非常時に人間は動物性タンパク質をどう摂るかを考える必要に迫られます。
このような状況下においての食材に昆虫はとても重要。
白土三平「カムイの食卓」と同本があれば、生きていける気がします。
最後に具体的なセミの天ぷら、ひとくち虫ピザ、コオロギの揚げせんべいetc.昆虫レシピが紹介されていますよ!
2016年
10月
24日
月
長年の飲酒による肝臓病で、1995年47歳という若さで他界したRory Gallagher。
彼の母国アイルランドは、Rory Gallagherの功績を讃えるために「(Rory Gallagherは)伝説的ギター・ヒーローであり、People's Guitarist(民衆のギタリスト)」として彼の銅像を北アイルランドのベルファストに建造することを決定したとか・・・。
(参照: http://amass.jp/79713/ )
Rory Gallagherのイメージと言えば、ぼろぼろに塗装が剥げたストラトキャスター、チェックのダンガリーシャツに色の落ちたジーパン姿、ブルースをこよなく愛し、エフェクターをまったく使わないギター一本での演奏スタイル、LIVEで本領を発揮する・・・・・・など等。
日本での人気・評価は、ベック、クラプトン、ペイジ、リッチー・ブラックモア・・・ 以下と今ひとつ存在感が薄い感じがしますが、海外での評価は非常に高いんです。
・ブルースをベースにしたロックで、ソウルフルな歌い方と巧みな演奏で高い評価を得、「一人Led Zeppelin」とか「第2のクリーム」言われた。
・1972年にはイギリスの音楽誌 「メロディ・メーカー」 で、クラプトンを抑えてギタリスト部門の1位になった。
・2011年、「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第57位にランクイン。
・ジョン・レノンもロリーのTaste時代のLIVEを見て「素晴らしい才能を持った新人」と評価。
・Rolling Stonesからミック・テイラーの後任として誘われる。(でも、この話をギャラガーが断った!)
・Deep Purpleから抜けたリッチー・ブラックモアの後釜としてデイヴィッド・カヴァデールは第一候補にジェフ・ベック、第二候補にギャラガーを挙げていた。
・Queenのブライアン・メイは、ロニーのバンド「Taste」のドキュメンタリー『Taste: What’s Going On – Live At The Isle Of Wight Festival 1970』の中で「自分のギター・サウンドが確立したのはアイルランド出身の伝説のブルース・ロック・ギタリスト、ロリー・ギャラガーのおかげ」と語っている。
・Smithsのジョニー・マーもロリー・ギャラガーの大ファンだったとか・・・。
日本では今一でしたが海外でのRory Gallagherの評価が高かったことが伺えますね!
Rory Gallagherは紛れもないブルース・ギタリストですが、Eric Clapton や Michael Bloomfield のようなどっぷりとブルースに浸かっているようなタイプと違います。
アイルランド人独特の哀愁があり、またジャズやカントリーからの影響も感じさせる程広く、ブルースを基調に「自らの情念を叩きつけるような」小細工無用の直情的なギタープレイによるハード・ロック寄りのシャープなギター・サウンドが特徴。
Rory Gallagherの「オールド・ストラトキャスターの音」を是非見直しては・・・・・。
当店所有のRory Gallagherアナログ・レコード紹介。
●「Tattoo」
1973年発表。
UKアルバム・チャートで第32位獲得。
ファンクな要素も取り入れた楽曲も収録するなど、才能が溢れ出ていた時期の作品。
真骨頂であるブルース・ロック調の「Tattoo'd Lady/邦題:いれずみの女」やロリーの繊細さ、心の奥深さを感じさせるバラード・ナンバー「Million Miles Away/邦題:100万マイルも離れて」、ライブでも人気な「Cradle Rock/邦題:クレイドル・ロック」、「Who's That Coming/邦題:フーズ・ザット・カミング」などを含むスタジオ盤での最高傑作とされる代表作です。
●「The Story So Far」
1974年発表の本国アイルランドで発売されたベスト盤。
「自らの情念を叩きつけるような」小細工無用の直情的な激しいギタープレイ、ハード・ロック寄りのシャープなギター・サウンドがきけます。
Rory Gallagherの「オールド・ストラトキャスターの音」は、このアルバムだけでも充分。
肝臓を悪くした酒に対しての「アルコール中毒」という曲も大好き!
●「Against the Grain」
1975年発表。
レーベルをポリドールからクリサリスに移籍後初の作品。
コンテンポラリーなブルースをベースにしつつよりハード・ロック寄りのサウンドを打ち出した元気溌剌のロックンロールなアルバム。
ファンの間では絶頂期とも言われ、評価も高い作品です。
●「Calling Card」
1976年発表。
Deep Purpleのロジャー・グローバーとの共同プロデュースによる作品。
全体的にハードロッキンな印象で、タイトな演奏とジャズの要素を強く感じるこだわりの楽曲。
気持ち良いぐらいの切れ味で引き倒すストラトの音、ジャジーなオルガンやピアノとのセッションの臨場感を鮮明に感じ取ることができます。
●「Top Priority」
1979年発表。
共同プロデュースに、ポール・マッカートニー等を手掛けたアラン・オーダフィを起用。
ギター・サウンドは、よりソリッドになり完成度の高い作品に仕上がっています。
ディープ・パープルを彷彿させるハード・ロック・ナンバーもありますが、ジャズ的なアプローチを取り入れるなど、多彩なアレンジが聞きどころ。
全編を通じて攻撃的ギター満載!
このアルバムでドラムを叩いていたテッド・マッケンナは後にMSGへ加入。
2016年
10月
22日
土
ロックの殿堂2017年のノミネート・アーティストが発表されましたね。
殿堂入りアーティストは12月に発表され、式典は2017年4月にニューヨークのバークレイズ・センターにて行われるそうです。
毎年ノミネート・アーティストの発表を見て、「エ~ッ、まだ殿堂入りしてなかったの?!」と思ってしまいます。
ノミネートされたアーティストの中には・・・・・、Cars、E.L.O、J. Geils Band、Joan Baez、Journey、Kraftwerk、MC5、Steppenwolf、Yes、Zombies等がはいっていました。
もう皆さんいい年なのでは、全員殿堂入りさせてあげたいね!
所有アナログ・レコードは、追々ご紹介していきますからね。
2016年
10月
18日
火
●サウンド・トラック盤「RENALDO & CLARA/邦題:レナルド&クララ」
同アルバムは1978年発表の映画『レナルド&クララ』のサウンド・トラック盤ですが、とても貴重なアルバムです。
と言うのは、映画封切りに先立ち放送局のプロモーション専用に制作され、一般には発売されていませんので・・・・。
サウンドトラック盤からの抜粋ですが、オリジナル盤は公式発表されていないアルバムなんです。
映画自体は4時間弱あり、内容が難解すぎると不評で興行的には失敗。
後に2時間の短縮版が編集され再度公開となりましたが、評価は変わらずじまいで終了とか。
●「Street Legal/邦題:ストリート・リーガル」
1978年に発表だれた18枚目のスタジオ・アルバム。
日本、オーストラリア、ニュージーランドを廻ったツアーの後、ツアー・バンドと共にスタジオ入りし、完成。
一緒にツアーしたバンドだけに息の合った演奏を随所で聴かせる一方、サックスや女性コーラスによりポップなサウンドに仕上げ音楽的に新たなる試みの出発点となったアルバム。
日本武道館公演で初めて披露された名曲「イズ・ユア・ラブ・イン・ヴェイン」や「チェンジンク・オブ・ザ・ガード」と「イズ・ユア・ラブ・イン・ヴェイン」を収録。
USAビルボード200チャートで11位、UKアルバム・チャートでは、過去8年間で最も高い2位を記録。
RIAAよりゴールド・ディスクに、BPIより30万枚以上のプラチナ・ディスクに認定。
このアルバムに対してある人曰く、「これくらい作れないでどうする!吹き荒れるパンクに対するディラン流の回答だ!」
●「Slow Train Coming/邦題:スロー・トレイン・カミング」
1979年発表のスタジオ・アルバム。
ユダヤ教の教えで育ってきたディランが、1978年末にボーン・アゲイン・クリスチャンになったことを反映したゴスペル色の強いアルバムで、当時かなり批判されています。
ディランに対する批判的な意見が多数噴出しましたが、ダイア・ストレイツのギタリスト マーク・ノップラーをゲストに迎えてのタイトな音作り歌がマッチし、後に傑作といわれるようになった作品。
同アルバムからシングル・カットされた「ガッタ・サーヴ・サムバディ」はUSA24位を記録。同曲はグラミー賞ベスト・ロック・ボーカル(男性)部門を受賞。
ディランの個人名義として初のグラミー賞受賞となった。
USAビルボード200チャートで3位、UKアルバム・チャートで2位を記録。
RIAAによりプラチナ・ディスクに認定。
●「Infidels/邦題:インフィデル」
1983年発表の22枚目のスタジオ・アルバム。
プロデュースは、当初マーク・ノップラーが手掛けていましたが途中からダイア・ストレイツのツアーにより抜けたため、残されたテープをディラン自身が仕上げた作品。
タイトルのInfidelsは、無神論者、異教徒の意で、発売当時は「真のディランが戻ってきた」と騒がれた作品でもあります。
「ジョーカーマン」「ライセンス・トゥ・キル」「アイ・アンド・アイ」など収録。
スライ&ロビー,ミック・テイラーらがバックで参加。
USAビルボード200チャートで20位、UKアルバム・チャートで9位を記録。
RIAAによりゴールド・ディスク認定。
余談ですが、マーク・ノップラーは後に「あのアルバムは自分が最後まで手掛けていればもっとよいものになった」と発言したとか・・・・・。
●「Greatest Hits」 Best盤
1967年に8枚目のアルバムとして発表したベスト盤ですが、実はディランがバイク事故を起こしたのを境に、活動のペースと方向性を変える中で急遽発表されたアルバム。
ボブ・ディランの原点であり、フォークからフォーク・ロックに進む頃の初期の名曲が多数収録。
ディラン初心者のための入門編としてお薦めアルバムです。
●「Greatest Hits Vol2」 Best盤Vol2
1971年発表。
「Greatest Hits」との重複曲は無く、2枚組になったことでより幅広く選曲。
フォークシンガーとして脚光を浴びるようになったディランが、自身の音楽スタイルを柔軟で革新的に変遷させ、ロックミュージックに多大な影響を与えた60年代を包括する内容となっています。
ブルースあり、世界が驚いたディランの美声あり、独特の投げやりで叩きつけるような歌唱法、ディラン風ロックンロール、スリーフィンガーとハーモニカでのフォークありと、ディランの軌跡とロックの歴史が見えてくるアルバムで単なるベストとは異なり高い評価を得たアルバム。
●「BEFORE THE FLOOD/邦題:偉大なる復活」
1974年発表の2枚組ライブ盤。
ザ・バンドとの共演で、「クリップル・クリーク」「アイ・シャル・ビー・リリースト」「エンドレス・ハイウェイ」「オールド・ディキシー・ダウン」「ステージ・フライト」「ザ・シェイプ・アイム・イン」「ホエン・ユー・アウェイク」「ザ・ウェイト」はザ・バンドだけでの演奏。
「くよくよするなよ」「女の如く」「イッツ・オールライト・マ」はボブ・ディランが1人で演奏。
「ザ・ウェイト」以降の5曲は圧巻!
USAビルボード200チャートで3位を記録。
●その他
1988年、ディランはは、凄いメンバーとバンドを結成します。。
そのバンドは覆面インスタントユニット名が、、「トラヴェリング・ウィルベリーズ」。
そのメンバーとは・・・・、
・ロイ・オービソン
・ジョージ・ハリスン
・ジェフ・リン
・トム・ペティ
凄いメンバーですよね!
そして、アルバム「トラヴェリング・ウィルベリーズ Vol.1」を発表。
売れたかどうか知らないけど・・・・。
当店のは、シングル盤。
2016年
10月
18日
火
Bob Dylanが、ノーベル文学賞を受賞しましたね。
まずはおめでとうございます。
しかし、この受賞に関しては、賛否両論ですね。
僕もビックリしたけど、世の中ではもっと凄いことになっているらしい・・・・。
文学界でもかなりもめているし(AFP=時事「ボブ・ディラン氏にノーベル賞、賛否噴出」)
日経の見出し「ロックを芸術に高めた」という表現に対し、ツイッターで「アカデミズムの優位性を前提とした物言いがいらつく」「『高めた』という表現の時点で間違っている」などの反発が広がっているとか・・・・。
こんなのもめても仕方ないと思うのだけど・・・・・・。
Dylanも沈黙を守らず、素直に感謝し、貰える賞金を全て寄付したらもっとかっこいいのにね。
Bob Dylanのノーベル文学賞受賞は、ちょっと置いといて・・・・、当店のお客様のBob Dylanに対す意見。
・Bob Dylanの歌は上手いのか、下手なのかわからない。
・アコースティク時代がいいのか、バンドを引き連れた時代がいいのか。
・日本人の何割の人がBob Dylanの詩の真意を理解しているのだろうか。
・多分「詩」が良いのだろうけど、洋楽を音とか雰囲気から聞く人間として自分の語学力では十分に詩の意図が汲み取れない。
・音楽として聴くと、歌は下手だし字あまりだし、メロディアスじゃないし・・・・、1枚聴くとドット疲れが出る。
と、ま~いろいろ意見がありますが、日本のフォークソングを始め、ジョン・レノン、ブルース・スプリングスティーンなど世界中のミュージシャンに大きな影響を与えたのは事実。
今回のBob Dylanノーベル文学賞受賞の賛否を決めるのは、皆様!
「Blowing In The Wind/答えは風に吹かれている」。
とりあえず、当店所有Bob Dylanのアナログ・レコードを2回に分けて紹介しますね。
● 「The Freewheelin/邦題:フリーホイーリン」
1963年に発表された2作目のスタジオ・アルバム。
Dylanを一躍有名にした「風に吹かれて」をはじめ、「北国の少女」、「戦争の親玉」、「はげしい雨が降る」、「くよくよするなよ」他を収録。
シングル・カットされた「風に吹かれて」は、PPM(ピーター・ポール&マリー)がカヴァーし世界的にヒット(USAビルボード・シングルチャート2位)。
このお陰でDylanは一躍有名になり、1960年代のアメリカ公民権運動の賛歌とも呼ばれ、現在に至るまでディランの作中最も愛唱されている曲。
同アルバムは、USAビルボード・トップ LPチャートで22位、UKアルバム・チャートで1位を記録。
RIAAによりプラチナ・ディスクに認定されています。
ディラン・バージョンは1994年に、ピーター・ポール&マリー・バージョンは2003年に、それぞれグラミーの殿堂入りを果たしています。
ローリング・ストーン誌が2004年に選出した「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」では14位にランク。
ロックの殿堂の「ロックン・ロールの歴史500曲(500 Songs that Shaped Rock and Roll)」の1曲にも選出されている。
このアルバムはビートルズにも影響を与えたことは有名。
● 「Bringing It All Back Home/邦題:ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム 」
1965年に発表された5作目のスタジオ・アルバム。
同アルバムでロック・サウンドを取り入れ物議をかもし出したことでも有名。
フォーク・ソングにロック・サウンドを取り入れ最初の「フォーク・ロック」アルバムと言われ、後のロックに大きな影響を与えた。
シングル・カットされた「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」は、ディラン自身のシングルで初めてチャート入りし、39位を記録。
「ミスター・タンブリン・マン」は、バーズがカヴァーし、USAビルボード・チャートで1位を記録。
アルバムもUSAビルボード・ LPチャートで最高6位に、UKアルバム・チャートで1位を記録。
アメリカ・レコード協会 RIAA により、1967年8月25日にゴールド・ディスク、2001年12月20日にプラチナ・ディスクに認定。
ローリング・ストーン誌が2003年に選んだ「オールタイム・ベストアルバム500」では31位にランク。
2006年、グラミーの殿堂(Grammy Hall of Fame)入り。
● 「Highway 61 Revisited/邦題:追憶のハイウェイ61」
1965年に発表された6作目のスタジオ・アルバムで、フォーク・ロックの金字塔的な作品。
ボブ・ディランの60年代を代表する名盤です。
このアルバムではオルガンでアル・クーパーがギターでマイク・ブルームフィルドが大貢献しています。
同アルバムは、USAビルボード・トップ LPチャートで3位、UKアルバム・チャートで4位を記録。
RIAAによりプラチナ・ディスクに認定。
2002年、グラミーの殿堂入り。
ローリング・ストーン誌の「2003年オールタイム・ベストアルバム500」では4位、「2004年オールタイム・グレイテスト・ソング500」では、「ライク・ア・ローリング・ストーン」が1位、「廃墟の街が」185位、「追憶のハイウェイ61」が364位にランキングされています。
余談ですが、ロバート・ジョンソンの時にも触れましたが、このHighway 61には様々な伝説が残されています。
1920年代から1930年代にかけて活躍した「ブルースの女帝」ベッシー・スミスが同路線で自動車事故死。
マーティン・ルーサー・キングは61号線にあるモーテルで殺害。
エルヴィス・プレスリーは同路線に沿って立てられた住宅の中で育ち、ロバート・ジョンソンは61号線と49号線の交わる十字路で悪魔に魂を売り渡してギターのテクニックを身につけたという「クロスロード伝説」で知られている。
また、沿線の小さな町がサム・クック、アイク・ターナー、マディ・ウォーターズなどの偉大なミュージシャンが輩出し、故ジョン・F・ケネディ・Jr.なども宿泊したモーテルもあるとか・・・・。
● 「Blonde on Blonde/邦題:ブロンド・オン・ブロンド」
1966年に発表された7作目のスタジオ・アルバムでロック史上初の2枚組アルバム。
同アルバムは、ミックス違いや曲の長さなど少なくとも11種類の異なるヴァージョンが発表されているとかで、標準的なヴァージョンとして確立されていないそうです。
収録の「雨の日の女」「プレッジング・マイ・タイム」「ジョアンナのビジョン」「スーナー・オア・レイター」「アイ・ウォント・ユー」他有名曲多数。
フォークとロックを融合させた音作りの試みがピークに達したものとして、60年代ロックの指標的作品の一つに数えられています。
ビルボード誌トップ LPチャートで最高9位を記録、UKアルバム・チャートで3位を記録。アメリカ・レコード協会 RIAA により、1967年8月25日にゴールド・ディスク、1999年5月5日にプラチナ・ディスク、2003年9月22日にダブル・プラチナ・ディスクに認定。
1999年、グラミー賞の殿堂(Grammy Hall of Fame)入り。
ローリング・ストーン誌の「2003年オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では9位にランク。
● 「Blood on the Tracks/邦題:血の轍」
1975年発表の15枚目のスタジオ・アルバム。
シングル・カットされた「ブルーにこんがらがって」は、ビルボードでチャート31位を記録。
アコースティック・ギターを中心としたシンプルなスタイルが特徴のアルバムです。
ディランのスタジオ・アルバムの中でもベスト・セラーとなったアルバムです。
USAビルボード200チャートで1位に輝き、UKアルバム・チャートで最高4位を記録。RIAAよりダブル・プラチナ・ディスクに認定。
ローリング・ストーン誌の「2003年オールタイム・グレイテスト・アルバム500」では16位。
これは、1970年代のディランのアルバムとしては最上位。
● 「The Basement Tapes/邦題:地下室 ザ・ベースメント・テープス」
1975年発表のボブ・ディラン & ザ・バンドのスタジオ・アルバム。
同アルバムは、1967年、ディランはザ・バンドと共にBig Pinkと呼ばれた家の地下室で音楽出版社に送るデモテープとして録音したもので、8年目にしてやっと陽の目を見た作品。
当時70曲あまりを録音したらしいぼですが、このうち24曲が同アルバムに収録されています。
休養しながらも旺盛な制作意欲で素晴らしい曲を作り続けていた60年代半ばのディランの姿勢を伝える作品。
地下室での私家録音なので音質が悪いが、ディランやバンドが自分達の楽しみのために自由奔放に作っている雰囲気がとても魅力。
同アルバムは、USAビルボード・トップ LPチャート7位、UKアルバム・チャートで8位を記録。
RIAAによりゴールド・ディスクに認定。
ローリング・ストーン誌が選ぶ「オールタイム・ベストアルバム500」で292位にランクイン。
新曲からの最初のヒットは、PPM(ピーター・ポール&マリー)がカヴァーした「なにもないことが多すぎる」のシングルは、ビルボード「Hot 100」で35位を記録。
イアン&シルヴィア(Ian & Sylvia)も、「怒りの涙」、「クイン・ジ・エスキモー」、「火の車」を録音。
「火の車」は、ジュリー・ドリスコール,ブライアン・オーガー&ザ・トリニティ(Julie Driscoll, Brian Auger and the Trinity)がカヴァーしUKシングル・チャートで5位を記録。
ザ・バーズによる「どこにも行けない」がシングルとしてリリースされ、「なにもはなされなかった」とともに「ロデオの恋人」に収録されています。
またザ・バンドは、「火の車」、「アイ・シャル・ビー・リリースト」、「怒りの涙」を再収録し、1968年7月に発表された彼等のデビュー・アルバム「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」収録。
フェアポート・コンヴェンションは「100万ドルさわぎ」をカヴァー。
● 「Desire/邦題:欲望」
個人的には、一番好きなアルバム。
1976年に発表された17作目のスタジオ・アルバム。
ディランのスタジオ・アルバムの中でも最も売れたベスト・セラー・アルバム。
USAビルボード200チャートで5週連続1位に輝き、UKアルバム・チャートで3位を記録。
RIAAよりダブル・プラチナ・ディスクに認定。
ローリング・ストーン誌が選ぶ「オールタイム・ベストアルバム500」に於いて、174位にランクイン。
A面1曲目の「ハリケーン」は、殺人の冤罪で投獄されたボクサー、ルービン・ハリケーン・カーターの無実を訴えたプロテストソング。
因みにルービン・カーターは19年間の獄中生活、22年間の法廷闘争の末、無罪を勝ち取ります。
その経緯は「ザ・ハリケーン」というタイトルで映画化され、デンゼル・ワシントンが主役を演じています。
「ジョーイー」は1972年にニューヨークで殺されたマフィアのジョーイ・ギャロの追悼歌。
このアルバムを語る際に絶対欠かせない要素が、エミルー・ハリスのボーカルとスカーレット・リベラのヴァイオリンですよね。
個人的に大好きな曲「コーヒーもう一杯」では、もうヴァイオリンの切なげなメロディーに泣けてきちゃいます・・・・。
2016年
10月
11日
火
● Beatles映画パンフレット
観た映画は全て買う事にしています。
しかし、先日のBeatles「EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years」の時は、完売と言うことで買うことができず。
やはり欲しいな~・・・・・。
土曜日にちょっとDICEビルのほうに用事がありましたので、映画館に寄って見たら、有りましたよ、有りましたよ。
即購入。
パンフレットを見ていたら、先日の映画の興奮が蘇り・・・・・・。
LIVEと映画には、パンフレットは重要ですね!
● 映画「シン・ゴジラ」
ご来店のお客様の間で、「シン・ゴジラ」の映画が評判良く、「こりゃ~、観にいかなければ」で行って来ました。
映画は大好きなので良く観ますが、邦画を見るのは数十年ぶり。
最初に「ゴジラ」が映画化されたのは、1954年(昭和29年)。
僕が5~6歳のときだから、リアルタイムで観ていませんが、中学生時代に2流館で見た記憶が有ります。
その後、ゴジラに関してはアメリカ映画の2本以外観ていませんが、「シン・ゴジラ」は今回ので29作目なんですってね!
ビックリです・・・。
で、「シン・ゴジラ」。
これは、子供向けの映画じゃないですね。
この映画で感じたのは、日本国の有事における「安全保障」と「危機管理」。
そして政府官僚の無能さ。
危機管理に対する政府の後手後手の対応、「誰も責任を取りたがらない」官僚意識、憲法9条無視の自衛隊出動、同盟国や多国籍軍と連携するという集団的自衛権の欺瞞と恐ろしさなど等、「ゴジラ」よりも「日本国(の政治)」に視点をあてている。
これじゃ、子供は楽しくないよね。
現に僕らの近くで見ていた子供は、ゴジラが暴れているシーン以外はつまらなそうな顔をしていました。
面白さの価値観は個々に違いますが、「シン・ゴジラ」の評価は、分かれるだろうな~。
●外国人のお客様
当店にも外国人のお客様が時々来てくださいます。
先週の金曜日にご来店くださいました外国人は、多分僕とあまり代わらないご年輩後夫婦。
「どんな曲で喜んでもらえるかな~」と悩みつつ、ロックとポップスを交互にかけてみました。
何とカーリー・サイモンの「うつろな愛 (You're So Vain) で奥様が、イーグルス「ホテル・カルフォルニア」でご主人が口ずさんでいるではありませんか・・・・・。
こういう時は、嬉しいですね~!
・カーリー・サイモン(Carly Simon)の「うつろな愛 (You're So Vain)」。
1973年に発表された1stアルバム「ノー・シークレッツ」からのシングルカットされビルボードNo.1に輝いた曲。
この曲のバックコーラスにミック・ジャガーが参加しているのは有名。
とにかく、僕らの年代では多くの思い出がつまった曲です・・・・・。
2016年
10月
03日
月
キタ~ッ!
アマゾンで購入した本が来ましたよ。
これらの本は、偶然ネットで見つけたんですが、せこくポイントが付くからと駅ビルの有燐堂まで足を運んだのですが、全て絶版になっている本とのこと・・・・。。
ポイントよりも実物の本が大事と帰宅後直ぐにクリック。
3冊は60年代から70年代初頭までの日本人が愛した洋楽のシングル盤を網羅した本。
1冊はプログレ名盤100というものです。
ページをめくると、懐かしいシングル盤ジャケットがずらり。
プレスリー、ビートルズ、ビーチ・ボーイズはもちろん、シルィー・バルタン、ジョニー・ハリデイ、ナンシー・シナトラ、コニー・フランシス、ヴェルヴェッツ、ジョニー・ティロットソン、フランキー・レイン、マリリン・モンロー、ヘレン・シャピロ・・・・・、懐かしのヒット・シングル盤ジャケットオンパレード。
もう、たまりません・・・・、最高です!!
当時の音楽情報はラジオだけだったので、知らない曲もありますが、当分、楽しめそうです。
2016年
10月
03日
月
就寝前に読む本として購入しましたが、実に面白い本でした。
もともと時代小説・歴史ものは大好き。
時代小説の醍醐味は、史実にのっとったうえでフィクションを構築し一つのストーリーに仕上げていく事だと思います。
史実を無視した荒唐無稽なフィクションは・・・・、ごめんなさい。
「忍びの国」は、忍者の里 伊賀の国で起こった壮絶な戦い「天正伊賀の乱」をテーマにした小説。
「天正伊賀の乱」というのは、織田信長の次男である織田信雄(おだのぶかつ)が天正7年(1579年)9月16日、信長に無断で伊賀惣国一揆を攻めたが、伊賀十二人衆と言われる自治集団に大敗(この時、信長に「親子の縁を切る」とまで書状で脅され、叱責されたとか)したが、天正9年(1581年)には、大和・伊勢の諸大名の加勢を受けて再度伊賀へ侵攻し、同国を平定した物語。
時代小説を読んでいると、「本当にいろいろな資料が残っているものだな~」と、つくづく思います。
信長の次男である織田信雄の存在を始めて知ったし、天正伊賀の乱を記した「伊乱記」、忍者の教科書と言われている「万川集海」や「正忍記」「忍秘伝」等も知りました。
伊賀忍者の頭として有名な百地三太夫や「万川集海」の忍者Best10 に入っている「下柘植の木猿」や後に石川五右衛門として有名になる若き伊賀忍びの文吾なども登場。
忍者の資料は、先日ブログにも書きまし「The Ninja ~ 忍者ってなんじゃ!?」展で見ました。
9/19のブログをご参照ください。
最後に・・・、「忍者とは知恵を巡らし策謀を練り、術をかける相手の「心」を読み解き、その「心」につけ込んで勝ちを得る」(著者)
「忍びの国」は、通勤途中、就寝前に読むには最高です。
タイトル:「忍びの国」
著 者 :和田竜
発行所:新潮社・文庫本
値 段 :590円
2016年
10月
02日
日
観てきましたよ~!
「やっぱりBeatlesというグループは本当に凄かったんだな~。最高のスーパーバンド!」と、改めて思いました。
リバプール時代から1963年に始まった15か国90都市166公演におよぶツアーの様子、1969年1月30日に行われたアップル社ビル屋上での伝説ゲリラ・ライブ(ルーフトップ・コンサート)+1965年8月15日のシェイ・スタジアム公演。
“Beatles”についてポールやリンゴのコメント、
“Beatles”の公演を見たウーピー・ゴールドバーグやエルビス・コステロ、シガニー・ウイーバーなどの証言も織り交ぜながらBeatlesの曲の変遷、半世紀以上も愛されて続けている人気の理由、彼等の苦悩等を画いた作品となっています。
また、あの時代の社会的背景~ベトナム戦争、ケネディ暗殺、人種差別問題なども画かれています。
最後の1965年8月15日のシェイ・スタジアムのライブ映像~約5万人のファンが号泣&大絶叫&失神・・・・は圧巻!
アップル社ビル屋上で行われた「ラストライブ」での「Get Back~I’ve Got A Feeling」の場面では,思わず涙が・・・・・。
因みに妻は「All My Loving」で水分の多い鼻をかんでいました・・・・。
映画タイトルにもなった「EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years」は、当時ライブ活動で多忙な毎日を過ごしていた時のリンゴの一言「週に8日も仕事!」。
アッ・・・、思い出しちゃった・・・、日本にも似たような流行歌があったな~・・・。
1963年に大ヒットした五月みどりの「一週間に十日来い」・・・、関係ないけど・・・・。
今ではBeatlesの曲が音楽の教科書にも載っているけど、当時は・・・・もう大変。
不良扱いでした・・・・。
アメリカ・フロリダ公演での人種差別に対するBeatlesの4人の姿勢を・・・・あの当時の日本の先生に見せたかった!
とにかく、とても面白い記録映画なので、観ていない老いも若きも・老若男女すべての人に観ていただきたい映画です。