2015年
9月
28日
月
やっぱり、購入してしまいました。
2015年9月発表のデビッド・ギルモアの新アルバム。
そう、今月発表。
2006年「オン・アン・アイランド」以来9年振りとなる通算4作目のソロ・アルバムです。
久々のギルモアの新アルバムですから・・・、慎重に針を落とす。
ア~ッ、きたー!!
ギルモア独特の優しく琴線を震わせるような哀愁あるギター。
良いね~・・・・。
ピンクフロイドのプログレ的なサウンドとは違うけど、何度も繰り返して聴ける大人のロック。
一ファンとしては、マーマー満足できる1枚です。
このアルバム発表と同時にワールド・ツアーがスタートしたそうで、ロンドンのロイヤル・アルバート公演5公演を含むヨーロッパツアーは全公演ソールドアウトとか・・・・。
また、10年ぶりの2016年にはロサンゼルス、トロント、シカゴ、ニューヨーク等、全米ツアー「David Gilmour Live2016」も開催されるようです。
もう、ピンクフロイドとしてのコンサートが無さそうなので、ギルモアだけでも日本にも来て欲しいな~・・・・・。
因みに、「RATTLE THAT LO-CK/邦題:飛翔」のジャケットは、シプノス。
共同プロデューサーは、ROXY MUSICで活躍したフィル・マンザネラです。
2015年
9月
23日
水
イギリスのスパイ映画の代表作と言えば、イアン・フレミングの「007」。
でも、最近の「007」は暗く重い映画になっちゃって、60年代、70年代の頃と比べるとあまり面白さが感じられないよね。
しか~し、今回観た「Kingsman」実に面白い映画!!
最高です!
ハリウッドの大作映画とは違った趣のある映画で、過激でスタイリッシュで古さもあるが新しいさもあるスパイ映画、と言う感じ。
まず、「007」等スパイ映画に欠かせない秘密特殊武器。
007のジェームス・ボンドもいろいろな武器を使用していたけど、「Kingsman」でも傘、ライター、革靴、指輪などの紳士の身の回りの品々に、あっと驚くギミックが隠されています。
またスパイ映画だから当然暴力シーン、銃撃戦等ありますよね。
「Kingsman」は、R指定だから残酷な場面も相当数あるのだけど、何故か悲惨さ残酷さが感じられないのです。
と言うか、残酷なシーンに使用されている音楽や映像の処理で、血なまぐさい場面が滑稽であり、ユーモアを感じてしまいます。
言い方を変えると「クールでおバカさん」なんです。
実にイギリスらしいく真面目で面白くセンスのあるスパイ映画。
展開もジェットコースターのようで上映時間約2時間はあっという間に過ぎ、まったく飽きることなくとても楽しめる作品でした。
個人的には、今年一番はまった映画かも・・・・。
使用楽曲(一部)
・Dire Straitsの大ヒット曲「Money for Nothing」が冒頭で使用。
・Lynyrd Skynyrd の名曲「Free Bird」が、すごい殺し合いの場面で使用。
サザン・ロックの名曲が、イギリスで好かれていたんですね!
・Elgar/Pomp and Circumstance(威風堂々)
英国を代表する作曲家エルガーによるイギリス第二の国歌とも言われている楽曲で日本でもおなじみの名曲が●●●●●●な場面で使用。
もう、これは笑えますよ、最高に笑えます!!
・KC & The Sunshine Bandの「Give It Up」が血祭りで使用。
このバンドアメリカのバンドだけど、この曲は全英でも1位を記録した曲なんです。
・Bryan Ferryの大ヒット曲「Slave To Love」がラストに・・・・。
2015年
9月
22日
火
地震によるビルの崩壊・大津波等の映像もあり不快感を覚える方もいらっしゃるかと思いますが・・・。
映画「カリフォルニア・ダウン」は、米カリフォルニアを襲った巨大地震の脅威の中、家族を救おうと奮闘するレスキュー隊員の苦闘を描いたパニックアクション映画です。
先日(12日早朝)の東京湾地震があったばかりなので、現実に身をおいているような感じで見てしまいました。
さすがお金のかかった規模の大きなハリウッド映画です。
しかし、現実離れしている場面も相当あります。
レスキュー隊員が市民を無視し娘だけを救出するというのは、考えられないし・・・・。
でも、フィクション・・・、多少矛盾する状況設定もありますが、とても面白い映画でした。
しかし、12日の地震は結構な強さでしたよね!
ちょうど寝る寸前だったのですが、下から突き上げるように「ドンッ!」と言う音がしたのでびっくりです。
地震でこんな音を聞いたのは初めてかもしれない。
本当にびっくりしました。
この地震、東京都内で震度5弱の強い揺れを観測したそうですが、東日本大地震のときの川崎と同じですよね
この地震について東京大学地震研究所の古村孝志教授は「地震計の記録を見ると、最初に小刻みな揺れが始まったあとすぐに大きな揺れが到達し、直下型地震の特徴を示している」とか・・・。
首都直下型地震に関して、地震の専門家によると、1923年の関東大震災から現在までの東京が静穏期だとすると、そろそろ活動期に突入するということで、M7クラスの地震はいつ起こっても不思議ではないそですね。
「明日にも地震が起こっても不思議ではないそうです。
政府の中央防災会議は、2007年(平成19年)~2036年(平成48年)の間にM6.7~7.2の(海溝型・プレート内)地震が70%の確率で発生すると想定。
京都大大学院の藤井聡教授なども首都直下型が2020年までに100%起こると断言しています。
最悪の場合、死者が2万3000人、経済被害が約95兆円に上るとか・・・・。
一説には、最悪死者は10万人、経済損失は100兆円近くになると想定されています。
古村教授は「東京湾直下で想定される地震のマグニチュードは7.3だが、けさの地震は地震のエネルギーにして1000分の1以下で規模が非常に小さい。しかし、この程度の規模であっても、エレベーターに閉じ込められたり、水道管が破裂したりする被害が出ているため、今回の地震をきっかけに、想定される首都直下地震への備えを進める必要がある」と指摘しています。
一方、日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)や中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)への影響は議論の対象にしなかったのは、考えられないことです。
今回「「カリフォルニア・ダウン」を観て、改めて地震の怖さを感じました。
2015年
9月
22日
火
REOスピードワゴンの全盛期を支えたギタリスト~ゲイリー・リッチラスが亡くなったそうです。
死因は明らかにされていません。
当店所有のREOのアナログレコードは、4枚。
どれもゲイリー・リッチラスのギターが聴ける胸キュンの最高アルバムです。
Gary Richrath(ゲイリー・リッチラス)、享年65歳。
ほぼ同じ年・・・、何か寂しい・・・・。
お疲れ様でした。
心より合掌!!
REO Speedwagonは、「アメリカでは全く売れていない。しかし、長続きしているバンド」と評されていたバンド。
デビューが1971年なのに売れたのが1981年発表の11作目「Hi Infidelity/邦題:禁じられた夜」だったんですから・・・。
1971年と言えば、僕が学生の頃ですよ。
その時代と言えば、ツェッペリン、パープル、CCR、グランド・ファンク、サンタナ、ピンクフロイドなど等が有名だった頃ですよ・・・。
如何に古いバンドか、分かりますよね。
REO SpeedwagonのRの字も届いていません。
届いていないのも当然だよね。
本国アメリカでも「長く続いているけど、売れないバンド」だったんですから・・・。
しか~し、バンドはメンバーチェンジを繰り返し、遂についに栄光の座を射止めるのです!!
当店所有のREOのアナログレコードをご紹介しますね!
● 「Hi Infidelity/邦題:禁じられた夜」
1981年発表の11作目のアルバム。
発表時、ビルボード・アルバムチャートで8週連続全米No.1に輝いていたのはジョン・レノンの「ダブル・ファンタジー」。
このジョン・レノンをNo.1から引きずり落したのがこのアルバムで、15週連続全米No.1を獲得。
売上枚数も最終的には全世界で2000万枚近くなり、この年の年間アルバムチャートでも「ダブル・ファンタジー」を抑えて年間第1位を獲得。
このアルバムからシングルカットされた「Keep On Loving Youキープ・オン・ラヴィング・ユー」はビルボード・シングルチャートで全米No.1を獲得し、この年の年間シングルチャート第10位を記録。
その他に「Take It on the Runテイク・イット・オン・ザ・ラン」は、全米5位を記録、「Don't
Let Him Goドント・レット・ヒム・ゴー」は全米24位に、「In Your Letter涙のレター」は、全米20位を記録。
● 「Good Trouble/邦題:グッド・トラブル」
1982年発表の12枚目のオリジナルアルバム。
前作の大ヒットを受け、全米7位を記録。
ジャケットも前作を引き継いでいます。
「禁じられた夜」で不倫の舞台となったホテルの一室。
翌朝,従業員が清掃にやって来て見たものは荒れ放題の部屋。
「夕べは派手に頑張ったみたいだね!」と、ぼやく声が聞こえてきそうなジャケットになっています。
このアルバムからシングルカットされえた「Keep The Fire Burnin'」、「Sweet Time」が大ヒット。
前作の成功が大きすぎて、その影に隠れてしまいがちですが、なかなか良いできです。
古き良きアメリカン・ロックの匂いが感じられるアルバムです。
● 「Wheels Are Turnin」
1985年発表の13作目のアルバム。
このアルバムからシングルカットされた「Can't Fight This Feeling涙のフィーリング」がビルボード・シングルチャートで3週連続第1位を獲得。
その他に「"I Do' Wanna Know愛は気ままに」「"One Lonely Nightワン・ロンリー・ナイト」「Live Every Momentリヴ・エヴリ・モーメント」がシングルカットされ、結果、アルバムもロング・セラーを記録し、全米アルバム・チャートで7位を記録。
年間チャート18位の好セールスを記録。
● 「Life As We Know It/邦題:人生はロックンロール」
1987年発表の14枚目のアルバム。
シングルカットされた「That Ain't Love」と「In My Dreams」が、ビルボード・トップ20位にはいる大ヒットに。
アルバム自体もビルボード・アルバムチャートで28位を記録。
しかしながら、このアルバムが黄金期のメンバーでレコーディングされた最後となってしまいます。
● 「Earth a Small Man His Dog and a Chicken」
1990年発表。
この時点では、Gary Richrathはバンドにいませんし、ヒット曲はありませんが、捨て曲なしのアルバムに仕上がっています。
バンド結成から苦しい時期を乗り越え、1980年代に花開いたREOスピードワゴン。
デビュー当時からバンドの中心的存在として多くの作品を生み出したGary Richrathに心から感謝!!
2015年
9月
21日
月
金曜日ぐらいから若干体調が悪く、連休に入ったとたんに咳き・喉の痛みでダウン。
参りました。
と言うことで、大岡昇平先生の「戦争小説集~靴の話」を読了。
大岡昇平先生は、1944年に教育召集で、東部第二部隊に入営し、フィリピン諸島のミンドロ島警備の暗号手としてサンホセに着任。
昭和20年の1月マラリヤでフラフラ状態の時に米軍の捕虜になり、レイテ島タクロバンの俘虜病院に収容され、同年の12月に帰国されたという戦争体験者です。
で、今回の「戦争小説集~靴の話」は、大岡先生の実体験に基づいた徴兵から出兵、勤務を経て米兵との邂逅、そして捕虜としての生活までを順に追った6つの短編集です。
どの短編も先生自身の戦争体験談ですが、これまでの戦争体験小説と一味違います。
普通の体験談のような事実やその感想だけに終始せず、先生が実際に戦場で体験した時の心の状態や取った行動を冷静に分析し克明に記している点です。
不測の事態が連続して起こる戦争の中で、「個人とは何か?」、「戦場における人間の可能性とは何か?」を徹底的に忠実に書き尽くそうとしているのが、異様なほどのリアルさを生んでいるように思えました。
とても面白い戦争小説です。
その他の先生のお薦め本。
●「俘虜記」 横光利一賞受賞。
前半が俘虜になる前、後半が俘虜となった後の生活を描いたもの。
「米兵を何故撃たなかったか」という命題を明晰な文体で省察。
また、収容所という「社会」を悲痛に、ユーモラスに描き、人間のエゴや堕落を洞察し、細かく分析し描写しています。
●「野火」 読売文学賞・小説賞受賞。
先生のフィリピンでの戦争体験を基に、死の直前における人間の極地を描いた戦争文学の代表作です。
1959年に市川崑監督、2015年に塚本晋也監督により映画化されています。
●「レイテ戦記」 毎日芸術賞受賞。
日本軍8万4千人、米軍1万5千人が犠牲となり太平洋戦争の“天王山”と呼ばれたレイテ島における死闘を、厖大な資料や多くのインタビューから再構築した戦記文学。
どれもとても面白い本です。
2015年
9月
20日
日
「歴史的勝利!」、「W杯史上最大のショック!」、「歴史的代金星」、「ラグビーW杯、史上最大の番狂わせ」等など、凄い見出しが躍っていましたね。
昨日の南アフリカ戦。
燃えましたね~!!
ラクビーは好きなスポーツの一つ。
日本はW杯で24年間勝利が無いし、「どうせ完敗だろう」と思って観ていましたが・・・・、ナント・ナント日本が逆転勝利!!
勝ってしまいましたよ・・・。
サッカーは、「番狂わせが無いスポーツ」と言われているけど・・・・、あるんですね~・・・・。
最後の最後までトライにこだわった日本の姿勢に、開催会場となっているイギリスの観客の大半がジャパンコール!!
思わず・・・、妻と一緒に泣いてしまいましたよ!
「ハリー・ポッターシリーズ」の作者J・K・ローリング女史も「こんなストリーは誰もかけない」と言っていたそうですから、本当に信じられない出来事だったんです。
TVでとは言え、こんな歴史的な一場面を観れて幸せです。
本当におめでとう!
2015年
9月
10日
木
ハイボール人気から始まり、NHK連続テレビ小説「マッサン」により日本でも急激にウイスキー人気が高まりましたよね。
そのお陰でというか影響で日本のウイスキー会社に貯蔵されている原酒が需要に追いつかなくなり、山崎や竹鶴が市場から消えてしまいました。
しか~し、当店ではあらゆるコネクションを駆使し、市場から消えて久しい「山崎12年」と「竹鶴17年」を2本づつ仕入れることができました。
ナッ、ナント・・・・、2本づつですよ!!
ウッ、嬉しい~~~、涙涙・・・。
ISC金賞、SWSC最優秀金賞など、各種国際コンペティションで受賞した酒齢12年以上のホワイトオーク・シェリー・ミズナラの3つの樽から厳選されたモルト原酒を使用した「山崎12年」。
これまた数々の世界的な酒類コンペティションで金賞を受賞した酒齢17年のまろやかに熟成した旨みと心地よいスモ-キーさが非常にバランスの良い「竹鶴17年 ピュアモル」。
サントリーもニッカ今年値上げをしていますので、以前より若干お高くなっておりますが、この機会にジャパニーズ・ウイスキーをご堪能ください。
●「山崎12年」/ 料金 : シングル 1,200 円
●「竹鶴17年 ピュアモルト」 / 料金 : シングル 900 円
2015年
9月
07日
月
先週、取引先の酒屋さんから「“フォアローゼス” ブランド3品出荷調整のご案内」を頂戴しました。
“フォアローゼス” ブランドは、日本ではキリンビールさんが取り扱っていますが、ご案内によると「米国における“フォアローゼス” ブランドの販売好調と世界的なバーボン需要の高まり」によるそうです。
当店では、「フォアローゼス」と「フォアローゼス・ブラック」を置いていますが、どうなることやら・・・。
日本でウイスキーやバーボンの人気が高まるのは嬉しいのですが・・・・、「山崎12年」や「竹鶴17年」のように品薄から入手困難な状況が生まれるのは辛いですよね!!
バーボン「ヴェリー・オールド・セントニック12年」も市場から消えて久しいですが、今後「ブッカーズ」、「ノブ・クリーク」、「ヴァッファロー・トレース」等はどうなってしまうんでしょうね・・・・?
2015年
9月
06日
日
● むのたけじ 著 「日本で100年、生きてきて」
この本は、若い方に是非手にとってもらいたい本です。
大好きな「詞集たいまつ」の“むのたけじ”先生の新刊本。
ご存知のように“むのたけじ”先生は戦時中朝日新聞の特派員として戦場で取材。
1945年8月15日に「負け戦を勝ち戦のように書いてきた責任をとる」と退社し、故郷の秋田県横手市に戻り、社会の病巣をえぐる週刊新聞「たいまつ」を創刊。
この週刊新聞は、78年の780号で休刊するまで30年間続きました。
“むのたけじ”先生も今年1月2日に100歳を迎えたそうです。
本日著紹介する本は、「~戦で殺し合い、大勢の犠牲者をだすような馬鹿げた事の無い世の中にしたい」と願い、「人間は、支えあうのが本質。~差別を無くすことが私の残りの人生の中で訴えたいことの一つ」と言う100歳の現役記者の先生が、朝日新聞岩手版と秋田版で連載している「最思三考」の中から86編を編集し、これからを生きる人たちへの熱い思いをこめた伝言です。
「憲法9条」、「秘密保護法」、「はだしのゲン」、「戦争」、「原発」、「教育」等の問題を論じながら、先生の過去の実体験を踏まえ、100年にわたる人生の喜び、生きる上で大切なことは何かを平易な文章で語っています。
「老いは醜くなることではなく、経験を積んで輝くこと。まだ生きる意味がある」とし、「100歳だけど、まだまだ死ねない。130歳まで生きて、どれだけ戦争がひどいものかという実態を語り伝えなければいかんと真剣に思っている」先生の素晴らしい姿勢を感じ取ってください!!
●珠玉の言葉が満載本 「日本で100年、生きてきて」より
・「自由とは規制がないこと。~但し、責任は伴う」
・「人間は(自分と)同じじゃないことを認め合うことで本当に愛し合い、認めることができる」
・「匿名~名乗ることで自分に対するマイナス現象が起こりうるから匿名にする。~匿名でないと生きられない社会は、偽デモクラシーだ。~もっともっと人間が素肌で触れ合って付き合えるような社会にするために、まず自らが何をするにも実名で動かなければいかん」
・「自分を粗末にする人は、他人も粗末にする。~自分に責任を持つ人は他人に対しても責任を持つ」
・「国会を取り巻く金曜デモは、(アラブの春同様)皆が目の前に起きたことを皆の問題としとらえ、皆で解決しようと動いたことだ。~無名の“力”が発揮される時代になった」
・「自分を励まして自分を元気付けるものは自分でしかない」
・「今はグローバリゼーション等と言って、地球単位でものを見る傾向にある。遠方を見るだけでなく、振り出しに戻って自分の足元を見つめ直す・掘り起こすことからスタートしてもいいのでは・・・」
・「福島原発は~戦争と同じ“人災”なんだ」
・「生きていれば、何か経験する。~1日生きることは1日新しい経験をする」 等々・・・。
・「人間は何のために生まれてなんのためにいきているかー「喜ぶため、楽しむため」
朝日新書 842円
● 伊東潤 著 「戦国鬼譚 惨」
時代小説というのは、自分が知っている歴史上の人物が主人公になっている小説が一番面白く読めますよね!
今回ご紹介する本は、甲斐の戦国大名・武田家が信長の侵攻を迎えて瓦解していく過程を描いた短編集。
武田家といえば、一番有名なのが武田信玄だよね。
「風林火山」の軍旗と上杉謙信(長尾景虎)との「川中島の戦い」で有名な戦国武将。
「オ~ッ、武田信玄を扱った小説か!」と言うことで、読み始めたら・・・・・、何と武田信玄死後の物語・・・・。
知っている登場人物は、かろうじて信玄の父親である武田信虎のみで・・・・、後は・・・恥ずかしながら名前も聞いたことが無い武将ばかり・・・・。
「参ったな~・・・」と思いながらも、お世話になっている伊東先生の本。
覚悟を決めて読み始めたら・・・、いつの間にか夢中になってしまい読了。
武田家のカリスマ 信玄の死後、織田信長の侵攻に際し木曽義昌、下條頼安、武田逍遙軒、仁科盛信、穴山梅雪が「生き残り」をかけてありとあらゆる手を尽くしていく。
「武田に殉じるか織田へ寝返るか」・・・、親・兄弟で騙し合い裏切り裏切られ、抗いきれぬ運命に弄ばれていく彼らの懊悩が怒涛のように展開していく。
つくづく作家と言うのは凄いと思います。
登場人物のほとんどが知らない人物ばかりなのに、ここまで読者を夢中にさせるのは、史料や文献に顕れない登場人物の心理や行動を補う作者の想像力・推察力・構成力によるものだと思います。
さすが、32回吉川英治文学新人賞候補に選ばれた小説。
本当に面白い、傑作小説ですよ!!
しかし、武田信玄が遺言で「自分の死後は警戒しろ」と言った武田信虎の描写が凄い!
登場する武田信虎は80歳を過ぎているのですが、旺盛な野心と毒気は圧巻!!
講談社文庫 700円
2015年
9月
02日
水
「当店では、政治と宗教の話は絶対しません」と言う姿勢でしたが、今回のみは記載させていただきます。
8月30日(土)、良くご来店くださるSさんが「微力ですが、日曜日に国会議事堂前に行ってきます!」と仰っていました。
ニュース報道を見て、多数の老若男女の国民が参加。
小学生から高齢者まで主催者発表で12万人も国会議事堂前に集結したそうですね。
本当に多くの国民が「安全保障関連法案」に反対しているのがわかります。
戦後70年を迎えた日本は、「戦争しない国」から「戦争する国」へ向かおうとしています。
先の大戦で広島・長崎の原爆も含め約約310万人もの日本人が亡くなるという悲惨な経験を持っているにも関わらず、自民党は戦争を指向した最悪の戦争法案である「安保関連法案」を解釈改憲という最悪のプロセスによって押し通そうとしています。
敗戦後70年でつくりあげられてきた、日本の自由と民主主義の伝統を守って行きたいですね!
改めて憲法9条
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」