2015年
8月
01日
土
1970年、世界的な大ヒット曲となった「(I Never Promised You a) Rose Garden/邦題:ローズ・ガーデン」のLynn Andersonが心不全のため死去。
享年67歳。
合掌!
1970年と言えば、日本では「学生運動」が盛んな時代でね・・・・。
僕が通っていた大学も2年間学校側からのロックアウトで授業が無かった時代。
母親が「授業料払っているのに・・・・・」と嘆いていましたっけ・・・。
2年間授業が無いのだから、仲間に会うために学校や新宿に行く以外は・・・・ネ。
時間はあるから、よくアルバイトしたな~・・・。
稼いだアルバイト代の大半は、本とレコードに変わりました。
この時代、音楽ではLed Zeppelin、GFR (Grand Funk Railroad)、Deep Purple、CCR(Creedence Clearwater Revival)、Santana、guess who・・・が全盛の時代。
こんなハード・ロック全盛の時代に「ローズ・ガーデン」がラジオから流れてきたときは、とても新鮮に聞こえてね・・・・、ロック激動期に咲いた一輪の花のように感じたな~・・・。
「ローズ・ガーデン」は、USA・Billboard誌のカントリー音楽部門で1位を獲得。
またジャンルを越えポップ・チャート Billboard Hot 100 でも3位を記録。
UKで3位、ドイツでは4週にわたって1位を獲得する等、国際的な成功を収め、グラミー賞(女性カントリー部門)を受賞しています。
で、リン・アンダーソンはこの曲だけで終わってしまった「偉大なる1発屋」と思っていたら・・・、ナントアメリカでは凄いカントリー歌手だったんですね。
ACM(アカデミー・オブ・カントリーミュージック)のアカデミー・オブ・カントリーミュージック賞 (Academy of Country Music Awards) で「最優秀女性ボーカル賞 (Top Female Vocalist)」を2度(1970年と1971年)に受賞。
カントリーミュージック協会 (CMA) のカントリーミュージック協会賞でも「女性ボーカリスト賞 (Female Vocalist of the Year)」も受賞。
1974年には、女性カントリー歌手として初めてアメリカン・ミュージック・アワードを受賞。
Record World誌とBillboard誌は、アンダーソンを1970年代の「アーティスト・オブ・ディケイド (Artist of the Decade)」に選出しています。
彼女が発表した曲の内、チャート1位を獲得した曲は11曲、トップ10入りは18曲、トップ40入りは50曲以上というから凄いカントリー歌手だったんです。
カントリー・ミュージック・テレビジョン (CMT) は、「カントリー音楽の歴史における最も偉大な100曲 (100 Greatest Songs in Country Music History)」で「ローズ・ガーデン」を83位に選定しています。
本当にリン・アンダーソンと「ローズ・ガーデン」は凄い!!
でも彼女の凄さは、歌の世界だけではないんです。
1960年代以来、馬術選手として競技活動を続け、これまでに全米選手権で16回、世界選手権で8回、また有名人が参加する選手権などでも優勝を果たしていたんですね・・。
こんな凄いリン・アンダーソンを「1発屋」と決め込んでいたことにお詫びします。
ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈り申し上げます。
改めて合掌!
余談ですが、南沙織は知ってるよね。
デビュー曲「17才」が1971年暮れの第13回日本レコード大賞新人賞を受賞し、小柳ルミ子・天地真理と共に "新三人娘" といわれた当時のアイドルの代表格。
この「17才」は、「ローズ・ガーデン」をモチーフに作られた曲なんですってね!
この年になって、初めて知りました・・・。